メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、ハロに対する考え方が大きく変わったと認め、もし導入されていなければ、壊滅的な事故が起きていた可能性があると語った。
見た目が良くないと批判も多いコックピット保護デバイスのハロだが、今年からF1とFIA F2選手権に導入されると、両選手権で起きたクラッシュで重要な役割を果たし、ドライバーを怪我から守った。
■ルクレールの命をコックピット保護デバイス『ハロ』が救った? FIAがF1ベルギーGPの大クラッシュを詳細検証
今週、ベルギーGPのスタート直後に発生した大クラッシュについて、FIAは事故報告書を発表。その中で、フェルナンド・アロンソ車(マクラーレン)のフロントウイングエンドプレートと、シャルル・ルクレール(ザウバー)のバイザー部分の接触を、ハロが防止していた可能性があると明らかになった。
ハロの導入はチームから反対されていたが、安全性の向上を理由に導入が強行された。シーズン当初のウルフはハロに良い印象を持っておらず、冗談混じりに「可能ならチェーンソーでハロを取り除く」ともコメントしていた。
ロシアで行われたFIA表彰式に出席したウルフは、motorsport.comの取材に応え、ハロについて「考え方が変わった」と話した。
「ハロの見た目は、まだ好きではない。将来的にその見た目を良くするような解決策を見つけられることを願っている」
「だが、私は本当にシャルルが好きなんだ。彼は若く、次世代のレーサーであり、F1にふさわしい人物だ。もし私が反対票を投じた結果、ハロが導入されていなかったとしたら、私は自分を許せなかっただろう。壊滅的な結果を伴う、重大なインシデントが起きていた可能性があるんだ」
「だから、たとえそれを美的な観点からは好きでなくても、素晴らしいデバイスだと思っている。今季初めに、ジャン(トッド/FIA会長)を押し退けて、チェーンソーを手にしなくて良かったよ」
搭載が義務付けられた最初のシーズンに”成功”を収めたハロは、今後数年はF1の一部として残っていくはずだ。しかし、モータースポーツの安全性を追求していく以上、オープンコックピットのカテゴリーとしてのF1に残された時間は限られてくるだろう。
F1マシンはオープンコックピットである方が良いと思うか訊かれたウルフは「マシンの美学と安全性の間で、適切なバランスを取る必要がある」と答えた。
「私個人としては、戦闘機のようなキャノピーが好きだ」
「チームやFIA、商業権保有者で協力的かつ積極的に行動し、マシンの見た目も素晴らしく、ドライバーの命も守れるような解決策を見つける必要がある」
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