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フォード・シエラRS500コスワース 1号車が出品 最高値の可能性

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フォード・シエラRS500コスワース 1号車が出品 最高値の可能性

もくじ

ー シャシーナンバー1
ー フォードコレクターなら誰もが欲しがる
ー 状態は非常に良い

コスワースの血統 まさに生え抜きのレーシングカー、シエラRS500コスワース

シャシーナンバー1

歴史的に最も価値のある高性能フォード車のひとつであるフォード・シエラRS500コスワース。その1号車に最高値がつくかもしれない。

シャシーナンバー1の個体が今月シルバーストン・オークションにかけられ、予想落札額は9万~12万ポンド(1330万~1774万円)だ。昨年同オークションで落札されたRS500の11万4750ポンド(1697万円)を超えれば、コンペティションモデル以外の最高額となる。

この個体は特別な歴史を持っており、予想された数字を超える可能性は大いにある。

1987年、フォードは初代シエラRSコスワースの後継車開発に着手した。このクルマはホモロゲーションモデルとしてサーキットでも公道でも大成功をおさめた。

このクルマがRS500であり、コーチビルダーであるティックフォードとの協力により500台が生産された。これはグループAに参戦するための最低限の生産台数だ。

この500台のうち、4台が試作車であった。しかし、このシャシーナンバー1の個体はティックフォードではなくフォード自身の手によって製造され、社内での最終テストに使用されていたものだ。

フォードコレクターなら誰もが欲しがる

過酷な走行を繰り返していたため、1987年3月に個人の手に売却される前にフォードによるレストアが行われている。

その後20年にわたり、さらに5人のオーナーの手にわたり、最後は2007年10月にノルウェーで売却された。スカンジナビア半島で10年を過ごしたのち、今年2月に現在のオーナーの手にわたったのだ。

このクルマの出自については議論があるものの、シルバーストン・オークションがRS500のスペシャリストであるポール・リンフットに調査を依頼したところ、なんら疑いの余地はないということだ。

「これはシャシーナンバー1の、初めて生産されたシエラ・コスワースRS500です! このクルマは真にワンオフで、フォードコレクターなら誰もが欲しがるでしょう」シルバーストン・オークション社長のニック・ウェールも語る。

状態は非常に良い

このシャシーナンバー1は非常に状態が良く、オリジナルのフロントバンパーやフロントスプリッター、そして特別なリアスポイラーもそのまま残っています。割れやすいダッシュボード上部は交換され、マグネックスのステンレス製マフラーが装着されています。

「近年、高性能フォード車への注目が高まっており、価格も急上昇しています。フォードのプロトタイプが出品された例は記憶にありませんが、今後もそうそう見ることはできないでしょう」とウェールは付け加えた。

「これは特別かつ貴重なRS500であり、運転して楽しむことも可能な上、どんなコレクションにも追加する価値があるでしょう」

このオークションは5月19日に行われる。このクルマや同時に出品される3台のシエラ・コスワースについても追ってレポートしたい。

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