ヘレス・サーキットで開催されているMotoGP第4戦スペインGP。MotoGPクラスの予選が4月27日に行なわれ、マルク・マルケス(グレシーニ)がポールポジションを獲得した。
スペインGPは初日はドライコンディションだったが、2日目はあいにくの雨。かなり雨は強く降っていたが、MotoGPクラスのFP2前になってようやく雨足が弱まって上空の一部には晴れ間が見えた。
■マルケス、ドゥカティへの適応を”完了”「あとは細かい部分に取り組んでいくだけ」
ただ完全には降り止まず、FP2が終了したタイミングでも路面は依然としてウエットコンディションだった。
パラパラと雨も降る中で始まった予選Q1。ここではKTMのブラッド・ビンダーが好調で、1分48秒626の暫定トップタイムを記録。彼にトラックハウスのラウル・フェルナンデス、ミゲル・オリベイラの2人がごく僅かな差で続いた。
そしてワイルドカード参戦で注目を集めているダニ・ペドロサ(KTM)が、セッション後半の残り5分半というタイミングで、1分48秒699をマーク。2番手に食い込んだ。
Q1終盤のアタックもKTMとトラックハウスの争いが続き、残り3分でオリベイラが暫定トップを更新。さらにフランコ・モルビデリ(プラマック)も争いに加わってくると、モルビデリは1分47秒418とライバルを0.5秒以上突き放すラップタイムを刻み、Q2進出に大きく近づいた。
ビンダーも負けじとアタックに向かうと、1分47秒949を記録して2番手タイムに。Q1最後のアタックでこのふたりを上回ってくるライダーは出ず、モルビデリとビンダーがQ2に進んだ。
なおQ1ではヨハン・ザルコ(LCRホンダ)が戦闘力の劣るホンダのマシンながらも奮闘。3番手タイムを記録するなど、見せ場を作った。チームメイトの中上貴晶は14番手タイムでQ1を終えた。
予選Q2は引き続きウエットコンディションでスタート。ただQ1終盤に雨が降り止んだことで、マシンが巻き上げる水しぶきはかなり小さくなっていた。
Q2が始まると、ウエットコンディションで行なわれたFP2で最速だったマルク・マルケス(グレシーニ)が、1分48秒016を記録して暫定トップタイムに。その後ビンダーが1分47秒807でトップタイムを更新していった。
サーキット上空はかなり日が差す部分が増しており、Q2終盤にかけて路面コンディションも改善してくことが予想され、セッション終盤になるほどタイムも縮まることは間違いないという状況だった。
Q2後半のアタックが始まると、まずはペドロ・アコスタ(GASGAS)が攻めた。アコスタは暫定トップタイムを更新しそうな、かなりのハイペースを見せたが、ターン13で転倒……幸いすぐにコースへ復帰することができ、走行を続けた。
コース上では他のライダー達も続々とアタック。マルコ・ベッツェッキ(VR46)が1分47秒044で暫定トップに立ったと思えば、その直後にマルク・マルケスが1分46秒773を記録し、暫定トップタイムが入れ替わった。
マルケスはアタック直後のターン1では危うく転倒しそうになってしまったが、これをセーブ。母国戦に集まったファンや観客を沸かせる場面となった。
ラストアタックでもこのマルケスのタイムを上回るライダーは現れないまま。難しいコンディションをまとめ上げたマルケスが、グレシーニ移籍後初めてのポールポジションを獲得した。
2番手はベッツェッキ、3番手はホルヘ・マルティン(プラマック)。ドゥカティ陣営がフロントロウを独占する結果となった。
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みんなのコメント
しかし 予選のみのハーフウェット、タイヤのデグが大事なドライでは スプリントなら持つかもしれないが、メインレースのロングでは 垂れるだろう
幸いモトGPにパルクフェルメルールはないから 合わせられればいいが、タイヤに優しい分 ウェットでは機能しないセットアップの アプリリアが、上がってくるだろうし
間に居るペッコは このコース、モトGPでの初勝利を 確かあと2ラップで成し遂げる所だった
マシントラブルで幻になったが、得意で 彼も上がってくるだろう