先日開催された東京オートサロンでは、スーパー耐久に参戦するROOKIE Racingが驚きの発表を行なった。WRC(世界ラリー選手権)のチャンピオンであるカッレ・ロバンペラが、スーパー耐久の富士24時間レースに同チームから参戦するというのだ。
23歳という若さで既に2022年、2023年と2度WRCを制しているロバンペラは、今季を2025年に向けた充電期間に充てると表明しており、WRCはスポット参戦となる。そんなロバンペラは今年、サーキットでのイベントに参戦することにも関心を示していた。
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昨年末のFIA表彰式の際には、GTマシンのテストを希望していると明かしていたロバンペラだったが、この度スーパー耐久でトヨタGR86を走らせるというチャンスが巡ってきた形だ。
今季のロバンペラのWRCでのスケジュールは完全には固まっていないが、彼は開幕戦のラリー・モンテカルロには出場せず、第2戦のラリー・スウェーデンが初戦になると思われる。
これについてトヨタWRCチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは、ロバンペラが富士24時間に出場する見込みであることは認めながらも、まだ出場が確定しているわけではないと述べた。
また、ラトバラ自身も過去2年間、ROOKIE Racingの水素エンジン車に乗って富士24時間に出場しており、ROOKIE Racingのオーナーで自身も“モリゾウ”としてステアリングを握る豊田章男氏も「24時間レースに関しては、今年もラトバラ選手は(ラインアップに)入るでしょう」とオートサロンのトークショーで言及している。
「そこ(耐久レース)はカッレがとても興味を持っている領域だ」
ラトバラはそう語る。
「昨年のラリージャパンの前に、我々はスーパー耐久シリーズのイベントに出向いた。カッレはそこでピットにあるマシンやROOKIE Racingの人たちを見て興奮していたし、アキオに参加できるか聞いていた。アキオもイエスと言っていたよ。このチャンスは時間の面で全てがマッチすれば実現できるだろう」
「彼が(ROOKIE Racingの28号車GR86で)走るというアイデアは、90%実現しそうだが、未だタイムテーブルという点で疑問が残る部分もある。いずれにしても、アキオもカッレを見られることを喜んでくれるはずだ」
「耐久レースは私個人としても非常に好きだし、カッレだってそのはずだ。GR86というマシンは既に速いマシンだし、カッレはターマックも得意でドリフトもできる上に、サーキットでのレースでも上手くやれると思っている」
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