5月3日、富士スピードウェイでスーパーGT第2戦の公式予選が実施された。ポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、GT300クラスが56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)だった。
雨により混乱のレースとなった開幕戦岡山から2週間半。ゴールデンウィーク恒例の富士ラウンドが開幕した。今年はコロナ禍以降の規制もなくなったこともあってか多くの観客がサーキットに詰めかけ、道路混雑を見越して搬入日の東ゲートオープン時間が早められたり、予選日を前に前売り券が完売となるほどの盛況ぶりだった。
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レース期間中は予選日・決勝日共に晴れ予報。予選は快晴の下、気温20℃、路面温度32℃というコンディションで15時15分にスタートした。
■GT500クラス
10分間のセッションで、Q2に進む8台を決めるGT500のQ1。早い段階から公式練習のトップタイムを上回る1分27秒台のタイムが記録されていたが、残り1分頃から各車がラストアタックに入っていくと、次々と1分26秒台のタイムが刻まれていった。
特に速さを見せたのは今季から2台体制のARTA。8号車ARTA MUGEN NSX-GTの大湯都史樹が1分26秒817でトップに立つと、16号車ARTA MUGEN NSX-GTの大津弘樹が1分26秒595でそれを塗り替え、ARTAのワンツーでQ1が終了した。
Q2に駒を進めたのは、NSX-GTが4台、GRスープラが3台、Zが1台という分布に。開幕戦岡山でワンツーフィニッシュを飾ったミシュランタイヤユーザーの2台のZ(3号車Niterra MOTUL Z、23号車MOTUL AUTECH Z)は、サクセスウエイトの影響もあってか揃ってQ1敗退となった。
西日が差し込み始める中、GT500のQ2がスタートした。10分間のセッションは残り1分半に24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zの平手晃平が1分26秒779をマーク。これがターゲットタイムとなった。
ここで速さを見せたのが100号車STANLEYの牧野。1分26秒420でトップに立った。24号車リアライズの平手は2周連続でのアタックを試みたが、タイムが伸びずピットに戻っていった。
その後19号車WedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南が1分26秒496という好タイムをマークするも、わずかに届かず。0.076秒差で牧野に軍配が上がった。開幕戦はペナルティもあり悔しいレースとなった100号車STANLEYが、リベンジに向け最高の位置を確保した。
■GT300クラス
GT300の予選は、15時15分にQ1のA組からスタート。10分間のセッションが終盤に差し掛かり、最初にラップタイムを1分35秒台に乗せたのが6号車DOBOT Audi R8 LMSの片山義章だった。後続のマシンが片山のタイムを超えられずにいる中、10号車PONOS GAINER GT-Rの大草りきが1分35秒697をマークし、A組トップ通過を決めた。
2番手は4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、3番手が6号車だった。なお、前戦岡山を制し60kgのサクセスウエイトを積む18号車UPGARAGE NSX GT3は、カットラインギリギリの8番手でQ2に駒を進めた。
Q1のB組も、1分35秒台のタイムが連発されるセッションとなった。まず11号車GAINER TANAX GT-Rの富田竜一郎が1分35秒749でトップに立つと、88号車JLOC ランボルギーニ GT3の元嶋佑弥、2号車muta Racing GR86 GTの平良響らがそれを上回っていった。トップタイムは平良の1分35秒512だった。
一方、昨年2度開催された富士戦の予選でポール1回、2番手1回と速さを見せていた61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、トラブルにより練習走行で14周しか走れなかったことも響いてか、タイムが伸びず10番手。Q1で姿を消すことになった。
迎えたQ2では、ポールポジションを目指す各車が僅差のタイムで競い合った。早い段階から好タイムを出したのはブリヂストン勢で、65号車LEON PYRAMID AMG、2号車muta、52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが代わる代わるタイムシートのトップに立った。
そんな状況を一変させたのが、56号車リアライズのデ・オリベイラ。昨年のGT300王者である彼は1分35秒114をマークし、これを上回るマシンが現れないまま56号車のポールポジションが確定した。2番手タイムは今季から登場の31号車apr LC500h GTを駆る小高一斗が記録した1分35秒176。セクター3最速で1分35秒227を記録した4号車グッドスマイルが3番手に食い込んだ。
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