通販で新品チャイルドシートを買う前にやること
text:Kumiko Kato(加藤久美子)
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コロナウィルス感染予防の観点からも、小さな子ども、生まれたばかりの赤ちゃんがいる家庭ではとくに通販でベビー用品を買う家庭が増えている。
日本で現在、新品で販売されているチャイルドシートには、必ず「Eマーク」がついている。
「Eマーク」とは国土交通省が定めたチャイルドシートに関する安全基準を満たしている製品を意味しており、安全基準の正式名称はECE R44またはECE R129である。
「ECE」とは国連欧州経済委員会が定める協定規則のことで「E43」などEの次にあるのは国番号となる。(43は日本)
このマークがついていない(=安全基準を満たしていない)チャイルドシートは2点式ベルト対応のチャイルドシートなど一部を除きメーカーが出荷することはできない。
並行輸入のチャイルドシートや中国製のチャイルドシートの中には、Eマークがない、つまり、日本で使用するための安全基準を満たしていないものもある。
これは絶対に使用してはならない。
安全基準を確認したら今度は「車種適合」をチェックしよう。チャイルドシートメーカーの公式サイトには必ず、車種適合を確認するページがある。
筆者がざっと調べたところ、以下ブランドの公式サイトでは車種適合が確認できる。
車種適合が確認できる公式サイト
・コンビ
・アップリカ
・チャイルドガード(ジョイソンチャイルドセーフティ※旧タカタ)
・リーマン
・マキシコシ
・ブリタックスレーマー
・ネビオ
・レカロチャイルドセーフティ
・エールベベ(カーメイト)
・ジョイー
・サイベックス
・日本育児
・ピジョン
日本の公式サイトを持たない車種適合が確認できないメーカーの製品は買わない
車種適合が公式サイト(日本語)で確認できないようなメーカーの製品は買わない方が無難だ。このようなシートはほぼ100%並行輸入となり、製品に不具合があって本国でリコールとなった場合でも、連絡もなく、ほとんどの場合対応できない。
では、車種適合を調べる際には何が必要なのか?
これには車両型式(車検証に記載あり)または、メーカー名+車名+年式が必要となる。
確実なのは車両型式を調べておくことだ。というのも、車名や年式でもモデルチェンジの時期によっては型式が異なる場合があるからだ。
また、ミニバンなどファミリーカーならチャイルドシートがつけやすい、というわけでもない。
例えばサポートレッグを使うチャイルドシートの場合、サポートレッグの先端(床につく部分)にスライドシートのレールや床下収納の装備などがあると、強度不足で取り付け不可となってしまうのだ。
後部座席のどの場所に取り付けたいのか? も、しっかり確認しておく必要がある。
2012年6月30日以前に製造されたクルマの中には、後部中央席が2点式ベルトとなっているものも存在するからだ。
この場合、側面席では取り付け可能でも、中央席では取り付け不可という場合もある。取り付ける可能性がある座席すべてが〇(取り付け可能)となっているかの確認もお忘れなく。
通販でチャイルドシートを買う 商品を見ずに買っても大丈夫なのか?
特に初めてのお子さんにチャイルドシートを用意する場合、実物を見ずに通販で買ってもちゃんと取り付けができるのか? という不安を持つ人もいるかもしれない。
これについて、一言で答えれば「国が定めた安全基準(ECE R44またはECE R129)を満たし、車種適合の確認ができていればチャイルドシートの実物を見ずに買っても大丈夫」である。
万が一、車種適合で〇だったのに、いざ取り付けてみたけど付けられなかったという場合は、必ずメーカーに確認して欲しい。
車種適合表には掲載されていない車種の場合も同様だ。車種リストにないクルマでも、正しく取り付けができる場合もある。
なお、そもそも、シートベルト自体がついていない古いクルマでは当然、どんなタイプのチャイルドシートも取り付けができない。
子どもを乗せるときにはチャイルドシートが安全に装着できる別のクルマを用意するのが親の義務である。
またもう1つ大事なことがある。
とくに、軽自動車やコンパクトカーなど後席が狭いクルマや、複数のチャイルドシートを装着する場合は、車種適合の確認の他、全幅/全高/奥行のサイズ確認もやっておいた方がいいということ。
たとえば、アップリカのベッド型チャイルドシートは生後6か月頃まで横向きで装着する。
機種によっては80cm前後の幅が必要となり、想像以上にスペースを取ることもある。
メルカリやヤフオク/フリマアプリで中古チャイルドシートを買う際に気を付けたいこと
通販といえば、新品だけではなくネットオークションやフリマアプリを介して中古のチャイルドシートを買う人も増えている。
中古品を買う時にまず注意すべきはちゃんとクルマに取り付けられるかどうかの確認。車種適合のチェックは新品購入と同様に必須だ。
中古品で怖いのは、履歴がわからない場合がほとんどだということ。見た目は大丈夫そうでも、内部では樹脂の劣化が進んでいるかもしれないし、事故で衝撃を受けたことがあるかもしれない。
推奨使用年数は一般的な乳幼児兼用タイプ(体重10kgくらいまでは乳児用として後ろ向きに、それを過ぎて体重18kgくらいまでは前向きで使用する)でだいたい製造から8年くらい。学童用ジュニアシートで10年程度に設定されている。
取扱説明書がない商品の場合、メーカーの公式サイトで説明書や取り付け方法を確認するか、説明書の小冊子が500円以下で購入できるメーカーもある。
ちなみにチャイルドシートについてはメルカリやヤフオクなど大手ではEマークがないチャイルドシートの出品を禁じており、出品の手続きをする際、Eマークがついていることがわかる写真を添える必要がある。
例えばヤフオクの場合は、Eマークの写真がないチャイルドシートの出品があった場合、パトロール部隊が見つけ次第削除するなど小さな命を守るための安全対策が徹底している。
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