現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 犬猿の仲!? ホンダ新型ダックスとモンキーを徹底比較!【ホンダNEWダックス125完全解説】

ここから本文です

犬猿の仲!? ホンダ新型ダックスとモンキーを徹底比較!【ホンダNEWダックス125完全解説】

掲載 4
犬猿の仲!? ホンダ新型ダックスとモンキーを徹底比較!【ホンダNEWダックス125完全解説】



ホンダ新生ダックス125・新旧徹底比較!【ディテール編|最新技術で蘇った現代版】

’19年に本誌がその存在をスクープして以来、近年まれに見るほどのスクープ合戦が各バイク雑誌を賑わせてきた大注目の1台が、その全貌を明かすときがやってきた! ’22年最大の注目車といえるホンダのダックス125を大特集でお届け。本記事では、新型ダックスと同系エンジンを搭載するモンキーを徹底比較、その違いを明らかにする。

●文:ヤングマシン編集部(谷田貝洋暁) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダ

ダックスは原付2種界のロールスロイスか!?

同系エンジンでバリエーション展開するホンダの125シリーズ。乗り比べてみると、どれもが全く別の乗り味に作られていることに驚く。現行モデルで言えば、4速自動遠心クラッチのスーパーカブC125やCT125ハンターカブ、MT仕様のモンキー125やグロムの乗り味が全く違うのは当たり前だが、モンキー125とグロムを乗り比べてみても、やっぱりキャラが違うのだ。

グロムはポジションからしてスポーツ志向。車体特性もエンジンの吹け上がりもやっぱり元気でついついアクセルを開けたくなる。一方のモンキー125は牧歌的な呑気さというか、「そりゃぁ、スポーツできなくはないけど、そう急がんでも…」という気分になってくるから面白い。

さてダックス125はどうか? 字面は犬猿ではあるものの、モンキーと近しいものを感じる。エンジン特性にしても、最高出力を見るにグロムのようなイケイケキャラではなさそうであり、最大トルクと最高出力の発生回転域に幅があるところを見ると、過渡特性もどちらかというとフラットで扱いやすさを優先したようだ。2人乗りしてもスルスルと低速から力強く発進できて、イージーライドでギヤチェンジやスロットルワークによるショックも極端に少ないと予想する。

ロールスロイスは後部座席でもてなす乗り味と聞いたことがある。ダックス125も原付2種ではあるがパッセンジャーをもてなすような、そんなキャラクターになっているのではなかろうか?

スタイリング:さすがのダックス、胴が長い!

モンキー125は短くコンパクトなキャラクターに作られているとはいえ、ダックス125と軸間距離で55mmもの差が出るとはびっくりだ。しかもダックスは長い胴に長いシート&サイレンサーが採用され、視覚効果でも随分引き伸ばされている感がある。キャスター角自体はダックスの方がほんのわずかに立てられているのだが、見た目には逆に寝ているように見えるくらいである。車重は燃料タンクの容量差を引いても、ダックスの方が若干重いようだ。

―― [シルエット赤:ダックス/青:モンキー]

ライディングポジション:ステップの位置に注目!

胴長なためとはいえ、ただ単にステアリング位置を前に伸ばしただけではフロント荷重が抜けて走りにくくなってしまう。注目すべきはエンジンの搭載位置とステップポジション。モンキー比でダックスは着座位置を前へ移動し、うまく重心をとっている。おかげでタンデマーのための居住スペースがこんなに余るというわけだ。

―― [写真左:ダックス(身長172cm)/右:モンキー(175cm)]

―― [写真左:ダックス/右:モンキー]  [写真タップで拡大]

エンジン:ダックスはフラットに吹け上がる!?

排気量が一緒の同系エンジンながら、ダックスが4速/モンキーが5速という違いを有するこの2台、パワーは9.4psで同一だ。ただし最大トルクと最高出力の発生回転数の差が、ダックスは2000rpmもあり、モンキーよりも750rpmもワイド。ダックスのフラットで伸びのいい出力特性が読み取れる。

―― [写真左:ダックス/右:モンキー] [写真タップで拡大]

ミッションは先代モンキーと一緒!?

ギヤはダックスの4速自動遠心クラッチに対し、モンキーは5速マニュアル。ただ、5速化される前の4速モンキーのリヤプロケットがダックスと同じ34Tであることを考えると、2次減速比やギヤレシオは旧型モンキーと一緒の可能性が高い。

―― [写真左:ダックス/右:モンキー] [写真タップで拡大]

こだわりで採用のダウンフェンダー

少しでも胴長感を強調したいと、フェンダーをフレーム同色にせず、違う色にしたとはデザイナー談。モンキーのようなスチールのアップフェンダーではなく、樹脂製のダウンフェンダーを採用したのも同じ理由であろう。220mm径ディスク+2ポットキャリパーに、フロントのみABSを装備するというブレーキスペックは2台に共通。

―― [写真左:ダックス/右:モンキー] [写真タップで拡大]

足まわりはモンキーというよりグロム

ダックスとモンキー、前後ともタイヤ幅は一緒だが、モンキーが前後とも扁平率80%のボリューミーなタイヤを履くのに対し、ダックスは70%でグロムと一緒。スイングアームもグロム用をツインショック化しているようだ。

―― [写真左:ダックス/右:モンキー] [写真タップで拡大]

―― 【わずかなスペースに最小限の車載工具】シート裏に六角レンチを、シート下にドライバー/ヒューズペンチ/ヘルメットワイヤーを分割収納。シートヒンジ脇にはヘルメットホルダーがあるのにヘルメットワイヤーが付属するのは、ヘルメットを2つかけることを想定してのことだろう。 [写真タップで拡大]

こんな記事も読まれています

寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
ダイハツ『タフト』安全性能向上で仕様変更、138万6000円から
レスポンス
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 2シリーズクーペ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
レクサスの末っ子LBXに、次世代モダンインテリア空間を表現したElegantが新登場
カー・アンド・ドライバー
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
荷台が“伸びる”ダイハツ「斬新軽トラ」登場! “画期的”発想の「超ロングボディ仕様」がスゴい! まさかの「実車化」果たした衝撃のモデルでWRCをサポート
くるまのニュース
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは
くるまのニュース
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
「トイレに行きたいのですが…駐めちゃダメ?」 高速にある「謎のバス停」 SNSでは「一般車が進入していた」の声も どんなルールなの?
くるまのニュース

みんなのコメント

4件
  • 今のところ、ハンターカブ、かな?
    でもまだ悩んでます。
    この時間も楽しいです。
  • ドッグスのほうが猿っぽいのんだよねぇ

    くさ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村