これまで7度にわたってF1王者に輝き、今季は8回目のタイトル獲得を目指してマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)と激しい争いを繰り広げているルイス・ハミルトン(メルセデス)は、来季チームメイトになることが決まっているジョージ・ラッセル(現ウイリアムズ)が次のイギリス人F1王者になるための手助けをする”準備”ができていると語った。
ラッセルは来季、バルテリ・ボッタスの後任としてメルセデスに加入することが決定済み。同郷の大先輩格とも言えるハミルトンをコンビを組むことになる。
■ハミルトン、まだ2022年マシンをシミュレータでドライブせず「現時点では意味のないこと」
ハミルトンはラッセルについて、これまで長いキャリアを積んできた自分とは違う立場にいるとしながらも、成功するのを楽しみにしていると語った。
「僕は彼とは違う立場にいる。彼が成功するのを見たいよ」
そうハミルトンは言う。
「いつか、僕にもこのスポーツから退くタイミングがやってくるだろうし、僕のチームメイトなわけだ。そして彼は、僕がF1チャンピオンになることを望む、次のイギリス人ドライバーだということになるだろう」
「共にコース上で戦い、そして僕が勝ちたいと思っている間も、彼のチーム内での行動によって、ポジティブなモノを得られることを本当に望んでいる」
「彼がエンジニアリングに取り組んだり、データをどう活かすのか考えたり、あるいはコース上でどうドライビングするかということに関わらずね」
ハミルトンは自身がマクラーレンからデビューした年、チームメイトであったフェルナンド・アロンソを初戦から倒したいと考えていたと明かし、ラッセルにもそういう気概があるはずだと期待を語った。
「ジョージは、非常に敬意を払う男だと思う」
そうハミルトンは続ける。
「彼は素晴らしい才能を持つ若いドライバーであり、そして既に多大な敬意を払うということもできている。現時点では、ちょうど良いバランスが取れている」
「でも、彼だって早くチャンピオンになりたいと思うだろう。すぐにでも勝ちたいと思っているはずだ。そして新たな役割に就いた時には、すべきことを全てやるだろう」
「アロンソとチームメイトになった時のことをよく覚えている。もちろん最初のレースから、彼を倒したかった」
「僕はそのことに感謝しているし、ジョージもその精神を持っていることを期待している。そうでなければ、彼は勝者にはなれないだろう。でも、彼にはそういう精神があると思う」
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