スタリオンにデボネアAMGもいるじゃん!! あぶ刑事もいいけど『ゴリラ』も忘れるな！ 西部警察に負けないド迫力アクションを見るべし

　先日、『あぶない刑事』の新作映画公開が発表され、大きな話題となりました。公開日は2024年5月24日と少し先ですが、今から待ちきれません！『あぶ刑事』の過去作品はもちろんですが、タカ＆ユージ役のお二人が出演している『あぶ刑事』以外の作品をチェックするのもおススメです。

文／ベストカーWeb編集部、写真／ポニーキャニオン、石原音楽出版社、日産自動車

舘さん、柴田さんは刑事役の名作が多数！

　今や超大御所俳優の舘ひろしさん、柴田恭兵さんのお二人。それぞれ他作品でも多くの刑事役を演じています。

　柴田さんは『はみだし刑事情熱系シリーズ』では情熱的な刑事、高見兵吾を好演しました。シリーズは1996年から2004年までと、長期間オンエアされていたことから、柴田さん=高見兵吾のイメージを持たれる方も多いかもしれません（風間トオルさんとのコンビも良かった！）。

　柴田さんはこのほか『大追跡』『風の刑事・東京発！』『刑事部屋～六本木おかしな捜査班～』などに出演しました。

『はみ刑事』でもレパードが活躍していました！Y33型です

　一方、舘さんは石原プロに所属されていた（現在は舘プロ）ことから同社制作の『西部警察』『ゴリラ・警視庁捜査第8班』『代表取締役刑事』等に出演しました。いずれも舘さんでなければ出せないダンディでワイルドな役柄でした。

　また、今年はNTTドコモ制作の『さらば、銃よ 警視庁特別銃装班』にも出演。最新テクノロジーを駆使したアクションシーンと、渡哲也さんや石原裕次郎さんを彷彿とさせるボス役で往年の刑事ドラマファンを喜ばせました。

『ゴリラ・警視庁捜査第8班』ってどんな話？

　中でもベストカーWeb的に推したいのが『ゴリラ・警視庁捜査第8班』です。

　『ゴリラ』は、1989年から1990年にかけてテレビ放送された『西部警察』シリーズのDNAを継ぐ刑事ドラマです。

　舘さんの他にはリーダー役に渡さん、神田正輝さん、谷川竜太郎さん、谷啓さん、『あぶ刑事』でおなじみの仲村トオルさん、秋山武史さんも出演していました。

ゴリラメンバーのフィリピンでの一コマ

　警視庁捜査第8班（通称：ゴリラ、G-8）は多様化・凶悪化し通常の警察力では対処困難な犯罪に対処するため、警視庁上層部が極秘裏に創設した機関です。

　その存在は、各所轄の署長クラス以上の警察関係者にしか周知されていないというもの。警視庁捜査一課に属するが、ミッションは刑事部長から直接下され、いかなる事件にも介入出来る権限を持っています。また、メンバーは各々“グリーンカード”と呼ばれる殺人許可証を持っています。

　放送初回は台北とフィリピンを舞台にした2時間スペシャルで、激しい爆破や戦闘シーンを展開しました。『ゴリラ』は全部で46話制作され、激しい銃撃戦、カーアクションを見せ、石原プロらしいハードでダイナミックな作品として視聴者を喜ばせました。

　36話から脚本に倉本聰さんが加わるなど、人情系のストーリーも多くなりました。ちょっぴりネタバレをすると、最終回で舘さん演じる伊達健が銃撃されて殉職してしまうのですが、それ以前から伊達が病魔に侵され、モルヒネを自分で打つというシーンが悲しく、印象深いです。

　また、同じゴリラのメンバーで神田正輝さん演じる風間有悟とは衝突する場面も多いのですが、いくつもの事件の解決を経て、段々とバディとしての関係性が深まっていくのも見どころです。

