580ps/750Nmを発生する3.8Lフラット6ツインターボエンジンを搭載した新型「911ターボ」が日本での予約受注をスタート
ポルシェ ジャパンは7月16日、8世代目に進化したポルシェ911(992)の高性能グレード「911ターボ」の予約受注を開始した。車両価格はクーペモデルの「911ターボ」が2443万円、オープンモデルの「911ターボ カブリオレ」が2731万円に設定する。
ポルシェ911(992)「タルガ4S」に伝統に敬意を表した「ヘリテージデザインエディション」が登場
今回追加された911ターボは、3月31日より日本での予約受注を始めた「911ターボS」に続く、モデルコード992シリーズの高性能バージョンに位置する。搭載エンジンは可変タービンジオメトリー(VTG)を備えて対称に配置された2つの大型ターボチャージャーを組み込む3745cc水平対向6気筒DOHCツインターボユニットで、最高出力は580ps(427kW)/6500rpm、最大トルクは750Nm/2250~4500rpmを発生。トランスミッションには専用セッティングの8速PDK(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせ、駆動システムには強化した4WDシステムを導入する。4輪をアクティブ制御するポルシェ トラクションマネジメント(PTM)も組み込んだ。性能面では、最高速度が320km/h、0→100km/h加速がスポーツクロノパッケージ装着時で2.8秒(クーペ)/2.9秒(カブリオレ)と公表。また、911ターボとしては初めてスポーツパッケージ、ライトウェイトデザインパッケージ、スポーツサスペンション、スポーツエグゾーストシステムなどのオプションを設定している。
シャシー面については、スポーティにセッティングした新世代PASM(ポルシェ アクティブサスペンションマネジメント)シャシーを採用したことがトピック。車高を10mm低く設定するとともに、より迅速かつ正確に制御されるダンパーが、ロール安定性やロードホールディング、ステアリング挙動、コーナリングスピードのダイナミクスに大きなメリットを提供する。また、強化されたドライビングダイナミクスに合わせてボディサイズを拡大。フロントアクスル上部を45mmワイドな1840mm、リアアクスル上部を20mmワイドな1900mmに設定し、トレッド幅をフロントで42mm、リアで10mm広げる。また、シューズにはフロント20インチ(タイヤサイズ255/35ZR20)、リア21インチ(同315/30ZR21)の前後異形サイズをターボで初めて装着した。一方、制動機構にはレッド塗装のアルミニウム製モノブロックキャリパー(前・対向6ピストン/後・対向4ピストン)にねずみ鋳鉄製ブレーキディスクをセット。ディスクサイズは前Φ408mm×厚36mm、後Φ380mm×厚30mmに設定し、オプションでPCCBセラミックブレーキシステムを用意した。
エクステリアに関しては、ターボ特有の精悍かつアグレッシブなスタイリングに仕立てたことがトピックだ。フロントセクションにはワイドなエアインテークやデュアルフロントライトモジュール、新デザインのLEDマトリックスヘッドライトといった専用アイテムを装備。再設計した空気圧展開式フロントスポイラーと大型リアウイングは、ダウンフォースをさらに強化する。また、エアインテークを統合するリアウイングはターボの流線型のボディを強調する造形でアレンジした。
内装については、レザーインテリアおよびライトシルバーのアクセントを組み合わせたことが特徴。また、14wayスポーツシートには初代911ターボ(タイプ930)をリスペクトしたステッチを施し、メータパネルには高品質のグラフィックエレメントと専用のロゴを配した。さらに、センター部には新しいアーキテクチャーを導入した10.9インチのPCMタッチスクリーンを配備。ほかにも、操作性に優れるシフトパドルおよびマルチファンクション/モードスイッチ付きGTスポーツステアリングホイールや新しいポルシェ トラックプレシジョンアプリを統合したスポーツクロノパッケージ、BOSEサラウンドサウンドシステムなどを採用する。なお、日本仕様の911ターボはサラウンドビュー付パークアシストやコンフォートアクセス、電動格納式ドアミラー、ヒートシーター(フロント)など他マーケットではオプションとなる多くの装備を標準で組み込んでいる。
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