マツダ初のPHEVで総合327psを発揮
数年前まで、英語圏の子供がエンジン音を真似たオノマトペ、Zoom-Zoom(ズーム、ズーム)をキャッチコピーにしていたマツダ。競合メーカーが電動化技術へ舵を切るなかで、内燃エンジンにコダワリを持ってきた。
【画像】327psは同社最強 PHEVのマツダCX-60 競合するSUVと写真で比較 全109枚
2022年になっての、ブランド初となるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の投入は、やや遅れた感じもなくはない。それでも、マツダにとっては革新だといっていい。2020年に発表されたMX-30には、バッテリーEV(BEV)版も設定されていたけれど。
CX-60 PHEVは大きなクロスオーバーだが、同社がこれまで生産した量産モデルとして、過去最強となる。スカイアクティブGと呼ばれる、2.5L 4気筒ガソリンエンジンがボンネット内へ縦向きに搭載され、そこに駆動用モーターが組み合わされる。
前者が190ps、後者が175psをそれぞれ発揮。280psの自主規制時代には難しかった、システム総合327psが主張される。
このハイブリッド・システムで特徴といえるのが、エンジンが大きめの排気量を持つ自然吸気なこと。常用回転域での燃費効率を高めようという狙いがある。もう1つマツダ独自といえるのが、新開発の8速デュアルクラッチATを採用した点だ。
駆動用バッテリーは17.8kWh 62km走行可能
駆動方式は、PHEV版では四輪駆動が標準。並行して売られる6気筒ディーゼルとガソリン版には、後輪駆動も設定される。
駆動用モーターのエネルギー源となるのが、電圧388Vに設定された17.8kWhの駆動用バッテリー。WLTP値では、EVモードで最長62kmの航続距離をもたらす。ちなみにトヨタRAV4 PHEVは74km、ボルボXC60 T6 PHEVは77km走れる。
駆動用バッテリーは、最大7kWで充電可能。最短2時間20分で満たすことができるという。走行中は、内燃エンジンの余力で充電することもできる。
英国のマツダは、新しいCX-60の販売台数の大部分をPHEV版が占めると予想する。英国では一般的な、会社からの貸与車両として乗られる場合、ディーゼルやガソリン版より税制的なメリットが大きいためだ。
英国価格は、充実装備のベースグレード、エクスクルーシブ・ラインで4万3895ポンド(724万円)から。ミドルグレードのホムラが4万6300ポンド(763万円)、トップグレードのタクミが4万8050ポンド(792万円)からとなる。
洗練され快適なEVモード やや荒いエンジン
多くのPHEVクロスオーバーと同じく、CX-60も穏やかな日常走行へ最適化されている。クルマを起動させる度に、デフォルトでEVモードが選択される。
駆動用モーターも8速ATを介して走らせるため、エンジンが始動しなくても変速が生じ、やや違和感があった。それでも175psあるから充分パワフルで、レスポンスもいい。
低速域では、歩行者に近接を伝える警告音が車内でも聞こえてくるが、都市部の流れに乗っている限り至って静か。走りの質感や快適性は、かなり高いと感じた。
速度域の高いルートへ出てアクセルペダルに力を込めると、パワートレインの一貫した反応に陰りが出てくる。駆動用モーター単独から内燃エンジンも加勢する状態への移行には、若干のギクシャクさが伴う。加速の鋭さもBEVには及ばない。
内燃エンジンも強みとはいい難く、負荷が高まるにつれて荒っぽいノイズが響いてくる。燃費は悪くないようだが。
CX-60のメーターパネルはモニター式で、ノーマル・モードではタコメーターが表示されない。スポーツ・モードを選択すると描かれるが、高回転域まで積極的には回りたがらない設定のようだ。
気張っても6100rpm。レッドラインから400rpm下までしか吹け上がらなかった。
アクセルペダルを踏み倒し、PHEVシステムのすべてを開放すれば確かに速い。0-100km/h加速は5.8秒がうたわれ、マツダの量産車としてトップクラス。かといって、楽しい4気筒ユニットというわけではない。
この続きは後編にて。
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アンチさんご苦労様です。