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夕立でクラッシュ続出、赤旗出る波乱のなかアキュラDPiが2020年初優勝/IMSA第4戦

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夕立でクラッシュ続出、赤旗出る波乱のなかアキュラDPiが2020年初優勝/IMSA第4戦

 8月2日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第4戦がアメリカ、ウィスコンシン州のロード・アメリカで行われ、夕立による赤旗中断を挟んだレースでアキュラ・チーム・ペンスキーの7号車アキュラARX-05(エリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組)が今季初優勝を飾った。
 
 前年度のチャンピオンでありながら2020年シーズンはまだ勝ち星のないアキュラ・チーム・ペンスキー勢は今回、レースウイーク初日のプラクティスから好スタートを切り土曜の予選では7号車がポールポジションを、僚友でチャンピオンカーである6号車アキュラARX-05が2番手を奪いフロントロウを独占してみせる。
 
 日曜の決勝でも6号車がスタート直後に、セカンドロウ3、4番手つけたマツダモータースポーツの55号車と77号車マツダRT24-Pに強襲を受けるも、すぐに順位を取り戻して最初のスティントでワン・ツーを維持する。
 
 しかし1回目のピットアウト直後、2番手を走る6号車アキュラは、55号車マツダをブロックした際に接触したことで左リヤタイヤをパンクさせてしまい1周遅れに。一方のマツダ勢は第2スティントからペースを上げ首位を走る7号車アキュラとのギャップを詰めると、レース開始から1時間過ぎにはトップを争う3台がワンパックとなった。
 
 この首位争いは35分以上に渡って継続されるがスタートから1時間40分後、オリバー・ジャービス駆る77号車マツダが、ついにカストロネベスの7号車を攻略してトップに躍り出る。その直後、上空から大粒の雨が落ちてきてトラックコンディションはドライから一気にヘビーウエットに変貌した。

 多くのマシンがレインタイヤに履き替えるためにピットになだれ込むなか、我慢のレースが続いていたコニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rの10号車はルーティンタイミングと雨の降り出しが一致。ロスタイムなしでタイヤ交換を行うことが可能となり4番手から2番手に浮上することに成功する。

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 そんななかFCYフルコースイエロー下のコース上では雨に足を取られてクラッシュするマシンが続出。これによりレースは2時間を迎える直前に赤旗が提示された。

 幾分雨が収まってきたのが確認されると、レースは残り30分からFCY下で再開されることに。チェッカーまで残り7分、グリーンフラッグが振られレースは最後の超スプリント戦へ突入した。ここでスリックタイヤのままコースに留まり首位の座を維持していた77号車マツダがピットイン。優勝争いから脱落してしまう。
 
 マツダが消え2番手から首位となった10号車キャデラックだったが、再開周の最終コーナーで若干膨らんだことで立ち上がりが鈍る。3番手でリスタートを迎えた7号車アキュラがこの隙を突いてトップを奪還すると、カストロネベスはチェッカーまで残り5分を耐えてトップフィニッシュ。2位となった10号車キャデラックとの差はわずか0.383秒だった。
 
 3位はクラッシュを喫しながらも迅速なピットワークで見事な復活を果たしたウィレン・エンジニアリング・レーシングの31号車キャデラックDPi-V.R。マツダ勢は55号車が5位、77号車が6位という結果に終わっている。

■ポルシェとBMW、首位を襲ったクラッシュ

 LMP2クラスはポールスタートのPR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソンがレースの大部分を支配したものの、終盤の雨で痛恨のクラッシュを喫してしまう。代わってトップに立ったドラゴンスピード・USAの81号車オレカ07(ヘンリック・ヘドマン/ベン・ハンリー組)が同クラスを制した。
 
 GTLMクラスでも首位のマシンが雨に足をすくわれた。ポールポジションを獲得したポルシェGTチームの912号車ポルシェ911 RSRはコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.Rと首位を争い、2時間を迎える直前までトップを走っていたもののウエット路面で姿勢を乱してコースアウト。

 また、僚友911号車ポルシェもチェッカーまで残り2周となったところでクラッシュを喫した。この直前にはクラス首位に立っていたBMWチームRLLの24号車BMW M8 GTEも事故を起こしており、これにより3号車コルベット(アントニオ・ガルシア/ジョーダン・テイラー組)が土壇場でクラスリーダーに。2番手にはチームメイトの4号車が続き、コルベット勢がワン・ツー・フィニッシュを飾って第2戦からの連勝を「3」に伸ばしている。
 
 GTDクラスはエイム・バッサー・サリバン(AVS)が走らせる2台のレクサスRC F GT3がレースの大部分をリードする展開に。しかし、こちらでも雨が絡んだことでシャッフルが起きレース最終盤にはマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3 EvoがAVS勢を相次いで交わしてクラス首位に躍り出る。
 
 だが、マリオ・ファーンバッハー駆る86号車アキュラは残り2周で痛恨のスピンを喫し2番手にドロップしてしまう。結局12号車レクサス(フランキー・モンテカルボ/タウンセンド・ベル組)が勝利を収めアキュラは2位に。3位には14号車レクサスが入った。

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