カーライフ・ドライブを楽しむ [2025.01.10 UP]
便利に“つながる楽しさ”か、クルマの原点“走る楽しさ”か!
日産×ベアブリック!“ニッポンの夜明け”描いた限定品 東京オートサロン2025での発売も
モビリティの楽しみをどこに見出す!?
クルマの醍醐味として、“走り”の楽しさを挙げる人も多いだろう。実際、ドライブを趣味としてカーライフを満喫している方も多く、それはクルマが元来持つ魅力といえるだろう。そこに近頃では、まったく違うアプローチでクルマの楽しさを演出する“つながる”クルマ、「コネクテッドカー」が登場し、クルマが新たな魅力を持つようになった。車内にいながら、便利な環境を構築してくれるため、これからのカーライフの質をより向上させてくれるだろう。今回の特集では、対極ともいえる2つの大きなクルマの魅力について紹介していこう。
写真:渡部祥勝 モデル:佐々木駿(オスカープロモーション)
(掲載されている内容はグー本誌 2025年1月発売号掲載の内容です)
Part.1 解説編
これからコネクテッドを始める人必見! コネクテッドってなんですか?
2025年を迎えるにあたって、自動車業界の重要なキーワードとなってくるのが「コネクテッドカー」、「コネクテッド機能」だ。まずはこの機能がどのようなものか、その特徴や現状について知っておきたい。
コネクテッドで保険料も安くなる時代!?
すでに多くのメーカーが実現しているコネクテッド技術とコネクテッドカーの販売によって、ドライバーは安心、安全、快適といった部分でさまざまな恩恵を受けている。しかし、じつはオーナーが受けられるさらなるメリットがある。
それが「コネクテッド保険」というもので、愛車がコネクテッドカーであれば、お得感のある保険料で契約できるのだ。また、ある保険会社のサポート内容を見てみると、通信機能を利用することで、「安全運転レポート」が確認できたり、事故時の自動通報サービス、事故状況再現システムなども利用できる。
すべての保険会社が取り扱っているわけではないが、コネクテッド機能の拡張とともに、これから普及していくことは間違いない。
保険料の割引や高度な事故対応はありがたい。保険会社や車両メーカーによっても用意されているかどうかは異なるので、まずは自分の保険会社に問い合わせてみよう。
社会に貢献するビッグデータを収集
各車両が通信システムを使用することで、情報センターが走行中の車両から情報を収集。双方向の通信のやり取りで、情報センターに集積された情報を活用した最短ルートや目的地などの最新情報を得ることが可能になる。また渋滞や事故といった交通情報なども反映され、社会全体にとって有益なビッグデータを共有することができる。
アクシデント発生時の通報・連絡が可能に!
24時間365日、オペレーターとつながることができるので、行きたい場所を口頭で伝えるだけでカーナビの目的地設定までしてくれる。さらにドライブ中、事故や急病などのアクシデントに見舞われた際に、通報ボタンを押すだけで専用オペレーターにつながり、車両位置情報から警察への通報や緊急車両を手配してもらうことも可能になっている。
車内での通信を速く・大容量で!
車両自体が通信機器となり、データセンターと通信。カーナビのディスプレイは発信基地となり、操作部となり、クルマの司令塔となる。リアルタイム、かつ大容量のデータを車内で活用できるので、従来よりドライブが快適になり、車内がWi-Fiスポットになるので、同乗者がスマホやタブレットで容量を気にせずデータ通信できる。
つながりだした国内外のクルマたち ~around the world~
輸入車
クルマの中でゲームもプレイ!
