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【自動車博物館へ行こう】スバル R-2はスバル 360のメカニズムを継承した新時代の軽自動車だった

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【自動車博物館へ行こう】スバル R-2はスバル 360のメカニズムを継承した新時代の軽自動車だった

1960年代後半、競争が激化していた軽自動車市場に送り込まれたのがスバル R-2だった。技術的にも大きな変化があった時代、R-2はどう生きたのか、スバルビジターセンターで知ることができる。(Motor Magazine 2018年5月号より)

スバル 360からスバル R-2への進化

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スバル360は「夢のマイカー」を実現して大ヒットするが、これを追って次々と軽自動車のライバルが登場。さらに1967年のホンダN360の誕生によって、軽自動車は価格競争、パワー競争という新しい時代に入っていく。

こうした中、1969年、スバル 360は後継モデル、「スバル R-2」にスイッチ。空冷2スト2気筒をリアに搭載したRR方式など、基本レイアウトはスバル360を踏襲しながらも、ホイールベースを120mm延長して室内空間を拡大、ボディ形状も合理的なものに変更して前部には荷室スペースも用意していた。

エンジンはアルミ合金とリードバルブの採用で30psにパワーアップ、ステアリングギア比も16.2とシャープな味付けだった。

このスバル R-2は発売2週間で2万6000台受注という好スタートを切るものの、ライバル各車がこぞって小型車と並ぶ豪華装備で勝負してきたこともあり人気は長続きせず、1970年4月には圧縮比アップとキャブチューンでスポーティ版を追加するなど対応するものの、シンプルな仕立てを“より豪華”な方向へと大きく転換せざるを得なくなる。こうして1971年10月には、基本コンセプトを大きく変更し、ついにエンジンも水冷化している。

スバル R-2はスバル 360の基本メカニズムを踏襲しつつ、それを熟成、発展させたモデルだったが、空冷から水冷、RRからFFへという過渡期にあって、水冷のレックスにバトンを渡す形で姿を消している。

スバルビジターセンターではスバルの歴史に触れることができるが、スバル R-2を見ていると、完成された優れたメカニズムを持つがゆえの苦悩、時代の変化への対応の難しさも感じられる。

スバル R-2(1969年)主要諸元

●全長×全幅×全高=2995×1295×1345mm
●エンジン= 2気筒
●排気量=356cc
●最高出力=30ps/6500rpm
●最大トルク=3.7kgm/5500rpm
●車両重量=430kg(1969年型)

スバルビジターセンター

群馬県太田市のスバル矢島工場敷地内にあるミュージマム。工場正門を入ってすぐ右側にある。その名のとおり、工場を訪れた人に、スバルのモノ作り、歴史、哲学を広く理解してもらうための施設で、入場は無料。見学の際には担当者が丁寧に案内してくれるので、事前に予約が必要となっている。

●住所:群馬県太田市庄屋町1-1 
●入館料:無料(電話にて要予約/見学可能人数1名~200名) 
●開館時間(見学時間):9:00~/11:00~/13:00~ (1日3回/所要時間約2時間) 
●休館日:スバルビジターセンター ホームページの開館カレンダー参照 
●駐車場:あり(無料、事前申し込みが必要) 
●問い合わせ先:☎0276-48-3101 
●クルマでのアクセス:東北道那須 館林ICより約70分、北関東自動車道 太田桐生ICより約30分 
●電車でのアクセス:東武鉄道「太田駅」より車で約20分、同駅南口より朝日バス「熊谷駅」行き乗車、「マリエール太田前」下車、徒歩約10分、JR「熊谷駅」より車で約50分
●展示車両は入れ替わる場合あり。

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