新開発のプラットフォームを採用
ホンダは、2023年に欧州で発売予定の小型電動SUV「e:Ny1プロトタイプ」を公開した。
【画像】新型ホンダe:Ny1のプロトタイプ【HR-VやVR-Vと写真で比較】 全80枚
また、同年にはさらに2つの電動化モデル、小型ハイブリッドSUVと新世代のCR-Vを発売予定であることを明らかにしている。
ホンダはe:Ny1について、「将来の製品ラインナップの中心になる」とし、「ホンダが誇るダイナミクス、テクノロジー、デザインのユニークな融合」であると述べている。
同時に、欧州向けにハイブリッド仕様のホンダ・シビックe:HEVも公開。2022年末までに欧州における主要モデルをすべて電動化する計画を完了させた。秋に登場するシビックe:HEVは、ジャズ(フィット)、CR-V、HR-V、そしてEVのホンダeと並んで販売される。
ホンダeは2020年の発売以来、そのレトロな外観で人気を得ているが、航続距離がわずか220kmと都市型EVとしての魅力は限定的だ。
これに続く2台目のEVとして、e:Ny1はジャズに近い全長と全幅を持ちながら、より長い航続距離を実現する家族向けモデルとなるだろう。
e:Ny1は、「e:NアーキテクチャーF」と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用する。ホンダはe:Ny1のために作られたものとしているが、コストの面から、他のモデルでも使用される可能性が高い。
欧州ラインナップの電動化完了
また、新型のハイブリッドSUVは、現行CR-Vと同程度のサイズになり、トヨタRAV4などに対抗することになるという。それに伴い、次期CR-Vはやや大型化するようだ。
ホンダは、欧州で2030年までにEVと水素燃料電池車の販売比率を40%、2035年までに80%にする計画だ。2040年までには全世界でICE車の販売を終了することを目標としている。
さらに、電動化の次の段階として、2050年までにカーボン・ニュートラルを達成するための「マルチパスウェイ戦略」を採用する。「固体電池、交換可能なバッテリーシステム、カーボン・ニュートラル燃料、水素電池など、さまざまなゼロ・エミッション技術」に投資していくとしている。
ホンダ・ヨーロッパの上級副社長であるトム・ガードナーは、次のように述べている。
「電動化目標の達成は、欧州のホンダにとって重要なマイルストーンです」
「しかし、当社はこの結果に満足せず、バッテリーEVやハイブリッド車の選択肢をさらに広げ、急成長しているB-SUVやC-SUVセグメント向けの製品を増やす計画をすでに進めています」
「2023年に導入する新型車は、次世代の電動ホンダ車の方向性を示すもので、いずれもお客様が慣れ親しんだ魅力的なドライビング・ダイナミクス、快適性、優れた使い勝手を維持しています」
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