今シーズンから日本でも開催が始まったフォーミュラ リージョナル。新型コロナウイルスの影響で予定が大幅に変更され、開幕は8月初旬……しかし早くもシーズン後半となる第4大会に突入した。
開幕戦から他を圧倒する速さをみせている阪口は富士スピードウェイで行なわれた第1大会で3連勝をマーク。続くスポーツランドSUGOでの第2大会はスーパーGTとの日程重複のため欠場を余儀なくされたが、富士24時間レースのサポートレースとして行なわれた第3大会でも、2戦連続でポール・トゥ・ウィンを獲得する速さをみせた。
■Fリージョナルジャパンが開幕。阪口晴南が記念すべき第1戦目のウィナーとなる
今回のツインリンクもてぎ大会は、雨模様となる難しいコンディションで公式予選が行なわれた。阪口はここでも2戦連続でポールポジションを獲得すると、19日(土)の第9戦決勝ではホールショットを決めて徐々に後続を引き離す走りを披露……後続に対して9.5秒の大差をつけて優勝した。2位には古谷悠河(TOM’S YOUTH)、3位には今回がフォーミュラ リージョナルデビューとなった三浦愛(SuperLicence)が入った。
20日(日)に行なわれた第10戦は直前まで降っていた雨の影響で、ダンプ路面でのレーススタートとなった。1コーナーでは複数台が絡むアクシデントが発生するなど波乱の展開となったが、ここでも冷静なスタートを決めて序盤からリードを広げていったのは阪口だった。途中雨がパラついた場面でもペースを落として様子を見るなど冷静に対処。今回も2番手の古谷を大きく引き離し、もてぎ大会2連勝を飾った。2位には古谷、3位にはマスターズクラスにもエントリーしている#11 植田正幸(Rn-sports F111/3)が続いた。
今回もライバルを全く寄せ付けない独走の展開となった阪口。これでドライバーズランキングでも高橋知己を逆転して首位に返り咲いた。毎戦危なげない走りを見せているのだが、それでも内容面では細かいところで課題がある様子で、次戦も気を緩めずにさらなるパフォーマンス向上を目指したいと語った。
「開幕戦からずっとそうなんですけど、もっとフォーミュラ リージョナルのクルマを速く走らせる方法があるんじゃないかなと、常にチームと考えながらやっています。そこはもっと成長しないといけないなと思っています。とはいえ勝つことが一番重要なので結果という意味では満足していますが、走りという意味ではもっと詰めていきたいなと思います」
「ライバルたちも差を詰めていますし、目に見えるギャップよりも実際には小さいと思っています。古谷選手は(第10戦の)最後も自分と変わらないか、少し上回るペースで走っていたと聞いています。引き続き気を緩めずに、次回の岡山大会もいい週末にしたいです」
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