ヒストリック・フォーミュラ1選手権ではサポートレースでも盛り上がりをみせる
サポートレースとしては、前回のレポート『クラシックF1にて日本人初のモナコ優勝を遂げた久保田選手のチャレンジ』でも紹介したように、60年代序盤から70年代前半のスポーツカーやツーリングカーによるレースが、毎戦のようにレギュラー開催されている。さらにご当地ならではサポートレースもあって、これがまた魅力的。気になった順に紹介していこう。
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まずは「FIA Masters Historic Sports Cars Championship」と銘打たれたレース。今回は、かつて富士グランチャンピオン(GC)シリーズで活躍した”ローラT280(エンジンはBMWではなくフォードだった)”が勝ったが、その後方ではプッシュロッドV8の野太いサウンドを響かせながら2台の”ローラT70MK3B”がデッドヒートを繰り広げる展開。”シェブロンB16″や”B8″、あるいは”クーパー・モナコ”などオールドファンには涙もののヒストリックマシンも走るなど、8台という参加台数以上に楽しめたレースだった。また、「MastersPre-66 Touring Cars」と名付けられたツーリングカーレースでは、”フォード・ロータス コルチナ”と”モーリス・ミニクーパーS”がやり合う展開。こちらもオールドファンなら見逃せない内容だった。
さらに興味深かったのが当地ならではのサポートレース。ADAC(ドイツのJAF)の定めるヒストリックカップでは”ザスタバ”や”シュコダの130RS”、”ラダ2105″など、東欧圏のツーリングカーが多数顔を見せた。チューニングのレベルは、ツーリングカーレースの域を出るものではないようだが、元気良く走りまわる”ザスタバ”などは、もうそれだけで充分過ぎるほど魅力的だ。
(撮影レポート:原田 了)
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