国内トップフォーミュラで4度、スーパーGTで3度のチャンピオンに輝いたレジェンドドライバー、本山哲は2018年シーズンを限りにスーパーGTの参戦を休止。以後は日産/NISMOのアドバイザーとしてレースに関わってきた一方で、昨年はフォーミュラ・リージョナルやスーパー・フォーミュラ・ライツに参戦して話題を呼んでいた。そんな本山は今季、新たなチームを結成してスーパーGTのGT300クラスに参戦することになった。
すでに報道されているように、チームは国内トップチームの一つで、本山自身もかつて在籍していたチーム・ルマンとジョイントしたTeam LeMans w/ MOTOYAMA Racing。コンビを組むパートナーは片山義章で、使用するマシン/タイヤはAudi R8 LMS/ヨコハマ。今月初めに岡山国際サーキットでプライベートテストを実施していたが、この週末に岡山国際サーキットで実施された2021年スーパーGT公式テスト岡山で公式的な第一歩を踏み出すことになった。
■スーパーGT岡山テストGT500車両フォトギャラリー:新カラーリング、限定カラーリングを一気見!
「これは自分にとっては新たなチャレンジです」と本山。
日産/NISMOのワークスドライバーとして長年戦ってきたスーパーGTは「日本のモータースポーツの最高峰で、最も人気の高いレースシリーズです。そこでGT500を戦ってきましたが、ワークスドライバーというのは速く走る、レースで勝つ、それが義務とされている職業でした。そして自分でGT500を走りながら見ていると、GT300というクラスはマシンもバラエティに富んでいるし多くのチームが参加していて、楽しくレースしているように見えたんです。もちろん、実際には楽しいだけじゃないのだろうけれど、外から見ているとそう見えました」とワークスドライバーだったころを振り返った。
そして「自分はもともと、レースを走ることが大好きで、レースを楽しんできました。だから、これまでサポートしてくれた人たちやファンの皆に、楽しんで走るところを見せたい、見てもらいたい。そう思ったことが新しいチャレンジのきっかけの一つになりました」と続けた。
もちろん、外から見ていると楽しくレースしているように映るGT300でも、実際には厳しい現実がある。本山は、現状について次のように分析した。
「レースの現場に来ると、もちろん楽しいことばかりじゃなくて厳しいことも多い。クルマのセッティングがなかなか決まらなかったり、ドライバーやチームスタッフのミスでレースを失うこともあります。でもそこからどうやって立ち直り、チームを底上げできるか。これは本当に新しいチャレンジだと思っています。実際にはチーム・ルマンと一緒になってアウディのGT3でヨコハマタイヤを装着して、となると厳しいところからのスタートになると覚悟はしています」
パートナーの片山についても「F3で優勝経験もあるから、ドライビングそのものは心配していません。ただ彼は、これまでツーリングカーのレースや耐久レースを戦ったことがないから、その辺りは経験を積んでもらう必要があると思っています」と評価していた。
チームとして初舞台となった今回の公式テスト。単なるドライバーというよりもプレイングマネージャーとして奮闘。マシンに搭乗してピットアウトして行った途端、ピットに無線が入り「クルマの状態がこうだから、セットをこう変えたい。すぐにピットインするので、これこれの作業の準備をしておいて」とチームに指示を出すシーンが何度も繰り返されたようだ。流石、ワークスチームで鍛えられただけのことはある。
「レースや予選の本番に限らず、それがテストセッションでも走行時間は限られています。だから時間は有効に使う必要がある。僕自身の知識やノウハウを上手く使い、早くトップチームに追いつきたい」と語る本山。
このレジェンドが見つめる、おそらくそう遠くではないだろう未来の、表彰台のてっぺんでシャンパンファイトに興じる本山と片山の姿が見えてくるようだ。
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