渡さん演じる倉本がリーダーを務める警視庁捜査第8班

　DVD発売の記念インタビュー時には、舘さんから「軍用ヘリを使うわ、実弾の銃器を使うわで、とにかくド派手なスケールで私にとって思い出の詰まった作品」という思いが明かされました。また神田さんからは「この撮影中ヘリコプターから飛び降りる時、渡さんは足の腓腹筋を断裂するという重傷を負いました」と体を張ったエピソードも。

三菱自動車がスポンサー！劇中で活躍した懐かしくレアなクルマたち！

●スタリオン2600GSR-VRガルウィング仕様

スタリオン2600GSR-VRガルウィング仕様

　伊達の専用車として活躍したスタリオン。ガルウィング仕様はこのドラマに合わせて製作され、限定五台が発売されました。オープニング映像で伊達が開いたガルウィングから顔をのぞかせるシーンはカッコよさ満点です。

スタリオンは天井が上がるガルウィングという事もあってか、パトライトはダッシュボードへ置く場面も多かったです。ただ、通常ドアの覆面車に乗っていた『代表取締役刑事』や『刑事貴族』などでも舘さんはダッシュボードにパトライトを置いていたイメージがあります

　余談ですがスタリオンは、クライスラーにもOEM供給されており、ダッジ・コンクエスト、プリムス・コンクエスト、クライスラー・コンクエストの名で発売されていました。

●エクリプス

逆輸入車だったエクリプス

　今、三菱でエクリプスといえばSUVを思い浮かべる方が多いと思いますが、元々はこのモデルから取られた車名です。

　初代エクリプスはスタリオンの後継車として登場しました。劇中では34話から登場した田中美奈子さん（役名も同じでした）の愛車として登場するのですが、プライベートでも渡さんからプレゼントされたエクリプスを愛車（劇中ではガルウィングですが、ドアはノーマル仕様でした）としていたことがテレビ番組などでも語られています。

●パジェロ

パジェロのフロント部分に備えられたバルカン砲

　谷川竜太郎さん演じる谷川竜を中心に、他のゴリラメンバーも使用するパジェロ。通信管制システムの他、バルカン砲やウインチを備えたハイテクかつ攻撃能力も持つ多機能なクルマでした。

　活躍シーンも多く、第5話の「ニトロ・トラック」ではブレーキが破壊されたニトロ満載のトラックを止めるために伊達がウインチを掛ける（なんと走らせながら！）場面は必見です。

●デボネアAMG

かなりレアなデボネアAMG

　風間のメイン車両だったデボネアAMG。独立チューナー時代の「AMG」が手掛けた逸品です。AMGチューンの三菱車はギャランAMGも存在しました。

　このデボネアAMGは同じ石原プロ作品である『代表取締役刑事』『愛しの刑事』でも登場します。レアなクルマゆえに、目立たないシーンでも目を引いてしまうのでした。

石原プロモーションDVDシリーズ｜株式会社ポニーキャニオン (ishihara-dvd.jp)

Comments

[葛葉恭次]

どう頑張っても『西部警察』は超えられないんだよ…

コンプライアンス的な事情含め、海外ロケをしようとも今後もどうCGやら最新技術やら駆使したところで、生身の特撮であれ程の作品生み出されては、世代でないから思い出補正もない俺でも敵わないとわかるもん。

あらびきでデッサン狂ってたりもザラなファーストガンダムにどう頑張っても以降のガンダムシリーズが敵わないのと同じで。

[zab********]

西部警察=日産、ゴリラ警視庁特別捜査課=三菱自工、
80年代のド派手なカーアクションありありの
刑事ドラマって…ある意味、１時間使ってスポンサーのクルマのコマーシャルみたいなモンやね（笑）
太陽にほえろ！はトヨタだったかな？　
今では、予算の関係とか、アレコレ煩いコンプライアンスのせいで、ド派手なカーアクションが作れないから
刑事ドラマが全く面白くないなぁ〜
劇中車に、メチャクチャ憧れました