2022年11月13日(日本時間11月14日早朝)、F1第21戦ブラジルGP決勝がサンパウロ近郊のインテルラゴス・サーキットで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが優勝。2位にもメルセデスのルイス・ハミルトン、3位にはフェラーリのカルロス・サインツが入った。予選からマシンセッティングに悩まされた角田裕毅(アルファタウリ)は、ウイングやフロアを交換してセッティングを大きく変更したものの17位に終わった。
スプリント制覇の利を活かしてラッセルがついにF1初勝利
今季開幕からマシンパフォーマンス不足に苦しみ、未勝利だったメルセデスがついに表彰台の頂点に戻ってきた。ただし、殊勲を挙げたのはハミルトンではなく、ラッセル。自身にとってのF1初優勝となる。
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前日の逆転でのスプリント勝利により1番グリッドからのスタートとなったラッセルにとって幸運だったのは、2番グリッドのチームメイト、ハミルトンと2列目からスタートのレッドブルのマックス・フェルスタッペンが1周目のセーフティカー導入後の再スタート直後に接触して後退したことだった。
フロントウイングを痛めたフェルスタッペンはこれで完全に脱落。無傷だったハミルトンが得意のタイヤマネージメントを駆使して2番手に再浮上してくる間に、自らもペースコントロールしてタイヤを労ったラッセルは、レース最終盤の再スタート機にもハミルトンの接近を許さず、そのままチェッカーへと飛び込んだ。
レッドブルまさかの不発、開幕戦以来の表彰台なし
痛めたフロントウイングを交換するためにピットインしたフェルスタッペンは、そのハミルトンとの接触のお咎めで5秒のタイムペナルティを受け、その後の追い上げもむなしく、6位まで追い上げるのが精一杯だった。
一方、チームメイトのセルジオ・ペレスもレース序盤こそ、ラッセルに食らいついていたものの、タイヤ交換を機に徐々に引き離され、最終スティントのミディアムタイヤでは後半に大きくペースダウン。後続に次々と交わされ、7位まで順位を落としてレースを終えた。
レッドブルのドライバーが今シーズンの表彰台にいないのは、ダブルリタイアを喫した開幕戦オーストラリア以来の出来事だった。
シーズン最終戦となる次戦第22戦アブダビGPは、11月18日にヤス・マリーナで開幕、決勝は11月20日に行われる。フェラーリを猛追するメルセデスの躍進、ドライバーズランキングで同ポイントで並んだルクレールとペレスのシーズン2位争いなどに注目が集まる。
■2022年 F1第21戦ブラジルGP 決勝 結果
1位 63 G.ラッセル(メルセデス)71周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+1.529s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+4.051s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+8.411s
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+9.561s
6位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) +10.056s
7位 11 S.ペレス(レッドブル)+14.080s
8位 31 E .オコン(アルピーヌ・ルノー)+18.690s
9位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+22.552s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+23.552s
・・・・・・・・・・・・・
14位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+31.867s
17位 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル )+1周
ファステストラップ: 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:13.785
■2022年 F1ドライバーズランキング(第21戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)429
2位 C.ルクレール(フェラーリ)290
3位 S.ペレス(レッドブル)290
4位 G.ラッセル(メルセデス)265
5位 L.ハミルトン(メルセデス)240
6位 C.サインツ(フェラーリ)234
■2022年 F1コンストラクターズランキング(第21戦終了時)
1位 レッドブル 719
2位 フェラーリ 524
3位 メルセデス 505
4位 アルピーヌ・ルノー 167
5位 マクラーレン・メルセデス 148
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