2013年の「BMW Connected Drive」が日本国内における輸入車初のコネクテッドサービスと言われている。その後、メルセデス・ベンツやアウディ、GM、ステランティスなども導入し、現在では大手メーカーはほぼ完備している。国産メーカー同様、オペレーターによるコンシェルジュサービスやSOSコール、カーナビのアップデート、スマホとの連携も実現しており、およそ輸入車だから足りないということはない。一方で、その先頭をひた走るBMWでは、車内でスマホをコントローラーにして楽しめるゲーム機能「AirConsole」を導入しており、同社のエンタメ機能は拡張著しい。
国産車
すでに全メーカーが導入済み
古くは90年代におけるトヨタの「MONET」や日産の「コンパスリンク」、ホンダの「インターナビ」など、黎明期から多くのコネクテッド機能が進化を重ねてきた。現在では「T-Connect」をはじめ、「日産コネクト」、「マツダコネクト」、「ダイハツコネクト」、「ホンダコネクト」、「スバルスターリンク」、「スズキコネクト」、「三菱コネクト」と、国産8メーカーがコネクテッド機能を導入済みだ。基本的機能はほぼ同じだが、有料(契約使用料)部分のオプション機能やインターフェースなどは異なる。初期は有料機能が多かった部分も、現在では車内Wi-Fi以外、料金を支払わなくても利用できるものが多くなった。
コネクテッドカーの普及が実現する「交通事故ゼロ社会」
トヨタ
街を走るクルマのデータを通信でつなぎ、AIが継続的に学習、改良することが、高度運転支援や将来的な自動運転システムの開発につながるという。
クルマから発する情報に限らず、インフラや人から得られる情報などを駆使して、「三位一体」のインフラ協調型のAI・通信基盤の構築を目指す。
将来必要不可欠となるモビリティの通信機能
これまで販売面でもコネクテッド技術の分野でも国産メーカーを牽引してきたトヨタは、24年10月にNTTとの最新の提携内容を発表した。
この共同取り組みの目標は、「交通事故ゼロ社会」を実現すること。そのために、人、モビリティ、インフラを通信でつなげて、大量のデータを処理する「モビリティAI基盤」を共同で構築するという。
両社はすでに17年から技術開発を進めてきており、20年にはスマートシティの基盤を作るための業務資本提携を結んでいる。その次のステップとして今回の計画が発表された。
同計画を実現するために、車両側に必要となるのは、データセンターと通信をするためのコネクテッド機能であり、安心・安全を高めるためにも、近い未来においてコネクテッドカーは必需品となってくる。
発表会見で、トヨタの佐藤社長は「両社でモビリティ社会を支えるAI・通信基盤を構築し、クルマの未来を変える取り組みを加速していく」と語った。
クルマが“つながる”と移動にどんな影響があるのか?
コネクテッドカーの現在置かれている状況をたしかめた後は、実際にコネクテッドカーに乗ってみることに。2022年に発売されたクラウンクロスオーバーでわかった最新コネクテッド機能のできること、できないこととは?
話しかければクルマが応える
「エージェント」
音声対話でカーナビやオーディオ、エアコンなどを操作できる機能。走行中に画面をタッチするなどの操作をせずに、「ヘイ、トヨタ」と話しかけることで、カーナビの目的地検索をしたり、ニュースを読み上げたりできる。
最新情報を通信でゲット
「コネクティッドナビ」
トヨタのスマートセンターと接続し、常にセンターから新しい情報を取得。リアルタイム情報を活用した目的地検索やルート設定ができる。新車登録から5年間は無料で使用可能。6年目以降は月880円のサービスとなっている。
クルマがWi-Fiスポットに
「車内Wi-Fi」
クルマ自体をWi-Fiスポットとし、車内でデータ通信ができる。スマホを接続すれば、通信量無制限でのデータ通信が可能。ディスプレイオーディオでウェブサイトを見ることもできる。月額プラン(1100円/月)で使用可能となる。
日常の運転風景のなかに快適さと安全性をプラス
普段、アナログなタイプの愛車に乗っている本誌制作スタッフが、取材でコネクテッド機能付きの最新車に乗らせてもらっていつも思うのが、なにより「快適だ」ということ。
今回はクラウンクロスオーバーをお借りしたが、当然のようにスマホはクルマとすんなりつながる。だから、いつも聴いている音楽をシームレスに再生したり、通話も違和感なくできる。離れた場所から車両状態をチェックしたり、スマホをキーとして使用することだって可能となる。
さらに、「ヘイ、トヨタ」と話しかけるだけで、エアコンやナビが、安全に操作できる。カーナビだってオンラインで最新情報が更新されるので、従来より役立つ幅広いナビに仕上がっているのが気持ちいい。
試せてはいないが、事故を起こしたときに緊急車両を手配してくれるというのも、普段から安心して快適に運転できることにつながるだろう。
2022年の取材時からさらなる進化!
2022年に本誌ではコネクテッド機能について取材している。そのときも快適さマックスの出来だったが?
