■フェルディナント・ピエヒに捧ぐ、3億9000万円のランボルギーニ
シアンの実車を見た印象の前に、まずは正式にアナウンスされた車名であるランボルギーニ「シアン FKP37」の名前の由来はなんでしょうか。
FKPとは、2019年8月25日に亡くなった元フォルクスワーゲン会長のフェルディナント・カール・ピエヒ氏の頭文字です。
ピエヒ氏はポルシェ一族のひとりとして生まれ、ポルシェ、アウディでの技術職を経て1993年からフォルクスワーゲンの会長に就任しました。その当時、倒産寸前だったランボルギーニを買収します。
アウディとの部品共通化など新しい経営手法をとりながらも、ランボルギーニの独自性を維持したことで、その後、世界的ブランドとして再生することに成功しました。
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そうしたこともあり、ランボルギーニ史上最強の「シアン」登場に際して、「FKP37」という名称を加えることで、ピエヒ氏に対する敬意を称したのです。「37」とは、ピエヒ氏が生まれた1937年を意味します。
実車の「シアン FKP37」は、同社の「アヴェンタドール」とはまったくの別物でした。
寸法は、全長4980mm×全幅2101mm×全高1133mm。車体のベースはアヴェンタドールですが、アヴェンタドールの延長上というよりも、もっと上に飛び抜けたような印象があります。
フロントビューはカウンタックのように直線的なイメージが強いのが特徴です。
リアエンドのラインはアヴェンタドールの雰囲気が若干感じられるものの、マフラーは左右2本出しとなり、出口フィニッシュは六角形となりました。
また、カウンタックからインスパイアされたというリアコンビライトが強烈な存在感を放っています。
「シアン FKP37」が史上最強のランボルギーニである理由は当然、デザインだけではありません。
最高出力はついに800馬力を超えて819馬力となりました。
アヴェンタドールで採用している排気量6498ccのV型12気筒をチューニングした上で、48Vのモーターを追加しました。
モーターがエンジンをアシストするのは、130km/h以下の状態のときです。
通常、ハイブリッド車でのモーター駆動では、リチウムイオン二次電池を使うことが多いのですが、「シアン FKP37」では、電気二重層コンデンサ(通称:スーパーキャパシタ)を採用しました。スーパーキャパシタは、電気の充放電が速いのが特徴です。
また、エンジンルームの温度管理についても新しいアイディアを盛り込みました。温度が上昇すると自動的にリアカウルの一部が開き、動力系でのパワーロスを最小限に食い止めます。
最高巡行可能速度は350km/h、加速性能は停止時から時速100kmまで2.8秒です。
さて、気になる価格ですが、3.6ミリオンドル(約3億9000万円)といわれています。しかし、限定台数63台はすでに完売したと、記者会見で正式に発表されました。
限定台数の63台とは、ランボルギーニ社設立の1963年にちなんだものです。果たして、日本には何台の「シアンFKP37」が上陸するのでしょうか。
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