モビリティリゾートで行なわれたスーパーフォーミュラ第5戦で、TEAM MUGENの岩佐歩夢は、13番手スタートから7位入賞。予選でのつまずきが響いたが、レースでは高いパフォーマンスを見せた。
岩佐にとって、今回のもてぎ戦は今季最大級の苦戦を強いられた。「パフォーマンスの限界値が低い」マシンになっていたことでタイムを上げることができず、初のQ1敗退。今度こそ初優勝が欲しいレースだったが、苦しい位置からのスタートとなった。
■岩佐歩夢、まさかの予選Q1敗退。チームメイト野尻と明暗分かれる「限界値が低いマシンになってしまっている」
スタートでは坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)との接触があり、フロントウイングのダメージを心配する場面があったが大事には至らず。レース中盤までピットインを引っ張る作戦を採ると、終盤には怒涛の追い上げでポジションを上げ、最終的に7位でフィニッシュした。
予選では苦戦したが、決勝日のフリー走行で施したセットアップ変更が功を奏したようで、良いパフォーマンスを発揮できたと振り返る岩佐。前戦ノーポイントの元凶となったスタートも、対策の甲斐あって改善に成功した。そのため、しっかり週末をまとめ上げれば優勝できるポテンシャルがあることを再確認できたようだ。
「正直今の自分たちのポテンシャルをまとめ上げれば、優勝を目指して戦えるポテンシャルを必ず持っていると思います」と岩佐は言う。
「レース中のペースとタイヤマネジメントに関してはすごく良かったと思います。自分も走っている中で良いのが分かっていましたし、自分たちの本来のパフォーマンスは出せていたと思います」
「ただそれを100%活かしきれなかったのは自分の反省点です。アウトラップで坪井選手を仕留められなかったところや、木村選手(木村偉織/San-Ei Gen with B-Max)を1発で仕留めれなかったところ。色々なところでロストしている部分がドライバーとしてあるので、その辺りは改善する必要のある部分かなと思います」
岩佐は現在、チームメイトでポイントリーダーの野尻智紀とは22.5ポイント差。ランキング5番手となっている。今季は富士と鈴鹿で2レースずつを残すのみだが、岩佐は目標であるチャンピオン獲得に向けて「4戦全勝」を目指すと意気込んだ。
「富士、鈴鹿で4戦全部勝つことができるように、この2ヵ月くらいのインターバルをしっかりと活用して、じっくり時間をかけて準備していきたいな思っています」
「(タイトルの)可能性を失っているわけではないと思うので、とにかく諦めずに、チャンスがある限りは全力でそこを狙います。そして、そこを狙う限りは全戦優勝を目標に、とにかく目の前のレースをひとつずつ全部勝っていくことだけを目指していきたいです」
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