レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2020年にF1タイトルを獲得する可能性がかなり低くなったとして、後半戦は1戦1戦アグレッシブに攻めて、メルセデスにチャレンジしていくと語った。
第9戦終了時点で、コンストラクターズ選手権ではメルセデスが325点でトップ、レッドブル・ホンダは2位だが173点と、その差は大きい。ドライバーズ選手権においては、ポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)は190点、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは110点で3位に位置している。フェルスタッペンは第8戦と第9戦のイタリア2連戦で連続リタイアを喫したことで、ハミルトンとのギャップが拡大した。
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「選手権に関していえば、我々は今やタイトルの可能性をほぼ失った。すべてのレースを優勝決定戦と考えて戦っていく。失うものはないので、積極的に勝利を目指していくつもりだ」とホーナーはチームの公式サイトのコラムに記している。
「我々はタイトル争いができるポジションに戻りたいという強い決意を抱いており、いずれはその位置にたどりつくだろう」
「メルセデスは非常に高い水準を設定し、見事な仕事をしている。だが、倒せない者など存在しない。ハードワークに取り組み、賢く仕事をし、適切な人材をそろえて取り組んでいくしかない。我々のチームはまさにそれを実行している」
「非常に才能ある人々がファクトリーで働いており、チームとして強力だ。いずれは目標を達成できる。今はそのために働き続けるだけだ」
「私のモチベーションは15年前と変わっていない。46歳のベテランで、現在のF1でキャリアが最も長いチーム代表だがね」
次の第10戦ロシアGPでは再びメルセデスが強さを発揮すると予想するホーナーだが、タイヤがカギになり、レッドブル・ホンダにチャンスが訪れる可能性があると考えている。
「次はソチだ。メルセデスとの相性がいいコースであり、彼らが優勢だろう。だが今季はタイヤのデグラデーションが興味深いファクターとして働いている。前回の週末(のトスカーナGPでは)彼ら(メルセデス)は限界ぎりぎりの状況ではなかったが、神経質になっていた。ドライバーたちに縁石には乗るなと指示していた」
「つまりソチで高い競争力を発揮して、彼らに少しでもプレッシャーをかけることができれば、何かが起こる可能性がある。そうなれば素晴らしい」
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