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ベッテル失格問題:アストンマーティンF1の再審請求は棄却。上訴の可能性によりリザルトは暫定扱いのまま

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ベッテル失格問題:アストンマーティンF1の再審請求は棄却。上訴の可能性によりリザルトは暫定扱いのまま

 アストンマーティンF1チームが、第11戦ハンガリーGPでのセバスチャン・ベッテル失格の裁定に対し、再審請求を行ったため、8月9日にヒアリングが行われたが、FIAスチュワードは適切な証拠がないとして、請求を棄却した。アストンマーティンは、上訴の手続きを推し進めることを引き続き検討している。

 ベッテルが2位でフィニッシュした後、彼のマシンからは0.3リットルの燃料サンプルしか抽出できず、規則で必要と定められている1.0リットルに達しなかったため、スチュワードは失格の裁定を下した。チームは、抽出できなかったものの車両内には十分な燃料が残っていたと主張、再審査の請求を行うとともに、上訴の手続きを行う権利を留保した。

アストンマーティンF1、ベッテルの2位を諦めず。失格裁定に対する上訴および再審請求手続きを開始

 再審査を実施するには、最初の決定がなされた際にチームが入手できなかった、重要かつ関連ある新しい証拠が出てきたとスチュワードが認めなければならない。

 アストンマーティンが要求する再審査を認めるかどうかのヒアリングが9日に実施され、チーム代表オットマー・サフナウアー、チーフテクニカルオフィサーのアンドリュー・グリーン、スポーティングディレクターのアンディ・スティーブンソンが出席した。

 しかし、ヒアリングの後、FIAは、チームが提出した証拠は、再審査を開始するための条件を満たしていないと判断した。

 アストンマーティンは当初、抽出できなかったものの車両内に1リットル以上の燃料が残されていたと主張していたが、その後の調査で、燃料ポンプの故障により、燃料セルから大量の燃料が排出されていたことが分かったと述べ、車両内に規定量の燃料が残っていなかったことを認めた。

 チームは燃料システムの故障を示す情報を提出、スチュワードはそれを“新しい証拠”であると認めた。しかし、それは規則違反があったという事実を覆す証拠ではないと結論付け、アストンマーティンの再審請求を棄却することを決めた。

 しかしチームには、まだ上訴の手続きを行う権利が残されており、これを推し進めるかどうかを現在検討中であるという。

「ベッテルのアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームAMR21が、規定違反によりパフォーマンス上のアドバンテージを得た、あるいは故意の行為であったという事実を示すものは、過去にも現在にもない」とチームの声明には、改めて強調されている。

「チームのデータでは、決勝後、車両内に1.0リットル以上(正確には1.74リットル)の燃料が残っていたことが示されていたため、チームは再審の権利を請求した。FIAスチュワードが決定を下した時点では入手可能だった、この制裁に関連する重要な新証拠を発見したためである」

「燃料システムの故障によりリークが起き、予想外の燃料減少につながったというチームの説明を、FIAスチュワードは受け入れたものの、彼らは、新証拠が1.0リットルの燃料を提出するという要件に関連するものではないという理由で、チームの再審請求を棄却するという決定を下した」

「チームは、現在未処理の上訴に関し、自身の状況を現在検討中である」

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みんなのコメント

1件
  • アストンマーティンだから失格だけれど、メルセデスなら10秒ペナルティでおしまいです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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