現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 排気量2.5リッターの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「ロケット3R」はアウディ「A8」の快適性・先進性に迫るか!?

ここから本文です

排気量2.5リッターの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「ロケット3R」はアウディ「A8」の快適性・先進性に迫るか!?

掲載 更新 2
排気量2.5リッターの3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「ロケット3R」はアウディ「A8」の快適性・先進性に迫るか!?

■他を圧倒する佇まい! 大きいという優越感に高級感が加わった

 両車とも見るからに大きく、ただ者ならぬ佇まい、圧倒的な存在感を放っています。高級感という点でも群を抜き、最高峰フォーマルセダン、アウディ「A8」にいたっては目の前にあるV型6気筒3リッターエンジン搭載の「A8 55 TFSI quattro」だと1172万円、V型8気筒4リッターの「Audi A8 60 TFSI quattro」となれば1552万円ですから、もはや憧れを通り越して怖じ気づいてしまいます。

スズキ「ハヤブサ」2020年モデルが北米で登場! 大胆なキャンディレッドと大人なグレーの2色を展開

 A8のラグジュアリーな乗り心地を堪能してからトライアンフのロケット3Rを走らせると、どちらも強靱な心臓部を持っているのに上品さがあることに気付きます。

 市販2輪車としては世界最大排気量となる2458ccの直列3気筒エンジンは、最高出力167ps/6000rpmを発揮します。これは2004年に登場した初代に比較すると11%増しで、縦置き水冷3気筒のレイアウトはそのままに、排気量は2294ccから2458ccに拡大しているのでした。

 驚きは最大トルクで、221Nm/4000rpmのスペックは、これまた世界ナンバーワン。単純に言えば、4000rpmまでの力強さは断トツで、実際に乗って確かめても加速は強烈そのものです。その鋭いダッシュは0-100km/h加速2.89秒とされ、ホンダ「NSX」の2.9秒をも上回ってしまうのですから、凄まじいとしか言いようがありません。

■見た目とは裏腹に、扱いやすくジェントルな出力特性

 感心するのは、獰猛なまでにパワフルなのにコントロール性に優れることです。見た目からは「手こずるだろうな……」という印象を受けますが、油圧クラッチの操作は軽く、トルクが急に立ち上がって扱いにくいなんてこともありません。

 ロード、レイン、スポーツ、ライダー設定と、4段階のライディングモードでスロットルレスポンスも自在に設定可能ですが、スポーツでも過激すぎるとは感じませんでした。

 エンジンは高回転域まで無理させてブン回すより、低回転域でドロドロドロと前へ進むゆとりを味わっていたくなります。100km/hクルージングはトップ6速わずか2000rpm強ほどで、高速道路でクルーズコントロールを使ってゆったり流すのも得意とするところです。

 もちろん加速は強烈で、6500rpmのレッドゾーンへ至るまで力の塊がわきがってくるような感覚。ライダーが風圧にさえ耐えられれば、ロケットダッシュはまだまだ続きます。

 ウェイトへの探求心は強く、初代より車重を40kg、エンジン単体でも18kg軽減することを実現しました。フルドレッサーのアメリカ製クルーザーなら車両重量は400kgに迫りますが、ロケット3Rは291kgほど。車体を起こすとズッシリとした手応えがあるものの、シート高は773mmで踏ん張りが効くので苦にならないことも付け加えておきましょう。

 ハンドリングにも軽快感が増し、スポーティさへのこだわりを感じます。32度だったキャスター角が27.9度に立てられ、トレール量(152mmから134.9mm)やホイールベース(1695mmから1677mm)も短縮し、身のこなしが軽くなっているのです。

■目を見張る先進装備! GoPro内蔵でツーリングも映像で記録

 インフォテインメントシステムが上段、空調システムを下段に配置したアウディ「A8」のセンターディスプレイは、触っていれば使い方もわかってくるはずですが、乗ってすぐにアレコレ好きなようにいじれるほど単純ではなさそうです。

 ロケット3Rも、ブルートゥース接続によってスマートフォンやインターコムと連携でき、さらにバイクでは世界初となる「内蔵型GoProコントロールシステム」を搭載しています。TFTディスプレイとGoProが接続され、走行中もディスプレイ画面や左手のスイッチで直感的に操作できるのです。

 また、Googleナビアプリ「ターンバイターンナビゲーションシステム」も利用できるなど、じっくり試してみたいことが盛り沢山です。さすがはフラッグシップ、世界最大という称号とともに進化するトライアンフの最新技術がふんだんに盛り込まれているのも大きな魅力です。

