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オフロードもトライアルも公道も! どこでも行ける超軽量オフロードマシン『TRRS XTRACK RR-E250』 #ゴー・ライド

掲載 更新 17
オフロードもトライアルも公道も! どこでも行ける超軽量オフロードマシン『TRRS XTRACK RR-E250』 #ゴー・ライド

トライアル世界選手権で7度チャンピオンを獲得したジョルディ・タレス氏が開発した注目のニューモデルが登場

トライアル世界選手権で7度チャンピオンを獲得したジョルディ・タレス。そのタレス氏が開発しているトライアルマシンが TRRSだ。そのTRRSにセルを装備したニューモデルX TRACK RR-E250が登場。その走りを徹底チェック!

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小林直樹がインプレ! セル装備で70kg! どこでも行ける超軽量オフロードマシン

車重の軽いトライアルマシンの中でも、超軽量マシンとして知られているTRRS。世界選手権でアダム・ラガ選 手が使用するモデル「TRRSラガ レーシング」に、ビッグタンク、シー ト、セルスターターを搭載しているのが、「XトラックRRE250」だ。

ヨーロッパでは、ルートを移動しな がらセクションに挑む「ツーリングトライアル」が長い歴史を持ち、日本でも「イーハトーブトライアル」が 40年以上開催されている。そうした競技に参加するトライアルマシンには、移動時の快適性を高めるためにシートを装着するが、TRRSはそのシートを独自に開発。セルスターターの搭載について、当初TRRSは重量増を嫌って否定的だったという。しかし、日本正規輸入元であるエトスデザイン近藤会長の熱心なオファーにより採用が決定。しかも単なる後付けではなく、クランクシャフト、フライホイール、クランクケースを新設計することで軽量コンパクトさを実現している。このXトラックRRE250の走りを、小林直樹師範に聞いてみよう。

―― 小林直樹:ホンダワークスライダーとして全日本トライアルで活躍後、トライアルデモンストレーターとして全国でトライアルの楽しさを伝えてきた。オフロードライディングの基礎を分かりやすく伝えることに定評がある。ガルル時代には、原付からアドベンチャーマシンまで数多くのテストライドを行ない、引き続きゴー・ライドでもマシンインプレを担当。

―― TRRS XTRACK RR-E250 価格:99万8000円(税抜き) 11月上旬発売

「TRRSの初期型に乗って全日本トライアルに参戦していたけれど、その時よりもかなり進化しているね。 電気系統が改良されて点火が強くなり、極低回転からトルクが出つつ、高回転までスムーズに回る。そしてクラッチがかなりよくなった。以前は長時間乗っているとタッチが変わってしまったけれど、新型は切れとつながりが変わらず、つねにスパッとつながる。マシンコントロール性が変わらないから、どんな状況でも扱いやすく感じるんだ。

それとやっぱりセルは便利。ボタンを押すだけですぐかかるし、何より重量増が一切感じられない。これはシートとビッグタンクもそう。装着されていることで重量増は感じないし、ライディング時にも一切じゃまに感じなかった。逆にシートがあるおかげで、テールスライドやウイリーはオフロードマシンのようにコントロールしやすくなっているんだ。たとえばウイリーでは、シートのないトライアルマシンだとお尻を安定させにくく、体がズレてしまう。しかしXトラックはシートがあるので、そうしたアクションライディング中にも いい位置に座っていられる。いいポジションが決まるからバランス修正がしやすいんだ。

それとこのシートは角を削ってスリムになっていて、敢えて硬めに仕上げられている。この硬さがお尻の沈み込みを防ぎ、いいポジションをキープしてくれるんだ。シート高も低く、足着き性も抜群にいいから、ガレ場やマディでは足を着きながら走破していきやすいし、軽い車重と太いトルクはヒルクライムでのトラクション性のよさにもなっている。トライアルマシンならではの高い走破性はそのままに、シートが装着されたことでオフロードマシンのような扱いやすさも身につけているのが大きな特徴だね。さらに公道走行も可能なので、林道から林道へと走りつなぐようなツーリングにも使える。

足着き性チェック

―― シート高は750mmで、クロスカブ110の784mmよりも低い。直樹師範の身長は170cmで、両足をべったりと着けるが、シッティングではヒザの曲がりがきつくなる。それでもシートがあれば林道の移動区間などで座れるので、疲労軽減に役立ってくれる。

―― シートを装備したことで、こうしたジャイ アントウイリーでもライディングポジショ ンがズレない。シートがマシンコントロー ル性向上に貢献しているのだ。

抜群の始動性を実現するセルスターター

―― セルモーターは日本のMITSUBAモーターを搭載。バッテリーはリチウムイオンで重量は 400g。素早く確実な始動性を実現するために、テストを繰り返して完成させたという。「車体 が軽くて引き起こしが楽だし、さらにセルで再始動もすぐにできる。疲れにくいから練習しよう という気になるし、実際に長く練習できるから上達も早くなる。セルスターターは始動性だけ じゃなく、ライダーのやる気を高める効果もあるよ」と、直樹師範はいう。

ただし、ギヤ比とタイヤがトライアル向けなので、高速域では車体に振れが出てくる。シートの硬さもお尻の痛みの原因になるので、長時間の高速道路はなるべく避けたほうがいいと思 う。とはいえ、加速性は申し分ないし、 市街地の交通の流れには乗っていけ る。むしろ、加速の鋭さは、モトクロッサー以上に感じるはずだよ。

トライアルマシンの走破力を持ちつつ、シートを装着したことでエンデューロモデルのようなマシンコントロール性も実現。さらにセルを装備することで、トレールマシン並みの扱いやすさも身に着けた。林道ツーリングからトライアルのようなセク ションがあるハードエンデューロまで、これ1台で楽しめるよ!」

保安部品が付属し公道走行もOK

―― 正規輸入元であるエトスデザイ ンが販売するXトラックRRE250には、ヘッドライト、ウインカー、デジタルメーター、テールライト(実際の市販モデルと形状が異なります)などの保安部品が付属する。

―― エンジン始動はセルスイッチ、エンジンストップはトライアルマシンと同じで、リーシュコードのついたキルスイッチで行なう。ギヤ比が低いので、市街地では4速発進でもいい。逆に1速ではではすぐに吹け切ってしまう。

TRRS XTRACK RR-E250 DETAILS

―― 車体幅はベースになっているトライアルマシンと変わらないスリムさ。トライアルミラーは試乗用に装着されている。

―― フレームは鍛造アルミ製。キックスターターも標準装備される。新デザインのアンダーガードはA7075ジュラルミン製。φ39mm正立フォークは日本仕様のアルミ製となる。リンク式リヤサスはREIGER製。スプリングプリロードと伸圧減衰の調整が可能。

―― フロントディスクはφ185mm。キャリパーは高剛性なモノブロック。小径ディスクだが、車体が軽量なので制動力は抜群。不意に強くかけるとジャックナイフするほど強力だ。足着き性を損なわないよう、角が落とされているシート。ラジエターには電動ファンが装着され、オーバーヒートを防ぐ。

―― TRRS XTRACK RR-E250[主要諸元]

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みんなのコメント

17件
  • コメントって否定的な意見が、ほとんどですよねー。
    コメントを書くのは、そういったマイナスエネルギーに満ち満ちた方々だとわかりました。
    勉強になります。
  • これはトライアル車ですね~、やっぱり・・・

    セローが終焉を迎える今、ガスガスのパンペーラみたいなのが販売されると嬉しい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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