10km/hで走ってみよう 体感センサーを働かせて
「クルマを通して人生を幸せにしていく」 そんなことを働く人たち一人一人が異口同音に口にするメーカー、マツダを取材する機会に恵まれた。
『時速10km/hから変わるクルマ、そして人 マツダを内側から見る』すべての画像をみる
美祢試験場に向かうと、ロードスター歴代4モデル試乗、マツダ現行7モデル試乗、人馬一体体験のプログラムが用意されていたのだが、「はい、それでは試乗に入りましょう」とはならないのがこのメーカー。
クルマに乗り込む前に、「人馬一体」の落とし込みが始まる。
簡便に言えば、人馬一体とは「日常域でもクルマとドライバーが一体となり、何時までも走り続けていたい状態」。これをマツダは理想としている。
ここで重要なのは「日常域」。スピードを出さない速度域だ。
というと、皆様は具体的に何km/hくらいだと思うだろうか? 50、60km/h? いやいや、マツダが考える日常域の始まりは10km/hからだ。
「駐車場から道路に出るくらいの徐行運転」でも、人馬一体のクルマ作りは味わえる。
よって「試乗プログラム 人馬一体」は、この速度域から
・ステアリング微修正舵の少なさ
・極低速の速度保持の容易さ
を検証していくことになる。
マツダの作り込み 原点は「掘り下げ」
いつも思うのだけれど、ヒトの感覚(体感センサーとでも言うのだろうか)は鈍感なようで繊細だ。
ステアリングから伝わってくる、ある種タメを持った手応え、クルマを思い通りに動かしたいという微妙なアクセルワーク。無意識のうちに超微調整を繰り返して統合制御しながら僕たちは日々運転をしている。
しかし、そうした微妙な筋肉の動きは疲労に繋がっていく。そんなことを研究しながら、運転が楽しいクルマを作るのがマツダというメーカーなのだ。
マツダの真面目さを感じるのは、あらゆる事象にこのような「掘り下げ」を行っているところだろう。
「小さい組織だからできるんです」
マツダを解読するうえで外せないのが「良いクルマを作るために、人間を深掘りする」という一見分かったような分からないようなキーセンテンス。
そのために「人間の歩行を研究して、クルマの自然な動きに反映させる」という、そこまで掘り下げる?といった領域をクルマ作りの公理に取り入れているのである。
ドライビングポジションしかり、人間中心のパッケージレイアウトしかり、万事この「掘り下げ」が全ての根幹となる。
それでは、掘り下げて、考え、構築し、クルマという製品にしていくのはAIだろうか? もちろん違う。現場の作業員たちが問題意識を持ち、けんけんがくがくを繰り返すのだ。
Zoom-Zoom、人馬一体、SKYACTIV それを支えるマツダパワー
「クルマを通して人間を心豊かに幸せにしていく」という信念を、1台1台のモデルに深化させてきたマツダ。この言葉は、純粋なくらいに働く人たち一人一人に内在している魂なのだと思う。
限られたマンパワーを逆手に取り、「小さい組織だからできるんです」と生産、開発を前向きに取り組む。現場の方々の凛とした顔つきと優しさに触れると、彼らの自信を感じられた。
技術的なハードル。それを打破しなくてはならない現実。ひとつひとつを克服し、血肉化していったのは、彼ら一人一人の信念と情熱だと僕は思う。
東京へ戻る飛行機の中。マツダのクルマに対しての想いや工場で出会った方たちの顔を思い返していると、困難を跳ね返す力のようなものが、自分にも湧き上がってきた。
マツダの信念。「クルマを通じて人間を心豊かに幸せにしていく」ということ。実は今回の取材会だって、それを起源に組み立てられたものだったのではないか。
雲の切れ間から見下ろした東京が、いつもとは違う街に見えた。
写真でみる詳細レポートは、記事下の「すべての画像をみる」で公開中。
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