MotoGPオーストラリアGPの決勝レースでは、グレシーニのマルク・マルケスがホルヘ・マルティン(プラマック)を破り、今シーズン3勝目を記録した。
今回、マルティンはタイトル争いを繰り広げるライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とのギャップを、20ポイントにまで拡大した。しかし決勝ではマルケスに敗れて2位となったことで、さらに5点の差を広げるチャンスをものにすることはできなかったとも言える。
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残り3戦となり争いも佳境に入ってきた今、バニャイヤ側にしてみればマルケスのナイスアシストと受け取ることもできるだろう。
実際、レース後の記者会見では、来年のチームメイトであるマルケスに助けられたと思うかといった質問もバニャイヤには飛んだ。
会見で”援護”について話が振られた時、バニャイヤはマルケスに「僕のことを助けてくれたの?」と訊いた。
するとマルケスは「今日はそうだね! 5ポイントを彼(マルティン)から奪ったんだ!」と答えた。
なお過去2015年には、ホルヘ・ロレンソとバニャイヤの師匠であるバレンティーノ・ロッシが激戦を繰り広げた際、マルケスには同郷のロレンソを援護しているという場外口撃もされていた。また最終的にこの年に、ロッシは5ポイント差でチャンピオンを逃した。
とはいえ、バニャイヤとしてはマルケスが自身を援護しようとしていたとは、実際には思っていないようだ。
「まあ、彼として優勝したかったということだろう」とバニャイヤは言う。
「今日の優勝の可能性は、彼の方により傾いていた。土曜日にはホルヘがとても強かったし、今日もマルクはスタートで失敗していたのも事実だけど、彼にはより強力なペースがあった」
「そして、彼は勝ったんだ。2015年のことを考えていたとは思わないよ」
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