F1レースを開催するF1プロモーター協会(FOPA)は、F1オーナーであるリバティ・メディアのF1運営を批判する声明を発表したが、この声明のメンバーに入っていないロシアGPのプロモーターは、批判声明は意味がないと一蹴している。
F1テレビ放映の有料化が進行することにより視聴者数が減少していることに加え、開催契約の不平等感から、FOPAはリバティ・メディアは明確な戦略を欠いているとして、その方向性を批判する声明を発表した。
■F1各グランプリの主催者が、リバティ・メディアに反旗? 「今のままでは、F1の将来に向け大きな懸念がある」
しかしロシアGPのプロモーター『ロズゴンキ』の副ゼネラルディレクターであるセルゲイ・ウォロビヨフは、FOPAのスタンスには同意していないとmotorsport.comに語った。
懸念されている問題はリバティ・メディアがコントロールできないモノか、すでにリバティ・メディアが取り組んでいる領域だと、ウォロビヨフは感じているからだ。
「あの声明は、かなり意味のないものだ。声明で示されている問題は、リバティとの現行のコミュニケーションの中で、何らかの形で解決されているものばかりだからだ」
ロンドンで開催されている年次プロモーター会議に出席したウォロビヨフは、そう述べた。
「共通の議題について議論するため、全てのプロモーターがロンドンに集まったのも、リバティの主導によるものだ。プロモーターが個別に集まる必要性があるとは思えない」
「FOPAの代表を務めるスチュアート・プリングル(シルバーストンのマネージングディレクター)の立場を、我々は共有していない。彼は非常に頻繁に、リバティのリーダーシップやF1共通の問題について、個人的に批判を繰り返していた。
私はこのアプローチが、建設的だとは思っていない」
FOPAが懸念している問題のひとつが、新規開催に向けて動いているマイアミGPについて、リバティ・メディアが新しいアプローチを示したと見られるということだ。
従来のF1グランプリは、開催権を取得するために、各プロモーターが巨額の開催権料を用意するのが常だった。しかしマイアミGPの開催権料はゼロであり、その収益をプロモーターとF1側が分割して受け取るという契約内容であると言われている。
当然、多額の開催権料を支払っている各プロモーターたちにとっては面白くないだろう。だがウォロビヨフは、マイアミのプロジェクトはまだスタートしたわけではなく、他のプロモーターたちの不安は時期尚早であると主張した。
「現行のF1カレンダーを見れば、マイアミGPは入っていない。だから物事がどうなるか、話し合うのは今か、2020年のどちらが理論的だろうか?」
「まず、実際のマイアミGPの契約を調べる必要がある。もしマイアミのプロモーター、我々のパートナーや友人が特別な援助を受けているのだとしたら、それは(他のレースの)契約条件をさらに改善することを議論する大きな理由になるだろう」
「しかし現時点では、これについて議論する意味は全くない。マイアミGPはカレンダーに載っていないので、それを心配するのはナンセンスだ……」
なおmotorsport.comの調べによれば、今回のFOPAの声明に参加していないのはロシアの他、日本、バーレーン、アブダビ、中国のプロモーターだったようだ。
しかしながら、ウォロビヨフもルールの大幅な見直しは必要だと考えており、リバティ・メディアがすでに計画している2021年の改革だけでは足りないと予測している。
「プロセスに関係する全ての参加者と同じように、我々は2021年以降のF1がどのようになるかについて、明確な理解を持っていない」
「しかし個人的には、(F1競技面のマネージングディレクター)ロス・ブラウンの経営およびエンジニアリングスキルを信じている」
「私の個人的な意見は、F1はもっと現実的になるべきだということだ。もっとルールを少なくし、スチュワードがレースに及ぼす影響を少なくするべきだ」
「F1のエンジンはハイブリッドの割合を減らし、環境に対する”優しさ”も減らすべきだ。F1はもっと純粋で厳しいレースに戻るべきなんだ」
「しかしリバティとFIA、そしてチームが、この立場を共有しているかは私には分からない。近い将来、このことについて議論する機会があると確信している」
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