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新型ステップワゴン話題 ノア/ヴォクシーも新型へ 2022年「ミニバンウォーズ」の行方

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新型ステップワゴン話題 ノア/ヴォクシーも新型へ 2022年「ミニバンウォーズ」の行方

2022年「ミニバンウォーズ」

2022年の新車業界を予測するキーワードの1つは「ミニバンウォーズ」だ。

【画像】エアーとスパーダ【2つの新型ステップワゴンを比較】 全80枚

いま、ミニバンの市場はSUV人気に押されてかつてほどの盛り上がりはない。それは事実である。

しかし、特定のジャンルや車種に関しては根強い人気をキープしメーカーとしても手が抜けないマーケットだ。

その1つが大型ミニバンであり独走状態となっているトヨタ「アルファード」で、もう1つの手堅いクラスは「Mクラス箱型ミニバン」。

トヨタ「ノア」と「ヴォクシー」、日産「セレナ」、そしてホンダ「ステップワゴン」が熾烈な争いを繰り広げているマーケットである。

2022年は、しばらく落ち着いていたそのマーケットがついに大きく動きだす。

「元に戻った」ステップワゴン

まず動くのは、ステップワゴン。正式発売はもう少し先としつつ、「ワールドプレミア」として正月明けの7日に一部の情報が解禁された。

公開されたスタイルを見て驚いたのは、1周まわって元に戻ったこと。

直線的なデザインで初代や2代目の特徴だった「箱感」が強調されているのだ。

そんな大胆なデザイン変更の背景にあるのは、「デザインを受け入れられなかった」という「先代を買わなかった人」の声だろう。

スタイルの原点回帰は、ステップワゴンという存在、そして「誰のためのどんなクルマか?」というコンセプトをもう1度考え直したからに他ならない。

デザインと存在感に関してはシンプルな道具感が新型の特徴となりそうだ。

一方でインテリアは、7人乗りの2列目にロングスライドやオットマンを新たに採用するなど上級化がおこなわれた。

2021年末に上級ミニバンの「オデッセイ」が日本での販売を終了したことで、新型ステップワゴンは日本市場でのホンダにとって最上級ミニバンのポジションも担うことになった。

豪華さと快適性が増したシートからは、そんな立ち位置の変化も感じる。

まだ公開されていないパワートレインは、従来どおり2.0Lエンジンにモーター組み合わせたハイブリッドの「e:HEV」を中心としつつ、1.5Lガソリンターボエンジンも一部グレードに残されることになるだろう。正式発表は春頃とされている。

オラオラ感強く ノア/ヴォクシー

そんなステップワゴンの直接ライバルであり、販売面で優勢となっているのがトヨタのノアとヴォクシー。

ステップワゴンに先立って新型が正式発売されることになりそうだ。

まずおもしろいのは、デザイン。

ステップワゴンが従来の標準仕様に相当する「エア」だけでなく上級カスタム仕様の「スパーダ」においてもシンプルなテイストを貫いているのに対し、ノアとヴォクシーは事前に公開された顔つきのイメージ写真を見る限りまるで兄貴分のアルファードのようにオラオラ顔を際立たせることになりそうな気配。

ホンダとトヨタのデザインに対する考え方の違いがなんとも興味深い。

メカニズムは、従来のプラットフォームを継承するステップワゴンに対して、ノアとヴォクシーは初のミニバン用TNGAとなる新設計プラットフォームを組み合わせることになるだろう。

ハイブリッドは従来どおり1.8Lエンジンを組み合わせるがさらに効率を高めて燃費性能アップ、ガソリン車は「RAV4」などと同じダイナミックフォースエンジンとなり動力性能が高まると予想されている。

Mクラスミニバン 次のステップへ?

Mクラスボックス型ミニバンは、ライバル各社が同等の車体サイズで存在し同じ土俵でしのぎを削るジャンル。

いずれも基本設計は「5ナンバー枠」なのだが、このところはエアロ仕様の人気もあって実質的な戦いが3ナンバーボディに移行している。

だが、もしかすると、今年登場する新生代モデルからはベースの車体自体が5ナンバー枠をはみ出して3ナンバーボディ化する可能性もある。

もしそうなれば、Mサイズミニバンが次のステップに歩み出したといっていいだろう。

ところで、ノア&ヴォクシー、そしてステップワゴンのライバルとして「御三家」の一角をなしているのが日産「セレナ」だ。

当然セレナの動向も気になってくるところだが、もしかすると2022年中にフルモデルチェンジが施されて新型にスイッチするかもしれない。

現行セレナのデビューは2016年7月。

先々代のライフが約6年だったことを考えれば、そろそろ世代交代してもおかしくはないのだ。

近年まれに見る盛り上がりに?

ただ、セレナのフルモデルチェンジは2022年だったとしても秋以降になると思われるので、具体的な内容はまだ見えてこない。

間違いないのは、人気の「eパワー」と呼ぶシリーズ式のハイブリッドシステムが継承され、さらに磨きを変えて進化することだろう。

そんなセレナも含め、2022年はホンダ、トヨタ、日産の3メーカーがこれまで以上にバチバチと熱い火花を散らすことは間違いなし。

ここまで発売時期が接近しているとなると、お互いに意識しないわけにはいかないし市場も大いに盛り上がることだろう。

そういう意味からも、2022年は近年まれに見ないミニバンウォーズとなる年なのだ。

そして何を隠そう、2020年にはこの3台(4台)以外にも超人気ミニバンのフルモデルチェンジが予想されている。

トヨタ「シエンタ」だ。現行型デビューは2015年7月だった。

シエンタは全長わずか4.3mのコンパクトボディが特徴で、「小さなミニバン」というよりは「3列シートのコンパクトカー」。

最大の魅力は高効率パッケージングだが、そんなパッケージングはさらに磨きがかかることだけは確実だ。

ミニバンは昨今、大繁栄だった2000年代初めに比べると車種が激減している。

しかし、特定のモデルとジャンルに人気が集中し、そのぶんだけ争いはますます熾烈になっているといえる状況。

2022年は、さらに熱い戦いとなるだろう。そしてユーザーサイドには、切磋琢磨の結果として商品力が上がるというメリットを期待できる。

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  • クルマのカカク上昇に対し給与の上昇はないのでランク下げたクルマ選びになります。40代後半会社員。
  • 周りの車に威圧感を与えたい人はトヨタ。

    そうでない人はステップワゴン。

    そういう事でいい?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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