進化ポイント
買い替え・部品交換などナシで運転支援機能のアップデートが可能に!
トヨタのコネクテッド機能の進化した部分として、運転支援機能「Toyota Safety Sense」のアップグレードがある。これはコネクテッドの通信機構を利用することで、クルマの買い替えや部品交換をせずに、安全運転支援機能を強化できるというもの。車種ごとに内容は異なるが、車内でソフトウェアを更新するだけで操作はOKだ。
車内でソフトをバージョンアップ
対象車はクラウンクロスオーバー、シエンタ、ノア/ヴォクシー、GRカローラで、価格はどれも11000円(税込)となっている。
支援機能の強化や新機能を追加
たとえばクラウンなら、右左折で交差点進入する際の減速サポートやプリクラッシュブレーキの対応シーン拡大などが強化される。
T-connectを使用してみた
★主な機能
・スマートフォン連携
・eケア(ヘルスチェックレポート)
・マイカーログ
・マイカーサーチ
・リモート確認/操作
・カーファインダー
・うっかり通知
・アラーム通知
・マイカー始動通知
・リモートスタート
・デジタルキー
・マイセッティング
・オペレーターサービス
・ヘルプネット
・eケア(走行アドバイス)
・スケジューラ連携
トヨタの基本的なコネクテッド機能「T-Connect」としては上記3つ(車内Wi-Fi、コネクティッドナビ、エージェント)が挙げられるが、さらに左に並べたような多彩な機能も揃っている。たとえば、スマホにアプリをダウンロードすることで、愛車とスマホがつながるので、クルマから離れた場所にいても、車両の状態やエアコン操作が可能となり、エンジンオイル量まで確認することができる。
「My TOYOTA+」アプリでは、燃料残量、走行距離といった愛車の情報を確認できる。
「デジタルキー」アプリを登録すれば、スマホをキー代わりに、携帯しながら施錠・開錠が可能。
Part.2 検証編
コネクテッドカーが便利なのはわかったが……クルマ本来の魅力が満喫できる
“走り”と“つながる”それぞれの楽しさを徹底検証
最新コネクテッドカーと走りの楽しさの代名詞スポーツカーの2台を試乗!
先のページでは、コネクテッド機能の便利さをまず解説したが、実際はどうなのだろうか? というわけで、ここでは本特集のテーマである、クルマが持つ“走り”の楽しさと“つながる”楽しさについて、2台のクルマでのドライブを通じて探っていく。
文:岡本幸一郎
国産・輸入車問わず、幅広くニューモデルの情報を網羅し、多数の媒体に寄稿している。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
[ホンダ] ヴェゼル(現行型)
2021年登場のコンパクトSUV。2024年5月のマイナーチェンジで走りが洗練されて装備類がアップデートされたばかり。先進的なハイブリッドが人気。燃料タンクを車体中央に配した独自の構造で使い勝手がよい。
新車価格:264.88万~377.63万円
中古車価格帯:207.1万~405万円
[マツダ] ロードスターRF (現行型)
「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスに認定されたクルマの4代目で、まもなく登場から10年たつが好調に売れ続けている。ソフトトップと写真の電動ハードトップがある。
新車価格:379.61万~430.87万円
中古車価格帯:147万~497.2万円
※中古車価格はグーネット 2024年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
走りの代表選手“スポーツカー”で感じるクルマの醍醐味
魅力全開! 乗っていて最高に楽しい
運転していることが素直に楽しいと思える
多くの自動車メーカーが、走る楽しさのことを「一体感」や「意のまま」と表現していたりする。クルマを気持ちよく操れるという高揚感はドライバーにとって大きな魅力だ。
それをマツダではかねてから「人馬一体」という言葉を掲げてアピールしていて、なかでも象徴的な存在といえるのが、ロードスターだ。
手頃なサイズとパワーの後輪駆動車であるところに、ロードスターの楽しさの根源があって、すべて手の内で操れる感覚がある。コンパクトかつ軽量で、重心が低くて前後バランスがいい。なにより駆動しているのが前輪ではなく後輪のため、アクセルワークで曲がり具合や姿勢を積極的にコントロールしていける。そこが抜群に楽しいところだ。
アクセルを踏み込むと基本的にアンダーステア(=ハンドルを切ったほど曲がらない)が出やすい特性の前輪駆動車では味わえない感覚がある。最新型では足まわりが改良されたおかげで、コーナーを駆け抜けるのがさらに楽しくなった。
