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【航続距離507kmに】テスラ・モデルY 新ミドルサイズSUVの生産開始 3月納車 アメリカ

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【航続距離507kmに】テスラ・モデルY 新ミドルサイズSUVの生産開始 3月納車 アメリカ

新しいミドルサイズSUV生産開始

text:Tom Morgan(トム・モーガン)

【画像】テスラ・モデルY/テスラ・モデルX 見た目、どう違う?【すべて見る】 全49枚

テスラは、ミドルサイズSUVの電気自動車「モデルY」の生産を開始し、3月に顧客への配送を開始することを発表した。

同社CEOのイーロン・マスクが、ロサンゼルスのデザインセンターで発表したテスラの4番目のメインストリーム・モデルは、当初2020年末に生産を開始する予定となっていた。

マスクは、同社の第4四半期の財務結果報告の場で、電動SUVの全輪駆動のロング・レンジ・バージョンの航続距離が、EPAテストサイクルで、当初公表していた450kmを遥かに超える507kmとなることを明らかにした。

モデルYは、当初予測されていたネバダ州リノのギガファクトリーではなく、カリフォルニア州のフリーモント工場で製造される。

2021年から、テスラの上海ギガファクトリーも中国市場向けの生産を開始する。

マスクによると、生産は段階的に行われ、生産能力を2020年半ばから徐々に増やし、最終的にはモデル3と合わせて、年間50万台を生産する計画となっている。

テスラ・モデルY

モデルYは、モデル3とモデルXの両方からデザインのヒントを得ており、ガラスパノラマルーフと、ピラーレスドアを採用しており、オプションで7席レイアウトを選択できる。

ガルウィングドアは採用されていない。

クロスオーバーは、プラットフォームとそのコンポーネントの75%を共有するモデル3よりも約10%大きく、BMW X3とメルセデス・ベンツGLCのサイズに近い。

重心が低く、抗力係数が0.23Cdを達成し、「SUVの機能を備えつつも、スポーツカーのように乗ることができる」とマスクは言う。

インテリア・レイアウトは、モデル3と共通のイメージで、15インチのタッチスクリーンから全てのコントロールを行うことができる。

従来のインストルメントクラスターは採用されていない。

オートパイロットを含む自動運転ハードウェアも含まれており、有料でロックを解除し、新機能に対する規制当局の承認が下りれば、ワイヤレスでアップグレードすることができる。

分割可倒式2列目シートとフロントブーツにより、1868Lの最大収納スペースを提供する。

後部ハッチバックは、モデル3のテールゲートよりも荷物の出し入れがしやすくなっている。

3つのバージョン

最初に生産されるのは、「ロング・レンジ」、「デュアルモーター」、「パフォーマンス」の3つのバージョンとなる。

ロング・レンジ仕様の航続距離は507km、最高速度は209km/h、0-97km/h加速は5.5秒、販売価格は4万7000ドル(514万円)。

デュアルモーター仕様は5万1000ドル(558万円)から始まり、航続距離は450km、最高速度は217km/h、0-97km/h加速は4.8秒。

パフォーマンス仕様も同様に450kmの航続距離を提供するが、最高速度は241km/hを達成し、0-97km/h加速は3.5秒、価格は約6万ドル(657万円)となる。

スタンダード・レンジ仕様は、2021年春に発売される予定で、価格は3万9000ドル(427万円)、航続距離は370km、最高速度は193km/h、0-97km/h加速は5.9秒となる。

モデルYは、テスラの第3世代スーパーチャージャーに対応しており、250kWの充電が可能だ。

5分間の充電で120kmの航続可能距離を確保することができると言う。ピーク充電レートが毎時1609kmに相当する速さだ。

テスラは現在、世界36か国で1万2000基を超えるスーパーチャージャーを設置している。

極めて重要なモデル

SUVの世界的需要を考えると、モデルYはテスラにとって極めて重要なモデルとなるだろう。

マスクは、モデルYの販売台数は、他の3つのモデルの合計よりも多くなるだろうと予測している。

独自のプレミアムSUVの発売に向けて準備を進めている、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツなどのヨーロッパメーカーとのシェア争いも避けられないだろう。

航続距離は若干短いが、キアeニロやヒュンダイ・コナ・エレクトリックなど同等価格のライバルも多い。

テスラは最近、すべての実店舗を閉鎖し、その販売をオンラインのみとする考えを発表したが、カスタマーと従業員からの反発を受け、決定を変更している。

アメリカでは、販売価格3万5000ドル(383万円)のエントリーレベルのモデル3が発売され、ヨーロッパでは、より高価な、モデル3パフォーマンスの初の左ハンドルバージョンが発表されている。

テスラは、北米発売後数か月間、ボトルネックとなっていたモデル3の製造上の問題を解決し、1万台/週の生産目標の達成を目指している。

現在、世界で最も売れているEVメーカーであり、昨年12万台以上を販売したテスラは、2020年9月までに2000台/週のモデルYを生産することを目標としている。

モデルの公開後から、予約注文を開始する。デポジットは2500ドル(27万円)。

テスラの今後のプロジェクトには、セミ・トラック、ピックアップトラック、2020年に発売予定の新しいロードスターが続く。

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