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【勝手に5選】今こそ復活してほしい250cc/400ccのネオクラシック【ホンダ「GB350」販売ランキング1位記念】

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【勝手に5選】今こそ復活してほしい250cc/400ccのネオクラシック【ホンダ「GB350」販売ランキング1位記念】

1992年はレトロ系が大豊作だった

30万円クラスの軽二輪! カワサキ「W175 SE/W175カフェ/W175TR SE」の2023年モデルが登場【海外】

ホンダ「GB350」が2022年の販売台数ランキングで1位に。さらに、生産終了したヤマハ「SR400」やロイヤルエンフィールド「クラシック350」も上位に食い込んだ。やっぱり“バイクらしいバイク”が愛されている! というわけで、普通二輪免許で乗れるネオクラシックモデルの歴史を掘り起こし、復活登場してほしい’80~’90年代のネオクラバイクを選んでみた。

GB350は受注一時停止中だが、ロイヤルエンフィールドは供給順調

中型クラス……というか普通二輪免許で乗れる空冷ネオクラシックバイクが大人気だ。ホンダはインドで「ハイネスCB350」として発表したモデルを日本仕様に最適化して「GB350」として発売。さらにロイヤルエンフィールドは「メテオ350」という空冷単気筒のカジュアルクルーザーに続き、「クラシック350」「ハンター350(日本では2023年に発売予定)」と矢継ぎ早にニューモデルを投入している。

―― HONDA GB350 ●価格:55万円 ●発売日:2021年4月22日 ※スポーティなバリエーションモデル「GB350S」もある

2022年の販売台数ランキングではGB350が堂々の1位に輝き、Z900RSやレブル250といった他クラスの強豪をしのぐ人気となっている。これは、シンプルで“バイクらしいバイク”のスタイリングを実現したことと、シンプルゆえのリーズナブルな価格が功を奏しているのだろう。

1.カワサキ「エストレヤ」

―― KAWASAKI ESTRELLA[1992 model]主要諸元■軸距1400mm シート高770mm 車重142kg(乾)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 249cc 20ps/7500rpm■タイヤサイズF=90/90-18 R=110/90-17 ●初登場:1992年4月 ●発売当時価格:45万円+消費税3%

W800のプレミアム仕様として登場したメグロK3が人気となっている今、かつて単気筒メグロとして知られたメグロジュニアシリーズ、その後継でカワサキにメグロが吸収されたのちに生まれた「カワサキ250メグロSG」をデザインベースとして1992年に登場したエストレヤは、もっとも話題にしたくなるバイクといえよう。

ほぼ垂直に立ったシリンダーとロングストローク設定(66×73mm)の250cc単気筒エンジンはエストレヤのデザインの中核となっており、特にキャブレター車時代のモデルはサドルシートを採用してメグロジュニアシリーズっぽい雰囲気を強く宿していた。途中からダブルシートのエストレヤRSや、フロントにドラムブレーキを採用したカスタムなどもラインナップに加わり、2007年のFI車からはダブルシート版のみのラインナップに。

そして2017年に発売されたファイナルエディションをもって生産終了。単気筒メグロの系譜は再び途絶えることになる。

とはいえ、海外ではW250の名で生き残っていたり、W175というスモール版が存在したりすることから、カワサキがエストレヤの存在を捨て去ってしまったわけではないのは明らか。となれば、メグロK3の誕生に倣って「メグロS3」とでも名付けたくなるようなモデルの登場にも期待がかかる。お待ちしてますよ、カワサキさん!