今回の試乗を通じても思ったが、走りの楽しさをより感じたい人には、やはり前輪駆動よりも後輪駆動を個人的にはオススメしたいところだ。
さらに、手軽に爽快なオープンエアドライブを楽しめるのもこのクルマの醍醐味。手動開閉のソフトトップ車だけでなく、耐候性に優れる頑丈なハードトップをワンタッチで電動開閉できるタイプも選べる。
走りに一体感があり、意のままに操れて、おまけにオープンにして開放感まで満喫できる。走っていることが「本当に楽しい!」と感じさせる魅力あふれるクルマだといえる。
2シーターのスポーツカーでさらにオープンにもできるということで、ワクワクしてしまうのは男子のさがか。「助手席でも十分楽しい!」とモデルの佐々木さん。
“走りの楽しさ”を演出する装備や性能
運転をサポートするコックピットとシート
スポーツカーはインテリアも洗練されたものが多い。ロードスターもオープンにした際に外から見えることにも配慮されている。タイトなコックピットにグッと低くホールド性が高いシートが配されている。
爽快な走りを堪能できるオープンスタイル
車内のスイッチを操作するだけで簡単に電動開閉できる。10km/h以下であれば走りながらでも開閉できる。開けると開放感を満喫できて、閉じれば固定したルーフのあるクーペのように外界と遮蔽された空間となる。
軽快なハンドリングで操作性が高い
車両重量が1トン余りと軽量なうえに、よりハンドリングを楽しめるようエンジンが車体中央寄りに搭載されているので慣性の影響が小さい。さらにコーナリング時のロールを抑制する独自の機構を搭載している。
クルマがより便利に! “コネクテッドカー”で広がる楽しみ
つながることで、安心かつ快適なカーライフを満喫!
今どきは走ること以外でもクルマの楽しみ方が拡大中
クルマがいろいろなものとコネクテッド=“つながる”ことで、乗る前や降りたあとでもクルマに関するさまざまなサービスを利用することができたり、離れた場所からアプリでクルマの状況の確認や緊急時のサポートを受けることができるなど、より便利で安心なカーライフを送ることができるようになる。
かつてカーナビが普及し始めた頃に、いち早く交通情報をリアルタイムで取得できる「インターナビ」を展開したホンダは、現在ではさらに大幅に進化して多彩なサービスを実現した「Honda CONNECT」を提供している。
クルマからもクラウドに発信する「双方向通信」が可能になったことにより、たとえば出先で走行ルート周辺の観光スポットや飲食店をレコメンドしてくれたり、雰囲気に合った音楽を楽しませてくる。
さらにはトラブルが起こったときにも大活躍してくれる。たとえば急な体調不良やあおり運転に見舞われた際には、緊急通報ボタンを押すとコールセンターに通報できる。
事故でエアバッグが開いた際は自動でセンターに通報され、もしオペレーターの問いかけに反応がない場合には位置情報等をセンターから警察や消防に連絡してくれたりもする。
また、日々の走り方のデータを共有することで、運転が上手くて安全な人には保険料を割引し、そうでない人には適宜アドバイスを行っているという保険会社もある。
コネクテッドには正解がなく、だからこそ各社がいろいろトライしているところであり、この先まだまだ無限の可能性を秘めている。
コネクテッド機能を利用すれば、詳しくない道をドライブする際でもオススメスポットや飲食店などの情報を容易に得られる。
Honda CONNECTとは?
Honda車専用車載通信モジュール「Honda CONNECT」を活用した独自のコネクテッドサービス。サービスを利用するためには、Honda CONNECT対応のディスプレイやナビを取り付け後、Honda Total Careプレミアムへの入会が必要となる。基本パック料金は550円※(税込)で、さらにデジタルキーなどの追加サービスを付けたい場合は各330円(税込)で利用できる。
※初回申込から12ケ月間は無料で利用できる(Honda CONNECT装備の中古車も対象)
“つながる楽しさ”を演出する装備や機能
リモート操作でカーライフがより便利に
アプリで駐車した位置を表示できて、うっかりロックや消灯をし忘れても通知が届く。スマホをデジタルキーとしてドアの開閉やあらかじめエアコンをかけておいたり、メインキーがなくてもエンジンを始動できる。
つながっているから有事のときも迅速サポート
緊急時にはボタンひとつでオペレーターにつながり、警察や消防に取り次いでくれる。交通事故等の発生時には自動的につながり、問いかけに反応がない場合には迅速に救急車やドクターヘリを手配してくれる。
地図の自動更新や車内Wi-Fiなどで快適!
