ドライバー誌で取材の足として活躍する先代型のレヴォーグには歴代の「ストラーダFシリーズ」を搭載してきた。今回、2019年モデルの「ストラーダF1Xプレミアム10 CN-F1X10BD」から2020年モデルの「ストラーダF1Xプレミアム10 CN-F1X10BLD」に載せ替えを行った。
「有機EL」ディスプレイを市販AV一体型ナビ初採用!
まずは両製品を見比べてみると、サイズはほぼ同じで、デザインもそっくりなのである。
だが、「地図が1年分新しくなった」なんていう超マイナーチェンジ(最近はこういうモデルが少なくないが……)ではなく、ディスプレイユニットを新開発し、大画面の「10型液晶」パネルを「10型有機EL」へと変更したのだ。AV一体型ナビで有機ELディスプレイを採用したのはこのモデルが初めてだ。
ちなみにサイズがほぼ同じなのは理由がある。それは従来機と同等の車種適合数とするため。10型という超大型ディスプレイながら430車種以上に装着できるという驚くべき汎用性を確保しているのだ。
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先代モデルと見た目の違いは、ないようで大アリだった!
さて、ディスプレイが「液晶」から「有機EL」に変わると何が変わるか? だが、ずばり厚みが変わっている。従来型では厚みが19mmだったのに対して「有機EL」を採用した最新モデルは13mmと6mmもスリムになった。最薄部(左右の端)に至ってはなんと4.7mmの厚みしかない。液晶はバックライトが必要だが、有機ELは自発光方式のためバックライトが不要。これにより圧倒的な薄さを実現できたというわけだ。
4.7mmだと、パッと見では「ペラペラ」と感じる薄さで、視覚的な重さがなくなってさらに洗練されたイメージになった。ディスプレイ上部に配置する操作キーも形状を変更したが、手元を見ずに操作ができるという美点は引き継がれている。
軽量化と強度の確保を図るため外装フレームには高剛性マグネシウムダイカスト、内部にはハニカム構造を採用している点も見逃せない。これまでどおりDYNABIGスイングディスプレイも搭載されており、車両に合わせた位置調整が可能だ。
これまでにないキレイな映像を楽しめる!
気になる画質については、ブルーレイや地デジの映像表現は鮮やかさがワンランクアップ。ナビ画面でも視認性が大幅に向上している。これは高いコントラスト比と、見る角度による輝度変化のない有機ELによるもの。それに、従来機にも採用されていた、ディスプレイ表面の低反射(AGAR)フィルムや空気層をなくしたエアレス構造により、外光の反射による映り込みを抑制していることも効いている。まさに業界トップのクオリティと言えるだろう。
地図も見やすくわかりやすい
ナビ機能では地図の見やすさやルートガイドのわかりやすさが印象的。運転中でも情報が読み取りやすいデザインや色合いを採用しており、使うほどによさが実感できる。
「安全・安心運転サポート機能」が心強い
ストラーダ独自の安全・安心運転サポート機能も備え、ドライバーが運転に注意すべきポイントを表示と音で警告。うっかりが原因の違反や事故を未然に防ぐ効果が期待できる。
充実のエンターテインメント機能でドライブが楽しめる
エンターテインメント機能については、AVソースを豊富に用意しているのがうれしい。ブルーレイ、DVD、地デジ、USB、SD、CD、Bluetoothオーディオ、FM/AMなど思いつくものはすべてカバーしている。また、サウンドのカスタマイズが可能で、プロのチューニングが楽しめるパナソニック独自の「音の匠」も搭載している。さらにHDMIの入出力端子を備え、スマホやタブレット、ゲーム機、Amazon Fire TV Stickなどの外部機器からの映像も楽しめる。
オプション装着で安心感と快適性を高められる
このほかオプションも充実しており、2カメラタイプの連携型ドライブレコーダーや高度化光ビーコン対応のETC2.0車載器、高画質化を図った新設計のリヤビューカメラなどを用意。使い方に合わせたシステムアップを可能としている。
ここまで駆け足で紹介したが。まさに「なんでもアリ」というほど豊富な機能を持ち、多くの人が満足できる1台に仕上げられている。
次はこのモデルの特徴的な機能をピックアップし、ユーザー視点で掘り下げていこうと思う。ぜひ期待してほしい。
〈文=浜先秀彰 写真=澤田和久〉
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みんなのコメント
以上2点がClarionではクリアしていたので最新機種なのに残念です。結局同じClarionを購入しました。
パナソニックのナビはそこが弱いと思う。
私の車もパナソニック製のナビだが、時々、アホみたいな経路を無理やり行かせようとする。