アメリカという土地であえてID.4を選んだ人々
フォルクスワーゲンが2020年9月に発表したフルEV「ID.4」は、航続距離約500kmを誇るコンパクトSUV。フォルクスワーゲン・グループが開発したBEV専用プラットフォームMEBをベースにする、IDファミリーの第2弾となるプロダクトだ。
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現時点(2021年3月)では国内未導入の「ID.4」だが、欧州や北米ではすでにデリバリーが開始されており、北米フォルクスワーゲンはアメリカでいち早くID.4を入手したオーナーにインタビューを実施した。一部の大都市圏以外では、いまも大排気量ガソリン車が根強い人気を誇るアメリカで、果たしてどんな人がピュアEVを選んでいるのか。電気で走るVWのある生活はどんなものなのか。2人のオーナー像に迫ってみたい。
91歳の元暗号解読者が「未来」を思う理由
91歳のアリス・ディベンは、かつてアメリカ国家安全保障局に暗号解読者として勤務していた。当時最新鋭のコンピューターで、複雑なコードを収集・解析するシステムを使いこなしていたという。メリーランド州パサデナに住むディベンは、80歳のとき、納屋の屋根に120基のソーラーパネルを設置したほど、環境に強い関心を抱いている。現在、牧場で馬を飼育している彼女は次のように語る。
「一歳馬を扱っているとね、いつも未来のことを考えてしまうんですよ」
長年フォルクスワーゲンを愛用してきたディベンは、2020年にスタートしたID.4の予約注文受付に真っ先に飛びついた。ディベン一家は、スプリットウインドウ型のビートルをはじめ、ジェッタやラビット(ゴルフ)など数々のフォルクスワーゲン車を所有してきたが、ピュアEVを購入したのは今回が初めて。ディベンの娘、ヘレンは言う。
「1960年代の初めから、私たちの家にはずっとフォルクスワーゲンがありました。いま、私たちはたくさんのガソリンを使う生活から移行するべく、できるだけ再生可能エネルギーを採り入れようとしています」
ディーラーでID.4を試乗したあと、アリス・ディベンは「このクルマに乗ると、なんだか若返った気持ちになるわ」と言ったという。そして ヘレンも「本当に運転がしやすいんです。ハンドリングも素晴らしいし、車内はとても広々しています。なにより大切なのは、母が楽に乗り降りできるということ。自在に調整できるシートのおかげで、彼女も快適に移動時間を過ごすことができています」と続けた。
身長190cm超の弁護士が求める快適性
もうひとり、アメリカで真っ先にID.4のオーナーになったのが、ペンシルベニア州ヨークに住むジョシュア・ナイダーハイザー。43歳の彼は弁護士で、義父とともに片道10kmの仕事場までのアシとしてEVの購入を検討していた。自然をこよなく愛する彼は、できるだけ早く電気自動車との生活を手に入れたかったのだという。
それまでにも何度かEVに試乗してきたものの、いつも何かが物足りなかった、とナイダーハイザーは語る。「それらのキャビンには、なんだか魅力を感じられなかったんですよ。でもID.4は違った」
2021年3月上旬にデリバリーされたID.4に乗ったとき、彼はタイヤをひと転がりさせただけで、ぴたりと自分にフィットする感覚を味わったという。
「私は身長が190cmちょっと、体重も110kg以上あります。そんな自分でも快適に過ごすことのできるスペースが必要だったんです。これまではいつも、シートを目一杯後ろにスライドしないと足が収まりきらなかった。でもこのクルマの場合、いつものようにシートを一番後ろにずらしたら、ステアリングホイールがものすごく遠くにあったんです。嬉しい驚きでしたね」
11歳の子供が魅了されたのは・・・
また、ナイダーハイザーは広大なキャビンだけでなく、その加速性能にも心を強く惹かれた。「まるでスポーツカーを運転しているみたいなんですよ」
11歳になるナイダーハイザーの子供がとりわけ好んでいるのが、フロントウインドウ下端に仕込まれた「ID.ライト」。音声認識機能やADASなどと連動して、様々な色や配光パターンに変化する照明を、彼は“バットモービル”のよう、といっていたくお気に入りの様子。
ナイダーハイザー一家は、COVID-19の問題が落ち着いていたら、この夏は大好きな野球観戦ツアーにID.4で繰り出す。いまはピッツバーグやフィラデルフィアにある充電ステーションの場所を調べて、旅の計画を綿密に練っている最中だ。
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みんなのコメント
やる事はちゃんとやってのEVですね
ただ、EV騒いでる連中とは一緒に出来ないね
国もカーボンフリーって旗を挙げるならソーラーパネルから直接発電した電力で動かしている車だけに絞らなきゃ駄目だね
折角EVでもCO2出してりゃカーボンフリーにはならない