―― KAWASAKI ESTRELLA[2006 model]こちらはメグロを意識したメッキタンクが特徴の2006年モデル。長く愛される中で多様なエディションやカラーリングが販売された。

2.スズキ「SW-1」

―― SUZUKI SW-1[1992 model]主要諸元■軸距1380mm シート高770mm 車重168kg(乾)■空冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ 249cc 20ps/8000rpm■タイヤサイズF=100/80-16 R=140/70-15 ●初登場:1992年2月 ●発売当時価格:68万8000円+消費税3%

エストレヤと同じく1992年に登場したスズキのフルカバード・レトロバイク。1989年に東京モーターショーで参考出品されたモデルがデザインベースとなっており、通常の燃料タンク位置やボディ左右に収納スペースを備えるなど、車体も独特な作り込みだった。エンジンはDR250系のSOHC単気筒で、メンテナンスフリーのベルトドライブや、靴の甲を傷めないシーソー式チェンジペダルも採用している。

専用設計部品だらけのチャレンジングなモデルだったこともあり、価格は68万8000円と、当時のスズキ製レーサーレプリカ「RGV250Γ」のスタンダードモデル(62万5000円)よりも高かった。これが災いしたこともあって、初年度生産からモデルチェンジもなく2年間でカタログ落ちの憂き目に遭っている。

このモデルが現代に復活することはまずないと思われるが、今でも街で見かけると思わず見入ってしまう独特のデザインは、スズキのデザインの中でも東京タワーフレームのGSX400Xインパルスと並ぶ(?)金字塔と言えなくもない……かもしれない。

―― こちらは1989年の東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル。当初は市販化を想定していなかったようで、量産化は難しいと思われるデザインが各所に。

―― SUZUKI ST250[2014 model]2014年に最終型が登場したST250は、かつてボルティの兄弟モデルとして誕生した。スズキのネオクラ復活という意味では、こちらの路線のほうが現実的かも?

3.ヤマハ「SRV250」

―― YAMAHA SRV250[1992 model]主要諸元■軸距1390mm シート高760mm 車重144kg(乾)■空冷4ストロークV型2気筒SOHC2バルブ 248cc 27ps/8500rpm■タイヤサイズF=90/90-18 R=110/90-18 ●初登場:1992年4月 ●発売当時価格:44万9000円+消費税3%

エストレヤやSW-1と同時期に発売されたモデルで、SR400/500のようなクラシカルなスタイリングに空冷Vツインエンジンを搭載したことからこのようなネーミングに。ヤマハらしい流麗なボディが魅力だが、当時のメディアで「ベストハンドリングマシン」に選んだ雑誌もあったように、実は優れた操縦性も併せ持っていた。

ツインキャブ化でパワーアップしたビラーゴ250ベースの空冷Vツインエンジンは、ボア×ストロークが49×66mmというロングストローク設定。当時のドゥカティ916(94×66mm)と同じストローク量ということで注目していたライダーもいたとかいなかったとか。27psと必要十分なパワーとテイスティなエンジン特性が支持され、のちにイタリアンテイストのデザインとされた「ルネッサ」も登場している。

車体はオリジナルのダブルクレードルフレームに前後18インチホイールを組み合わせる。SR400/500よりもリヤタイヤがワンサイズ太く、前後とも90%扁平(SRは扁平無し)だった。

優れたデザインは現在でも評価が高く、軽二輪クラスにSRV250のようなモデルが復活してほしいというヤマハファンも少なくないはず。もしくはXSRシリーズの兄弟車として「XSR250」なんていかがでしょう、ヤマハさん?

―― YAMAHA SRV250T(配達仕様)[1994 model]大型キャリアを備えた“T”と、リザーバータンク付きリヤショックなど装備をグレードアップした“S”を1993年からラインナップに追加している。※写真は1994年モデルのSRV250T

―― YAMAHA SR400 Final Edition Limited[2021 model]2021年に生産終了となったヤマハ・ネオクラシックの金字塔「SR400」。2種のファイナルエディションに加え、写真のファイナルエディション リミテッドが1000台限定で発売された。ちなみに、タイでは今もSR400が生き残っている。

4.ホンダ「CB400FOUR」

―― HONDA CB400FOUR[1997 model]主要諸元■軸距1460mm シート高790mm 車重192kg(乾)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 53ps/10000rpm■タイヤサイズF=110/80-18 R=140/70-17 ●初登場:1997年4月 ●発売当時価格:57万9000円+消費税5%

