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【懐かしの輸入車 79】オペル ベクトラはスポーティ&プレミアムな「GTS」を新設定して注目された

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【懐かしの輸入車 79】オペル ベクトラはスポーティ&プレミアムな「GTS」を新設定して注目された

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「オペル ベクトラGTS」だ。

オペル ベクトラGTS(2003年)
ヨーロッパのミドルセダンは、このベクトラをはじめフォード モンデオなど、5ドアをバリエーションに持つモデルは多い。ベクトラは先代モデルにも5ドアが存在したが、日本ではこのクラスの5ドアは不人気ということで導入は見送られていた。だがマツダ アテンザが好調であり、「ハッチバック」としてではなく「スポーツ」のイメージで売ればイケル・・・と、伸び悩んでいるベクトラの拡販のために新規導入されたようだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

外寸やホイールベースなどは、セダンと同じ。ボディもBピラーから前やリアサイドドアは共通だ。Bピラーから後ろのルーフを緩やかに傾斜させ、テールにわずかにノッチを残したリアスタイルは、最近のクーペ風シルエットを持ったセダンにも見える。ブラックアウトされたヘッドランプ、格子の細かいフロントグリル、ウインカー部がスモークとなったリアコンビランプなど、細部でセダンと差別化してスポーティなイメージを増幅している。

インテリアも基本デザインはセダンと同じだが、専用スポーツシート、アルミ調のインパネ(セダンは木目調)、3本スポークステアリングなどで、セダンよりはかなりスポーティな雰囲気でまとめられている。

搭載されるエンジンは、セダンと同じ2.2Lの直4と、オメガやキャデラック CTSなどにも搭載されている3.2LのV6という2種のDOHC。今回は2.2Lを中心に試乗した。

足まわりはセダンより固められ、ステアリングもクイックにされているが、走りのフィールは大きく変わらない。最終減速比が少しローギアード化されているので、5速100km/hでのエンジン回転数は約2200rpm(3.2Lやセダンの2.2Lは約1800rpm)。市街地やハイウエイでは十分に軽快だ。

3.2Lは十分にパワフルで速いが、67万円の価格差とこのクルマの性格を考えると、2.2Lでも十分と思われる。ATは、マニュアルモードでは自動シフトアップしないが車速が落ちれば自動シフトダウンし、止まれば1に落ちる。また追い越し加速時にはキックダウンもする、なかなか優れものだ。

リアシートのヘッドスペースは、大人には少し不足気味。だが、カーゴスペースは最大1360Lになるから、ワゴン的な使い方にも十分対応してくれる。小さい子供はいるけれどスポーツ心を失いたくない、というお父さん(お母さんでもいいが)には最適な1台かもしれない。

なお今回、セダンにも3.2LのV6が搭載され、こちらにも試乗できた。基本的な乗り味は変わらないが、1510kg(GTSも同じ)に211ps/30.6kgmという余裕のパワーで走りは静か。このクラスのライバルと比較しても価格はおさえられ、装備は十分。後席も広いから、パッセンジャーカーにもなる。

ベクトラは今秋にスペシャルワゴンのシグナム、来春にワゴンを導入して拡販を図っていく予定だとという。ベクトラの最大の欠点は、これ!というサムシング(ウリ?)に欠けること。ラインアップの拡大は、ベクトラのイメージを変えることができるだろうか?(編集部註:2020年現在、オペルはグループPSA傘下となり、2021年から日本に再導入される予定です)

■オペル ベクトラGTS 2.2 主要諸元
●全長×全幅×全高:4610×1800×1465mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1440kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置きFF
●排気量:2198cc
●最高出力:108kW(147ps)/5600rpm
●最大トルク:203Nm(20.7kgm)/4000rpm
●トランスミッション:電子制御5速AT(マニュアルモード付き)
●サスペンション:前/後 ストラット/4リンク
●タイヤ:215/50R17
●車両価格(当時):348万円

[ アルバム : オペル ベクトラGTS はオリジナルサイトでご覧ください ]

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