クルマに搭載された通信機能により地図が更新され、新しい店の情報も知ることができる。車内を自宅のようなネット環境にできて長時間の移動でも退屈しない。Googleなどのアプリも通信量を気にせず利用可能だ。
※「使えるコネクテッド機能」は各車のグレードや装備によっても変わってきます。詳しくはメーカー、販売店へお問い合わせください。
Part.3 中古車編
コネクテッド機能レス中古車を購入した人に捧げる。
後付けコネクテッド機能のすすめ
クルマに通信機能を備えることがコネクテッドカーの定義とすれば、コネクテッド機能がない愛車にも後付けアイテムを装備することで、コネクテッドカー化することができるはず。どのようなアイテムが販売されているのだろうか?
愛車の快適性を後からパワーアップできる
愛車にコネクテッド機能が装備されていなくても問題ない。最近は、後付けして愛車をコネクテッドカーに変えるためのアイテムが多数用意されているので、いつでも愛車をコネクテッドカーに変身させることができるのだ。
カーナビの大手ブランドであるカロッツェリアはもちろんのこと、国内外のカー用品メーカーなども、コネクテッド機能をプラスするアイテムを販売している。カーナビやディスプレイオーディオといった下記のようなアイテムのほかにも、通信モジュールやシガーソケットに挿すだけの製品など、多種多様なバリエーションから選ぶことが可能だ。
ほかにも、自動車メーカーからは、愛車に取り付けるだけでコネクテッド機能を追加できる、アダプターやディスプレイオーディオなどが販売されている。一度ディーラーへ問い合わせてみるのもいいだろう。
愛車にちょっと手を加えるだけで、使い方も快適性も一気に向上すること間違いなしの後付けコネクテッドアイテムの導入を、このタイミングで検討してみたい。
01 カーナビ交換でコネクテッドカーにしたい!
カーナビ
カロッツェリア 楽ナビ
2024年春に発売された最新モデル。「楽ナビ」としては2023年以降オンライン対応しており、手軽に通信機能や車内Wi-Fi環境などを楽しめる。直感的に使いこなせるナビ機能も含めて、見やすく手軽で扱いやすいのがポイントだ。
手持ちのスマホを楽ナビと接続することで、データ通信量を気にせずにオンラインコンテンツを楽しむことができる。
自動で最新の地図データを取得したり、愛車内をWi-Fiスポットにできたり、オンライン機能は充実している。
より高度に、そしてより美しい形でコネクテッド機能を愛車に搭載したいなら、コネクテッド機能を備えたカーナビを購入するのがおすすめだ。現在では、さまざまなメーカーが通信機能を備えたモデルを発売している。
オンライン機能を楽しめるカーナビとしては、カロッツェリアでは楽ナビとサイバーナビをラインアップ。システムアップ後の車内の見栄えもよく、コネクテッド機能と同時に優れたナビ性能も享受できて、愛車の快適性を一番に考えるなら最も手近な選択となる。
カロッツェリア サイバーナビ
拡張性が広がるフラッグシップカーナビ。オンラインを活用したナビ機能はもちろんのこと、音質にも徹底的にこだわり抜き、YouTube動画の再生や映像コンテンツを遠隔再生できるなど、エンタテインメント機能も最高品質を誇る。
02 スマホの機能を車内ディスプレイで使う!
