アウディがクロスオーバーEVのe-tronおよびe-tronスポーツバックに高性能バージョンのSモデルを設定。3基の電気モーターによる総合出力は370kW/973Nmを発生
アウディ・ジャパンは2022年3月22日、電動クロスオーバーSUVのe-tronおよびSUVクーペのe-tronスポーツバックに高性能バージョンのSモデルをラインアップし、本年4月初旬以降に発売する予定と発表した。
EV時代のアウディ・アバントの姿を提示する「A6アバント e-tronコンセプト」が発表
車両価格は以下の通り。
e-tron S:1398万円
e-tron Sスポーツバック:1437万円
今回日本に導入されるe-tron/e-tronスポーツバックのSモデルは、アウディの電気自動車e-tronファミリーにおける初のSモデルに位置。標準仕様のe-tron/e-tronスポーツバックが前後アクスルに1基ずつの非同期モーターを搭載して4輪を駆動するquattro(クワトロ)で構成しているのに対し、さらにリア用モーターを1基追加して計3モーターのquattroとしているのが特徴である。
パワーユニットは、フロントアクスルに150kWを発生するモーターを1基、リアアクスルに132kWを発生するモーターを2基、計3基のモーターで構成。システム総合出力は370kW/973Nmを発生する。フロア下には、総電力量95kWh/総電圧397Vのリチウムイオンバッテリーを搭載。ブーストモードでの0→100km/h加速は4.5秒と圧倒的な動力性能を実現しながら、一充電走行距離はWLTCモードで415kmを成し遂げた。
走行面に関しては、極めて優れた俊敏性とトラクション性能を有したことが訴求点。通常走行時は効率を高めるためにリアモーター2基で駆動し、ドライバーがより多くのパワーを求めた際、あるいは天候や路面状況に応じて、フロントモーターが作動し四輪駆動となる。また、リアに配する2基のモーターは左右独立してホイールに駆動力を伝達する電動トルクベクタリング機能を装備。従来のリアスポーツディファレンシャルの機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性と旋回性能の向上を実現した。
懸架機構は前後5リンク式で、アダプティブエアサスペンション・スポーツをSモデル専用に強化。シューズには5Vスポークデザイン10J×20アルミホイール+285/45R20タイヤを標準で装備し、オプションで5アームインターフィアレンスデザイン10.5J×22アルミホイール+285/35R22タイヤや5Yスポークローターデザイン10.5J×21アルミホイール+285/40R21タイヤを用意する。また、制動機構には6ピストンのブレーキキャリパーやフロントΦ400mm大径ブレーキディスクなどを組み込み、オプションでオレンジのカラードブレーキキャリパーを設定した。
エクステリアに関しては、シルバーで仕立てた八角形のシングルフレームグリルやS専用デザインの前後バンパー、アルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、セレナイトシルバーのサイドパネル、標準仕様に比べて23mm張り出したホイールアーチエクステンション、専用デザインのリアスポイラーリップ、幅広のディフューザーインサートなどを装備して、ひと際精悍でスポーティなスタイリングを創出。空力性能も向上し、空気抵抗係数(Cd値)はe-tron Sが0.28、e-tron Sスポーツバックが0.26という優秀な数値を実現した。
100万個のデジタルマイクロミラーを5000分の1秒単位で制御することで、高精細な光を路面に確実に照射できる「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を初めてオプションとして設定した点もトピック。周囲を走行する車両への配光を正確にカットすることで照射範囲を広げ、また自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や、車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」により、安全に車線内に留まることをサポートする。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加えて、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影する機構も組み込んだ。
内包するインテリアは、ブラックカラーを基調にエクステンデッドアルミニウムブラック/ブラックグラスルックコントロールパネルやマルチカラーアンビエントライティング、Sエンブレム付きレザーステアリングホイール、Sロゴをあしらったドアシルトリムなどを装備。機能面では、バーチャルコックピットプラスやMMIタッチレスポンスディスプレイ、Bang&Olufsen 3Dサウンドシステム(16スピーカー)を標準で組み込む。一方、前席にはSスポーツシートを配し、表皮にはSロゴをエンボス加工したバルコナレザーを採用した。
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みんなのコメント
そろそろ成功者でない者たちもEVへの買い替えを検討していると思うので、アドバイスしておきます。
欧州車は国産車に対する優先通行権がありますが、それはEVでも同じです。
充電スポットでEVを充電する場合、欧州EVには優先充電権があることを覚えておいて下さい。
また、将来的に車両間で電力を融通できるようになった場合には、国産EVは欧州EVに電力供給の義務が発生することも忘れないで下さい。
国産EVは、いわば走る充電スポットです。
欧州EVは、いつでも国産EVを停車させて電力供給を命じることができるのです。