2022年秋に生産終了となったホンダのベストセラーネイキッド「CB400スーパーフォア」をベースに、空冷エンジン風のフィンを刻み、4本出しマフラーを与えたネオクラシックモデル。当時は乾燥重量192kgと重くなった車重(CB400SFは174kg)などからあまり高い評価は受けなかったように記憶しているが、4本出しならではのサウンドや、アルミリムのスポークホイール+太めのタイヤというスタイリングなど、現代に蘇ったとしたら人気が出そうな要素が満載だ。

登場したのは1997年と比較的新しく、翌1998年にはカラーチェンジも受けている。水冷4気筒エンジンということで性能は53ps/10000rpmと申し分なく、現代のCB1100よりも気軽に乗れるサイズ感と本格的なデザインという組み合わせは、「登場する時期が早すぎたか……」と思わずにはいられない。

この1997年の4月には消費税が5%へと引き上げられ、CB400FOURの発売日は4月21日。その後、2001年にXR400ベースの単気筒エンジンを搭載したCB400SSなどが発売されたが、結局のところヤマハSR400の牙城を崩すには至らなかった。やはりホンダならではのオリジナリティを備えた4気筒のCB400FOURが、今こそ待ち望まれている?! スーパーフォアの後継機にも期待!

―― HONDA CB400SS[2006 model]2001年に登場した空冷単気筒SOHC4バルブエンジンを搭載。写真はツートーンカラーの2006年モデルだ。

5.ホンダ「GB400ツーリストトロフィーMkII」

―― HONDA GB400 Tourist Trophy MkII[1985 model]主要諸元■軸距1400mm シート高780mm 車重155kg(乾)■空冷4ストローク単気筒エンジンSOHC4バルブ 399cc 34ps/7500rpm■タイヤサイズF=90/90-18 R=110/90-18 ●初登場:1985年8月 ●発売当時価格:46万9000円

1985年に登場したGB400/500シリーズは、上記のモデル群よりもやや古く、消費税法が成立する以前のモデルとなっている。ホンダの当時のリリースには「伝統的なスタイルを継承しながら、単気筒エンジン独特の力強い走りの味が楽しめる」といった文言が並び、ネイキッドの「GB400/GB500ツーリストトロフィー」と、カウルを装着した限定仕様の「GB400ツーリストトロフィーMkII」がラインナップされた。

そのスタイリングや400/500という排気量から、SR400/500をライバルと想定してリリースされたことは明らかだったが、発売後には1987年6月にGB400TT特別仕様車がラインナップされただけで市場から姿を消している。

とはいえ、SR400/500も常に販売が好調だったわけではなく、GB400/500も粘り強く生産を続けていればしっかりとブランドを築くところまでいっていた可能性もある……ような気がしないでもない。

GB400/500についてそのまま現代への復活を望むのは難しいかもしれないが、GB350にそのDNAを受け渡すことを期待したい。カウリング付きの「MkII」を手本としたカフェレーサースタイルは、モデルバリエーションに加わってもいいのでは?

―― HONDA GB500 Tourist Trophy[1985 model]主要諸元■軸距1405mm シート高775mm 車重149kg(乾)■空冷4ストローク単気筒エンジンSOHC4バルブ 498cc 40ps/7000rpm■タイヤサイズF=90/90-18 R=110/90-18 ●初登場:1985年8月 ●発売当時価格:46万9000円

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みんなのコメント

18件
  • ルネッサ現役で乗ってたりする。イタリアンスタイルなのにアメリカンなエンジンを載せたオシャレなバイクだ。
  • やっぱりエストレヤはサドルシートが良かったですね。
    後に前後一体のダブルシートに代わってしまいましたが
    サドルシートの座り心地は天下一品だと思いますw
    降車すると、シートが内部スプリングで少しハネ上がる
    ようになっていたかと思いますが、その姿もまたカッコ
    良かったなぁ
    キャブトン風のマフラーもカッコ良かったし、その排気音も
    歯切れ良かったなぁ
    初期のエストレヤはまた、車載工具が充実していたのも
    ポイント高し。
    眺めてよし磨いてよし走らせてまた良し自分好みに
    カスタムしてなお良し
    三方ならぬ四方良しの名車、それがエストレヤであった
    と思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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