レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1スペインGPの決勝レースの大半をリードした。しかしメルセデスのルイス・ハミルトンは、2ストップ作戦でこれを攻略し、優勝をもぎ取る形となった。フェルスタッペンは1ストップで対抗したが、フレッシュなタイヤでハイペースで走るハミルトンに、防戦する術はなかった。
ハミルトンが2ストップ作戦を採ることができた最大の理由は、ピットストップをしたとしても失うモノはなかったということだ。実際にはバルテリ・ボッタスに先行されて3番手に落ちたが、彼はチームメイト……追いつけばタイムロスなくポジションを譲ってもらうことができる。そう考えれば、もしフェルスタッペンに追いつけなかったとしても、2位のままフィニッシュすることができたはずだ。
■できることは全てやった! 5位のペレス、課題はやはりマシンへの適応「今すぐにもう一度レースがしたい」
一方レッドブル陣営としては、もしトップ集団に近いところをもう1台のレッドブル……つまりセルジオ・ペレスが走っていれば、ハミルトンとてそう簡単に2ストップ戦略に切り替えることはできなかったはずであり、フェルスタッペンの勝利を手助けしていたかもしれない。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ペレスが上位を走れるようになることを、痛切に願っている。
「彼はそのポジションに、近づいているところだと思う」
ペレスについてホーナー代表はそう語った。
「彼は(土曜日を肩痛のため)うまく行かない1日を過ごし、決勝ではダニエル(リカルド/マクラーレン)の後ろで過ごすことになった」
「オーバーテイクが難しいコースで、彼はポジションを上げることができなかった。我々は、彼がトップグループに近いところにいることを、心の底から必要としている。そうなれば、メルセデスには今回彼らが採ったような、戦略的な選択肢はなかったはずだ」
「チェコ(ペレスの愛称)はマシンに自信を感じ、タイムを出せるようになってきている。だから彼はそのポジションにたどり着くと私は確信している」
フェルスタッペンも、決勝レース後にオランダのTVチャンネル”Ziggo Sport”に出演し、ひとりで上位を争うのは良い状況ではないと語った。
「僕はできるだけレースをしつつ、タイヤを労るようにした。でもどういうわけか僕らは遅く、タイヤの摩耗も進んでしまった」
そうフェルスタッペンは語った。
「ある時点で、もうチャンスがない状況になってしまった。結局のところ、僕は戦いの中にひとりでいる。そして僕らの後ろには誰もいないスペースがあるから、彼らは簡単に追加のピットストップをすることができる。その状況も僕には役に立たない」
ペレスがもっと上位を走っていたならば、ハミルトンの2回目のストップは阻止できたはずだとフェルスタッペンは語る。
「少なくとも、彼らは2回目のストップはできなかっただろう。そして、最終的には誰が最高のタイヤを残しているかという勝負になったはずだ」
なお今回のレースと同じような状況は、2019年のハンガリーGPでも起きていた。フェルスタッペンはやはり首位を走ったが、チームメイト(当時はピエール・ガスリー)のサポートを受けることができず、結局は追加のピットストップを行なったハミルトンに敗れている。
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