ディスプレイオーディオ
カロッツェリア DMH-SZ500、DMH-SF900など
ワイヤレスでスマホと接続するディスプレイオーディオ。カロッツェリアでは、1DIN対応型、2DIN対応型などの取り付け形式、ディスプレイサイズ、はめ込み型かフローティング型かなどさまざまなタイプをラインアップしている。
カーナビはスマホのカーナビアプリで十分という人もいるようだが、そういった人たちが車載のディスプレイでスマホのナビアプリを使えたらもっとドライブが楽しくなるのではないだろうか。このディスプレイオーディオはまさにそういうアイテムで、カーナビと違いナビ機能やAV機能が省かれているディスプレイで、スマホと連携させて初めて真価を発揮する。
Apple CarPlayやAndroid Autoに対応していて、スマホに入っている地図アプリやオーディオアプリなどをそのままのインターフェースで使用することができる。なにより扱いが容易だし、実際、スマホを接続してナビアプリをより大きなディスプレイで使用できるディスプレイオーディオを選ぶ人は増えていて、カー用品市場でも選べるアイテム数が増えてきた。
ドライブ中もスマホを携帯している人が少なくない現代において、クルマとドライバーがつながるという意味でも非常に機能性の高いアイテムとなっている。
03 スマホのデータ量を気にせず車内で使いたい!
車載用Wi-Fiルーター
カロッツェリア 車載用Wi-Fiルーター DCT-WR200D
ドコモのLTEデータ通信が定額で使い放題となるWi-Fiルーター。2024年モデルでは、停車時のWi-Fiスポット利用時間が拡大し、USB接続にも対応して取り付けが手軽になった。
昨今、ドライブ中でも車内で動画や音楽のストリーミング再生を楽しむ人が増えているが、クルマをWi-Fiスポットにすれば、データ容量を気にせずにスマホを使用することができる。ただ、カーナビ本体をコネクテッド機能を持つものへ変更するのは大変という人には、Wi-Fiルーターを車内にセットするのがおすすめだ。
この車載用Wi-Fiルーターは、日本全国をカバーするドコモの車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に対応しており、広域でWi-Fiを利用できる。より手軽で簡単に通信機能を導入して、ストレスフリーにWi-Fi環境を楽しめる。
04 ドライブレコーダーに通信機能を装着!
通信型オールインワン車載器
パイオニア NP1
通信型ドライブレコーダーと音声ナビ機能を盛り込んだ車載器。2024年のアップデートでは、音声による撮影・録画機能を拡充しており、車内・後方カメラを用いた写真撮影を可能としている。
一見ただのドラレコのようにも見えるが、じつはコネクテッド機能も備えたオールインワン車載器が、この「NP1」だ。データをクラウド保存する次世代通信型のドライブレコーダー機能を備えていながら、声だけで操作、案内をしてくれるスマート音声ナビ機能や、車内をオンライン化するWi-Fi機能も備えている。
さらに、サービスや機能の追加・更新を通信で行うという進化型アイテムにもなっている。クルマにとって新しい機能であるコネクテッド機能を新しいカタチのアイテムで使いたいなら、おすすめの一品だ。
3年落ちコネクテッドカーの中古車事情
特集の最後にお届けするのは、中古車から選ぶコネクテッドカーのおすすめモデル。デビュー時期によっても現在の相場は変わってくるが、どのクルマもコネクテッド機能は充実したものばかりだ。
ここまでコネクテッドカーのさまざまな魅力を紹介してきたが、自分の愛車にコネクテッド機能を付けたくなった人もいるのではないだろうか。現状、しばらく愛車を乗り換えない予定であれば、コネクテッド機能を備えた後付けアイテムを搭載するべきだが、これから中古車を買おうという人なら、迷わずコネクテッドカーを選ぶべきである。
ここに挙げた5台のモデルは、どれもコネクテッド機能を備えた売れ筋の車種ばかり。中古車で購入すると、追加でメーカーとの新規のコネクテッド契約が必要となることもあるが、最寄りの販売店へ足を運んだり、メーカーによってはPCやスマホで契約手続きを行うことも可能だ。さらに、車種や機能によっては前オーナーの無料期間を利用することもできる。
なぜ「3年落ち」で考えるかといえば、新車購入者が最初の車検を終えて乗り換える人が出てくるタイミングで市場在庫が増えていて、車両コンディションも優れているので、中古車として美味しい時期だから。コネクテッドカーを入手する絶好のチャンス、検討してみては?
