林道や山道、きれいな景色が一望できる海沿いを、風を感じながら愛車で走るのがツーリングの醍醐味ですが、ツーリングスポットに到着するまでに体力を消耗してしまうことがあります。
そこで活躍するのが、トランスポーターと呼ばれるバイクを積載することのできるクルマです。バイクをトランスポーターに積載した目的地まで移動することで、バイク移動した場合と比べて体力を温存することができるのが大きなメリットです。
バイクを積んで移動を快適にしてくれるトランポ 最低限必要なアイテムとは?
トランスポーターに用いられるクルマの代表格は、トヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」といった商用バンです。これらのクルマは手頃な価格で入手でき、なおかつ使い勝手も抜群に良いことから、トランスポーターとしての役割も十分に果たしてくれます。
一方で、ハイエースやキャラバンは一般的な乗用車に比べてサイズが大きく、また運転席の位置も独特であるため、ユーザーによっては運転のしにくさを感じやすいというデメリットがあります。
そうした場面を感じやすいのが、発券機式の駐車場を利用するときです。ハイエースやキャラバンのようなクルマだと、発券機に手が届く位置まで寄せることは決して簡単ではありません。
特に、都市部に多くある入口に十分なスペースが用意されていない駐車場では、一発でベストな位置に幅寄せするのは至難の業であり、場所によっては複数回切り返すか、一度運転席から降りなければ発券機から駐車券をとることができないこともあります。
このようなちょっとした不便は、トランスポーターユーザーの多くが感じるといいます。ただ、そんな不便を解消するため「だけ」のアイテムが実は存在するようです。
そのアイテムは、自動車用品をおもにあつかうインターネットショップ「AS MUST」から販売されている駐車券発券機専用トング「トレッタング」です。
ジョークグッズのように思えるこのアイテムですが、ポリカーボネート製のボディは質感も高く、夏場の高温の車内でも耐えられるだけの耐久性を持っています。
サイズは全長20cmほどとなっており、車内のドリンクホルダーや小物入れにも収まるコンパクトさが魅力です。トングの先端にはゴムが備わっており、薄い駐車券もしっかりとつかめる構造となっています。
トレッタングは、2023年6月の発売開始以降多くのメディアで取り上げられるなど、ひそかな話題となっていました。
今回は実際にトランスポーター(ハイエース)に乗って、トレッタングの使い勝手を試してみました。
今回検証に使用したのは23区内にある発券機式の駐車場です。駐車場自体は広いものの、入口に接している道路は非常に狭く、発券機までは左折しながら幅寄せをしなければならないことから、ハイエースにとってはかなり不利な駐車場です。
内輪差に注意しつつ発券機への幅寄せを試みたものの、やはり駐車券を楽に取ることは難しそうです。
一方、トレッタングを使うと15cmほど「腕が伸びる」ことで、駐車券を容易につかむことができました。クルマの全幅は10cm大きくなるだけで運転の難易度が大きく変わるといいます。そう考えると、トレッタングによる15cmの延長効果は抜群です。
また、ハイエースは運転席の位置が高いため、一般的な発券機ではきれいに幅寄せできたとしても高さを合わせるために手を伸ばす必要があります。そうした場面でも無理をせず駐車券をとることができるのはたしかに便利だと感じました。
トレッタングがないと駐車券が取れないということはないため「なくてはならないアイテム」であるかというとそうではありません。
ただ、大柄なクルマに乗っている人や狭い駐車場を多用する人、あるいは四十肩や五十肩などで腕を伸ばすことに苦痛を感じる人などにとっては、ちょっとした不便を解消してくれるという意味で「アリ」なアイテムと言えるかもしれません。
※ ※ ※
トレッタングを料理用トングやマジックハンドのような100円ショップで販売されているようなグッズと比べると、「駐車券発券機専用」とうたうだけあって駐車券の取りやすさは比較になりません。
トレッタングは「駐車券を取る」という行為以外にはほとんど役に立ちませんが、その点に限ってみれば、実用性の高さはピカイチと言えそうです。
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みんなのコメント
そんなこともできないなら、免許返納すべし。