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「EQE SUV」に見る、あくなき航続距離伸長への探究心[メルセデス・ベンツEQE SUV試乗記]

掲載 更新 5
「EQE SUV」に見る、あくなき航続距離伸長への探究心[メルセデス・ベンツEQE SUV試乗記]

メルセデスは、電気自動車ブランド「EQ」にワンボウデザインやポップアップ式アウターハンドルなど空力をよくするためのデザインや技術を投入してきた。その意志はこの「EQE SUV」でよりメカニカルな技術にも発展している。その詳細を西川淳氏に解説してもらった。

航続距離を伸ばすための技術の数々

常識を覆す「EQE SUV」のパッケージングとデザインは要注目![メルセデス・ベンツEQE SUV試乗記]

他の上級EQシリーズと同様、日本導入グレードは「メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV」と「メルセデスベンツ EQE350 4MATIC SUV」の2種類とし、まずはローンチエディションから販売されている。今回は試乗が叶った後者(350)を中心にリポートしたい。以下、特に断りのない限り、スペックは350の数値である。

前後アクスルにそれぞれ電動パワートレーン(eATS)を搭載するというシステム構成は既存の上級EQシリーズに準じるもの。前後の駆動力配分はトルクシフト機能によって可変連続的に行われる、というのもご承知の通り。

電動パワートレーンの最高出力は215kW、最大トルクは765Nmだ。肝心のリチウムイオンバッテリーのエネルギー容量は89kWhで、本体及び制御ソフトウェアも全て自社による専用開発品である。パドルシフトを使って三段階のエネルギー回生をセットでき、もちろん回生には最適制御のオートモードも備わる。バッテリーやモーターの排熱を有効活用するヒートポンプ(航続距離を最大10%伸長)も標準で装備。日本仕様専用の機能としては双方向の充電機能があるのも既存モデルと同じだ。カタログスペックの航続可能距離は528km、というから420kmくらいは走ってくれることだろう。

昨今増えつつある150kWタイプの急速充電器を使えば、10%残量から開始して半時間で+47%まで充電できたとの報告があった。通常、高速道路利用における休憩時間は15分程度だろうから、その間だけでも100km走行分に相当する充電が可能ということになる。元々大容量のバッテリーを積んでいるから、ディストネーションチャージさえ確保できるのであれば長距離ドライブでも苦労はない。事実、筆者は東京~京都間をさまざまなモデルで往復するが、150kW器を静岡あたりで利用できるようなってから、大容量バッテリーEVと内燃機関モデルの所要時間に差が全くなくなった。ちょっとした時間でも繋いでおけば十分足しになるからだ。

EQE SUVには従来のEQシリーズにはない新しいシステムも備わる。ディスコネクトユニット(DCU)だ。これはフロントのeATSにアクチュエーター・クラッチを設け、走行状況に応じフロントモーターを前輪からフリーにしモーターの抵抗を軽減するというもの。クルージング時などにおいて自動的に発動する。ドライバーの意志で切り替えはできない。

コンパクトカーのような身のこなし

パワートレーン同様、サスペンションシステムもまた上級EQモデルでお馴染みの形式だ。フロント4リンク式、リアマルチリンク式で連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたAIRMATICを標準で装備した。走行状況に応じて車高を調整するセルフレベリング機構も有する。上級グレードのAMG53にはさらにAMGアクティヴライドコントロールが備わった。アンチロールバーによってではなく電気機械的に車体の動きを制御する優れもの。

ホイールベースが相対的に長くなったことで気になるのは小回り性能だが、もちろんリア・アクスルステリングを標準装備することで、その問題を楽々とクリアした。最小回転半径はなんと4.8m。これは国産の小型ハッチバック並みの数値だ。リア・アクスルステリングはハンドル操作のみに連動するものではなく、ブレーキやサスペンションなどダイナミック性能とも紐付けされている。それゆえ、小回りのみならず直進安定性にも寄与する。

そのほかアクティブ&パッシブセーフティに関する装備は、メルセデス最新モデルらしくいつものように、出し惜しみなく全て注ぎ込まれた。

Vol.3へ続く

メルセデス・ベンツ EQE 350 4MATIC SUV ローンチエディション

全長:4,880mm 全幅:2,030mm 全高:1,670mm ホイールベース:3,030mm 車両重量:2,630kg 前後重量配分:前1,310kg、後1,320kg 乗車定員:5名 交流電力量消費率:208Wh/km(WLTCモード) 一充電走行距離:528km(WLTCモード) 最高出力:215kW(292ps) 最大トルク:765Nm フロントモーター最高出力:71kW(96ps)/2,682-16,031rpm フロントモーター最大トルク:251Nm/0-2,682rpm リヤモーター最高出力:144kW(196ps)/2,662-15,913rpm リヤモーター最大トルク:514Nm/0-2,662rpm バッテリー総電力量:89kWh モーター数:前1基、後1基 トランスミッション:電動パワートレイン eATS 駆動方式:AWD フロントサスペンション:4リンク式エアサスペンション リアサスペンション:マルチリンク式エアサスペンション フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク タイヤサイズ:前後265/40R21 最小回転半径:4.8m 荷室容量:520~1,675L 車両本体価格:13,697,000円

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みんなのコメント

5件
  • カービュー低所得層って青葉に似てるね

    ・金無い
    ・妄想癖
    ・虚偽癖
    ・精神的弱者が為の貧困、就職難
    ・世の中が悪いと思い込んでる
    ・ただ他人を否定して暮らしてるだけ
    ・自分は悪くない
    ・努力しない
    ・自分が貧乏だからって、他人もそうだと思い込む。怖いから。
    ・だから低所得層。死ぬまで。

    あ、もう一つあったね。

    ・他人が自分の稼ぎと同じと思い込む。

    どうせ年収2-300万の人でしょ?
    それより少ない?
    あのねえ、軽い学習障害とかって結構認知されなくて、
    それが故に社会のダメな歯車っぽい人生送る人って多いのよ。

    でも安心しな。君の年収がそれより増える事は無いから。
    そのまま生涯終了。
  • メルセデスは知名度があるのでどんなできやデザインでも
    富裕層がフラッグシップを買ってくれる。

    そして大半の見栄っ張りな庶民は、予算で買える最大限上のクラスを狙う(グレードは地雷の入門グレード)
    よって半端なクラスでこの価格帯では厳しいだろう。
    性能も低いしデザインも悪いよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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