[トヨタ]アクア(現行型)
中古車価格帯:140万~260万円
2021年7月発売
小型HVのファーストチョイス
ハイブリッド専用コンパクトモデルで、新車(乗用車)販売台数ベスト10の常連でもある人気車。現行型は2代目モデルで、先代型が約10年にわたって販売され続けたロングセラー車ということで、そのいいところを継承したキープコンセプトモデルとなっている。3年前の登場時で35.8km/ℓ(WLTCモード)という超低燃費を実現し、バイポーラ型ニッケル水素電池を世界初採用している。新車で人気のモデル、そしてなにより2021年登場ということで、市場流通量も相当多くなっている。
◎3年落ち中古車で使えるコネクテッド機能
オペレーターサービス
オートアラーム
スマホ連携
緊急連絡
リモートエアコン
地図自動更新
[日産]リーフ(現行型)
中古車価格帯:90万~260万円
2017年10月発売
世界に名だたる実用的EV
元祖・量産型乗用EV(電気自動車)で、現行型は2017年から販売されている2代目モデル。デザインは直線を多用した未来っぽいシャープな雰囲気となり、航続可能距離は登場時で400km(JC08モード)という長距離ドライブも安心なゼロエミッションカーへと進化した。アクセルペダルだけで発進~加減速~停車まで操作できるe-Pedalが採用されている。200万円以下でねらいたいなら流通在庫が多いのは2018年~2020年式あたりだが、3年落ちなら250万円以下がねらい目となる。
◎3年落ち中古車で使えるコネクテッド機能
オペレーターサービス
オートアラーム
スマホ連携
緊急連絡
リモートエアコン
地図自動更新
[ホンダ]ヴェゼル(現行型)
中古車価格帯:230万~360万円
2021年4月発売
秀逸な都会的デザイン
現行型は2021年にフルモデルチェンジした2代目モデル。初代モデルも扱いやすさと低価格で人気を博したが、数々のSUVを登場させてきたホンダの秀作デザインが高く評価されてこちらもヒットモデルとなった。ホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載するハイブリッドモデルと1.5ℓVTECエンジンを搭載するガソリンモデルをラインアップ。まだ相場はあまりこなれていないが、今後さらに市場在庫は増えてくると予想されるので本誌やグーネットをチェックし続けたいところである。
◎3年落ち中古車で使えるコネクテッド機能
スマホ連携
緊急連絡
リモートエアコン
地図自動更新
[マツダ]CX-3
中古車価格帯:70万~230万円
2015年2月発売
マツダ最小のロングセラーSUV
デミオ(MAZDA2)ベースのコンパクトクロスオーバーSUVで、マツダらしい塊感と獣っぽい雰囲気を備えたプロポーションを持つ。搭載されるパワーユニットは、2015年のデビュー時は1.5ℓのクリーンディーゼルのみだったが、2017年に2.0ℓガソリンエンジンが追加、さらに2018年にはディーゼルも1.8ℓへとボアアップされ、2020年には1.5ℓガソリンエンジンも追加された。SUVとしてはめずらしいMTモデルの設定もある。ロングセラーモデルということで市場流通量は多め。
◎3年落ち中古車で使えるコネクテッド機能
オートアラーム
スマホ連携
地図自動更新
[スバル]レヴォーグ(現行型)
中古車価格帯:260万~370万円
2020年10月発売
スバルらしさの詰まったスポーツワゴン
現在の国内市場ではめずらしくなったステーションワゴンで、現行型は2020年登場の2代目モデル。先代型はレガシィツーリングワゴンの系譜を受け継ぐスバルらしい優れた使い勝手のワゴンモデルで、日本の道路事情にふさわしいボディサイズも特徴としていた。現行型はよりスポーティなデザインとなり、1.8ℓ直噴ターボエンジンを搭載して走行性能も高められた。中古車市場でも人気が高く、あまり相場は下がっていないが、300万円以下で適度なコンディションの物件をねらいたいところ。
◎3年落ち中古車で使えるコネクテッド機能
オートアラーム
緊急連絡
地図自動更新
※中古車価格はグーネット 2024年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。
※「使えるコネクテッド機能」は各車のグレードや装備によっても変わってきます。詳しくはメーカー、販売店へお問い合わせください。
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みんなのコメント
どんな思想出自か解らない保険の担当者が見れるとか、気持ち悪い以外の何物でもない。
個人情報の持ち出しや人の子とは思えない示談交渉の通り、保険会社に倫理も矜持も無い時代だけに余計に怖い。