日産がフォーミュラE／モータースポーツで培った技術が満載……アリア NISMOが東京オートサロンで初公開

　日産が、幕張メッセで始まった東京オートサロンで”日産アリア NISMO”を初公開した。正式な発表は今年の春を予定しているという。

　この日産アリア NISMOは、日産アリアをベースとしてNISMO専用のチューニングを施したもの。様々な部分に、フォーミュラEをはじめとしたモータースポーツで培われた技術が活かされているという。

　外見のデザインは、内に秘めたパワーを意味する”アルテリア・マグマ”がテーマとなっており、そのパワーを表現するためにボディ下部には赤いラインが入れられている。フロントバンパーのコーナー部分には、レーシングカーのデザインを取り入れたウイング型のデザインを採用。ここからリヤのダブルレイヤードディフューザーに気流を導き、効果的に車体から剥離させている。

　タイヤやミシュラン製の専用品で、フォーミュラEで培われた技術が活きており、ホイールもENKEIと共同開発した特別仕様である。

　パワートレインは、ベースモデルから10%出力を向上。ドライブモードが複数用意されていて、最も高出力の”NISMOモード”は性能を全開放するモードであり、圧倒的な加速感を体感できるという。またEVながら4輪駆動を実現するNISMOチューンの”e-4ORCE”を採用し、限界走行時にも車両の挙動を安定させるという。

　日産モータースポーツ＆カスタマイズの片桐隆夫社長はこの日産アリア NISMOについて、「EVのフラッグシップたるアリアの風格に、日産が長年培ったEV、そしてモータースポーツの技術がもたらす電撃を加えた、新世代NISMOの最高峰スポーツモデルです」と説明した。