 トライアンフ「ロケット3R」の価格(消費税10%込み)は265万3000円です。スーパーカーのようなダッシュ力ですべてを置き去りにすることもできますが、心穏やかにクルージングを愉しむのもいいでしょう。

 もちろん、アウディ「A8」のような異次元の上質さ、コンフォート性にはかないませんが、ロケット3Rにも最高峰の走りや先進的なコネクティビティ機能が揃っています。両方を持つ? それは夢物語でしょう……。

こんな記事も読まれています

【20台限定】ベントレー「ベンテイガS」にカーボンホイールとセンターストライプを採用!「エイペックスエディション」の特別装備とは
【20台限定】ベントレー「ベンテイガS」にカーボンホイールとセンターストライプを採用!「エイペックスエディション」の特別装備とは
Auto Messe Web
映えも運転もエコも楽しむ! 電気自動車「アバルト 500e」でゆく鎌倉日帰り旅
映えも運転もエコも楽しむ! 電気自動車「アバルト 500e」でゆく鎌倉日帰り旅
グーネット
三菱自動車の2024年3月期決算、売上高と営業利益が過去最高 今期も新型車効果で売上増へ
三菱自動車の2024年3月期決算、売上高と営業利益が過去最高 今期も新型車効果で売上増へ
日刊自動車新聞
レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
カー・アンド・ドライバー
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
WEB CARTOP
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
motorsport.com 日本版
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
WEB CARTOP
トヨタ新型「ハイラックス GRスポーツII」発売! ワイドボディ&車高アップでゴツさ強調! 英で約972万円
トヨタ新型「ハイラックス GRスポーツII」発売! ワイドボディ&車高アップでゴツさ強調! 英で約972万円
くるまのニュース
猿こそが地球の支配者!? 300年後の世界を描く人気シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』
猿こそが地球の支配者!? 300年後の世界を描く人気シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』
バイクのニュース
ヨコハマ、GT500では開幕に続き苦戦もGT300で躍動。富士3時間で復調しドライバーからも好評価「どれだけプッシュしてもタイヤが応えてくれる」
ヨコハマ、GT500では開幕に続き苦戦もGT300で躍動。富士3時間で復調しドライバーからも好評価「どれだけプッシュしてもタイヤが応えてくれる」
motorsport.com 日本版
【スクープ】日産「サファリ」が復活!? 「パトロール」の次期型を大予想! 国内でランクルのライバルとなりえるか?
【スクープ】日産「サファリ」が復活!? 「パトロール」の次期型を大予想! 国内でランクルのライバルとなりえるか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
新しいロールス・ロイス カリナン、堂々誕生!──GQ新着カー
新しいロールス・ロイス カリナン、堂々誕生!──GQ新着カー
GQ JAPAN
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
クルマのホイール「アルミ」と「スチール」どっちがいい? 足元を支える“重要パーツ”のメリット・デメリットとは?
くるまのニュース
カタナを1/6スケールで再現!「KATANA ブロックキット」の予約販売が CAMSHOP.JP でスタート!
カタナを1/6スケールで再現!「KATANA ブロックキット」の予約販売が CAMSHOP.JP でスタート!
バイクブロス
アロンソ、ペナルティの一貫性向上に向けFIAと協議「会長は耳を傾けてくれた」新たなドライビングガイドライン策定へ
アロンソ、ペナルティの一貫性向上に向けFIAと協議「会長は耳を傾けてくれた」新たなドライビングガイドライン策定へ
motorsport.com 日本版
2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる
2024 SUPER GT第2戦 FUJI GT 3HOURS RACE Niterra MOTUL Z 高星 明誠 / 三宅 淳組が2位スタートから逆転勝利!8万人のファンとともに盛り上がる
AutoBild Japan
【ブレイズ】ボード&水上バイクのイベント「中部ボートショー2024 in常滑」に出展
【ブレイズ】ボード&水上バイクのイベント「中部ボートショー2024 in常滑」に出展
バイクブロス
テール周りの印象を変える「LED ライン テールライトシリーズ」がダートフリークから登場!
テール周りの印象を変える「LED ライン テールライトシリーズ」がダートフリークから登場!
バイクブロス

みんなのコメント

2件
  • この排気量で3気筒だと燃費と加速性能は良さそう、振動もひと昔前の軽並みに凄そう。
  • バイクでボスホスはV8 6.2リッター
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村