メーカー直結の利点を活かした開発体制が魅力のホンダアクセス
ホンダアクセスは、ホンダの4輪車用純正アクセサリー全般を手掛けるのが本業ながら、1994年にローンチの独自のアルミホイールを起点にボディキットやサスペンションなど走りに関わる機能パーツ全般へと守備範囲を広げ、独自の純正カスタマイズ・ブランドとして現在では地位を確立させている。「モデューロ」はホンダ好きにとって、なくてはならない存在である。
今度のシビック・タイプRは、速さと洗練を徹底追求。知るほど500万円を切る価格はバーゲンに感じる!
ホンダアクセスから送り出される走りに関わるアイテムは、見た目のドレスアップに留まらず一貫してベースモデルに対するより高い走りのパフォーマンスと上質な乗り味を追求するなど、必ず機能性の向上を伴っている。
実は、モデューロ開発統括を務める福田正剛氏がかつて本田技術研究所で様々なモデルの開発に携わった経験者である。さらに製品開発に際してホンダが所有する風洞実験設備やテストコースを活用することが可能であったりと、そこには他のチューニングメーカーが真似の出来ない数々の策が秘められている。
「魔法のシェブロン」を採用。確かに違う走り味
ホンダアクセスが送り出す、シビック・タイプR用アイテムの中でも、走りのアイテムとして目を引くのが、標準のアルミダイキャスト製ステーを生かし、ウイング本体部分のみを交換して取り付けるテールゲートスポイラー(27万5000円)だ。
ホンダアクセスが手掛けるエアロパーツ類は、どれもが日常の速度域から効果を体感出来る”実効空力”を意識して開発されているのことは知られている。このアイテムもそうしたコンセプトに則ったもの。
開発は、空力効果とスタイリングのバランスを取りながら進行。興味深いのは、開発陣が”シェブロン”と名付けたメインエレメント裏側の鋸歯形状である。車体後部の空気の乱れを抑え、時速140km/hで約1Kgのダウンフォースを増す効果を発揮する。それだけではない。コーナー進入時にはシェブロンが空気の流れを整流、扱いやすいハンドリングを実現するという。実際に試乗した印象については本誌『CAR and DRIVER』でレポートしているので、効果の程が気になる方はぜひご覧いただきたい。
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