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金曜の“公道封鎖”も追い風か。LMP2は1スティントが「2周長くなるかも」とグッドイヤー/ル・マン24時間

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金曜の“公道封鎖”も追い風か。LMP2は1スティントが「2周長くなるかも」とグッドイヤー/ル・マン24時間

 WEC世界耐久選手権/ル・マン24時間レースのLMP2クラスにタイヤを独占供給しているグッドイヤーは、2021年のル・マンでは一部の車両で1スティントが2周長くなる可能性があると予想している。

 グッドイヤーは『Cスペック』と呼ばれるミディアム・プラス・タイヤをル・マンに持ち込み、LMP2に参戦する全25台(と特別枠1台)に供給している。

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 グッドイヤーで耐久プログラムマネジャーを務めるマイク・マクレガーによれば、今季50kWの出力削減を受けたLMP2マシンでは、昨年よりも長いスティントを予想していると語っている。

 5台のマシンにタイヤを供給していた2020年のル・マンで、グッドイヤーは3つのタイヤコンパウンドを持ち込んでいたが、レース中にはミディアムの『B』スペックがチームからは人気を博した。

 今年から独占供給を開始したグッドイヤーは、トップカテゴリーであるハイパーカーとLMP2間の適切なギャップの創出に貢献するよう設計された、より硬いタイヤに焦点を当てている。

「テストデー当日のコースコンディションはかなり悪かったので、まだよく分からないところはあるが、エンジン性能の変化により、LMP2のスティントは2周長くなる可能性がある」と、マクレガーはSportscar365に対し語っている。

「昨年は1スティントが10周だった。現在では、12周まで延ばすことができると考えているチームがある」

「昨年からすでに、レースの最初からトリプル・スティントを目指していた。つまり、(1スティントが2周延びると)以前と比較すると1セットあたりの距離は6周多くなる」

「テストデーはかなりの走行距離を稼いだ。1セットのタイヤで5スティント相当の距離を達成したところもある」

 LMP2車両は過去に5スティントを行なうこともあったが、その戦略オプションは今週末のレースにおいて決定的な瞬間のいくつかを生み出すはずだと、マクレガーは説明する。

「ル・マンで連続5スティント走行することは、見られないことではない」

「(出力ダウンによる)燃料消費量の影響を受けるので、今年の5スティントは以前までより10周多いということになる」

「だが、レース終盤に向けて燃費を切り詰めていく際には、いままでも(スティントを延ばす場面は)あったことだと思う」

「昨年は、誰も5スティントはやっていなかった。3スティント、あるいは4スティントだった。しかしその何年も前には、あった。JOTAが優勝した2017年をみると、かなりの数のチームが5スティントに挑もうとしていた」

「2014年には、JOTAがそれでレースに勝利した。彼らは最後のふたつの4スティントを、それぞれ1スティント分、延ばすことを選んだ。彼らはそのおかげで他チームを打ち負かし、勝利を得たんだ」

「この種のレースでは、そういったことがヒーローになるか否かを決める」

 今年、サルト・サーキットの公道区間はレース前日の金曜日も完全に封鎖されるが(例年、金曜日は公道はオープンになってきた)、そのことでチームは土曜日のレース開始から、よりプッシュすることができるようになる、とマクレガーは付け加える。

 また、テストデーにおいて5スティントを走ったチームのほとんどは、路面が荒れていた午前中ではなく、午後のセッションに入ってからそれを行なっていたとも説明している。

「テストデーの朝のセッションでは、デブリによるパンクが4~5件発生した」とマクレガー。

「まるでロードカーでパンクした時のように、タイヤから釘を引き抜いたよ。ここではいつもそうだ」

「だが、コンディションが改善し始めた午後には、チームは走行距離を積み上げてデグラデーションの度合いを理解し、できるだけ多くのマイレージを重ねようとしていた」

「水曜と木曜にプラクティスがあり、金曜日に公道部分をオープンにしないという事実は、レース開始時点でトラックが良いコンディションにあることを意味する。金曜日に極度のにわか雨でも降らない限りはね。これは、チームがタイヤについてレースの最初からプッシュできることを意味している」

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