メルセデスのトト・ウルフ代表は、マクラーレンがタイトル争いにおいてランド・ノリスを最優先で支援するかどうか、選択の時がやってきたと考えている。
ノリスはイタリアGP予選でポールポジションを獲得したものの、決勝ではチームメイトのオスカー・ピアストリに1周目のターン4でオーバーテイクを許した。そして最終的には、1ストップ戦略を敢行したフェラーリのシャルル・ルクレールに対し、2ストップ戦略のマクラーレン勢は後塵を拝した。
■マクラーレン、ついに動く? ノリスのタイトル獲得を全面サポートする姿勢をほのめかす。しかし“ナンバーワン扱い”には曖昧なコメント
ディフェンディングチャンピオンとして今季のタイトルを狙うレッドブルのマックス・フェルスタッペンはチームの不振もあり6位と苦戦。3位に終わったノリスとしては、ドライバーズランキング首位フェルスタッペンとの差を大きく縮めるチャンスだったが、勝利していればもう10点稼げていただけに不満の残る結果とも言える。
残り8戦でフェルスタッペンとノリスの差は62ポイント。コンストラクターズランキングではマクラーレンが首位レッドブルに8ポイント差まで接近しており、チャンスがあればそのアドバンテージを最大限に活かしたいところだ。
長年、チーム内バトルを経験してきたウルフ代表は、マクラーレンの現状に同情。ふたりのドライバーがバトルを繰り広げるというのは二律背反の状況だと感じているという。
「いきなりトップ争いに加わったレーシングチームとしては、岩と岩の間にいるような厳しい状況に立たされていると思う。チームがレーサーであるように、彼らもレーサーだからね」とウルフ代表は言う。
「チームは最速の男が勝つようにしたいと考えるが、その一方で、それが機能不全に陥って、チームのパフォーマンスに影響を及ぼしたら、どのように対処すべきなのだろうか?」
「チームは常に負ける側にいる。ポジションを固定して、チームオーダーを出せば、チームのレース魂が望んでいることとは違うかもしれない。しかし理性的な面を優先する必要がある」
「最終的に、簡単に掴めたはずの3~5点差でタイトルを逃したくはない。だから、その綱渡りはとても難しいし、どう対処すればいいのかという普遍的な真理はない」
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、ピアストリのノリスに対するオーバーテイクがチームの“パパイヤ・ルール”の行動規範に則っていたかを判断する前に、見直しを行ないたいと語っていた。
ウルフ代表はこれについて、ステラ代表がレーサーとしての勘を鈍らせる必要があるのではないかと示唆した。
「アンドレアほどスポーツを理解している人はいない。彼はフェラーリで、その全てを何度も目の前で見てきた」
ウルフ代表は、ステラ代表が2000年から2014年にかけてフェラーリに在籍していたことに触れつつ、そう語った。
「彼はレーサーの魂を持っていて、そういうことはやりたがらないし、ドライバーにバトルをさせようとする。しかしこのレースが終わった後、彼らは『どのように対処するか?』ということに関して何らかの結論を出すと思う」
「我々が交戦規定を導入したのもそういった時だ。そしてドライバーにとって“ルール”という言葉は厳しすぎたから、レースの意図へ表現を替えたのだ」
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