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マクラーレンF1復活の一端を担ったザイドル「チーム加入当初はランキング4位を争えると思わなかった」

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マクラーレンF1復活の一端を担ったザイドル「チーム加入当初はランキング4位を争えると思わなかった」

 2019年のマクラーレンF1チームは、チーム加入1年目のカルロス・サインツJr.とルーキーのランド・ノリスというコンビでシーズンを戦い、コンストラクターズランキング4位を獲得する成績を残した。

 第5戦スペインGPよりチームに加わったアンドレアス・ザイドルは、マネージングディレクターとしてチーム復活の一端を担った。そのザイドルは2019年シーズンを振り返り、サインツJr.とノリスの評価、シーズンのハイライト、さらにはランキング4位を争えるようになるとは思っていなかったことなどをチームの公式サイトで語った。

【動画】マクラーレンF1新車MCL35の発表日を“うっかり漏らす”ノリス

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Q:2019年シーズンを振り返って、最も満足したことは?

アンドレアス・ザイドル(以下、ザイドル):シーズンの間に我々がチームとして改善したことには間違いなく満足している。もちろん、コンストラクターズランキングにおいて4位を獲得したというのは、我々全員にとって素晴らしいことだ。なぜならこの結果は、我々がチームとしてどうやってそれを達成したのかということだけでなく、もっと重要なことに、2019年を通してどのように成長し、チーム内にポジティブな勢いがあると確信したのかを反映しているからだ。

 我々の前には長い道のりがあり、“やること”リストにはたくさんのことが書かれているが、我々には取り組み続けている明確な計画と目標がある。それにメディアや、信じられないほどに素晴らしい我々のファンからのポジティブなフィードバックは本当に印象的だった。チームの外からのサポートがあると感じられるのは素晴らしいことで、チームをさらに後押ししてくれる。

Q:チームはあなたの期待を超えたのか?

ザイドル:2018年の11月にマクラーレンとサインをした時、正直なところ、私は2019年にランキング4位を争えるとは期待していなかった。2019年シーズンに我々が争っていた辺りは非常にタイトで、それはつまり、チャンピオンシップで上位に上がるためには各レースで非常に懸命に戦わなければならず、シーズンの終わりまで保証されているものは何もなかったということだ。

 チームが厳しい時間を過ごしたことを考えると、2019年シーズンでは信じられないほど前進してきた。そのことが、我々に大いにモチベーションとエネルギーを与えてくれた。将来のことを考えて、我々はこの勢いを保ち、目標を達成するために進み続けなければならない。それと同時に、我々はライバルたちに何ができるのかということについて決して過少評価するべきではない。

Q:2019年シーズンのハイライトは?

ザイドル:いくつかあるが、まずは第8戦フランスGPだ。予選でも決勝レースでも、我々は明らかに4番手のチームだったし、我々が本当にランキング4位を争えると思ったのがこの時だった。開発がうまく機能し、得たものも多かった。

 他には、第20戦ブラジルGPでコンストラクターズランキング4位を獲得した瞬間だ。我々は常に4番目に速いチームではなかったが、ランキング4位で終えたということは、全体として4番目に強かったということだ。本当に素晴らしいことだし、この結果を受けるに値する褒美だ。

 コース外でのハイライトは、新しい風洞やドライビングシミュレーター、そして2021年からメルセデス製のパワーユニットを使用することなどを含む重要な投資に関する発表だ。これらすべてが、我々の将来の開発や上位へ戻るための重要な道しるべだ。

 最後に、私がこのチームに歓迎されたことが私にとっての個人的なハイライトだ。シーズンの途中に新しいチームで仕事を始めるというのは、両者(自分とチーム)にとって簡単なことではない。最も重要なことだが、私に対してオープンなアプローチをしてくれたことについて、私はチームのメンバーひとりひとりにお礼を言わなければならない。

■サインツJr.とノリスのパフォーマンスがチーム躍進の理由のひとつ
Q:カルロス・サインツJr.の1年目をどう評価するのか?

ザイドル:カルロスにとっては素晴らしいシーズンだった。最初のテストで非常に良いフィードバックをしてくれて、ドライビングに関して正しい方向性でマシンの開発を行うための役に立っていた。彼のコメントを聞くと、彼がエンジニアなのではないかと考えてしまうのも無理はない。彼はとても几帳面な人だ。

 もちろん予選でもレースでも非常に速いし、アグレッシブなオーバーテイクなどもあって申し分ないレースをした。ドライバーズランキング6位という結果がそれを物語っている。

Q:F1初年度のノリスに感心したことは?

ザイドル:ランドは驚くようなルーキーイヤーを過ごした。信頼性の問題がなければ、5番手を走行中にリタイアを強いられた第13戦ベルギーGPのようなレースでも、ポイントに関してはもっと良い結果に終わってかもしれない。

 しかしそれとは関係なく、彼の見せたペースは素晴らしかったし、マシンの内外でのアプローチは非常にしっかりしたものだった。F1チームは大きくて複雑だが、F1での最初のシーズンで彼はそういうことにもうまく対処した。彼のオープンで正直なところ、自己反省のやり方が気に入っている。

Q:ドライバーはどれほど協力していたか?

ザイドル:彼らが協力してとてもうまくやっていたのを見れば、それはチーム内外の人にとって明らかだ。彼らはお互いに素晴らしい精神と寛容さを持ってこのチャレンジに臨んだ。彼らはふたりとも、これがチームを前進させ、将来的に速いマシンを得るために求められることだと理解していた。

 マシンに乗っている時もそうでいない時も、2019年のカルロスとランドのパフォーマンスは、我々が前進できた理由のひとつだ。

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