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長期テスト VWゴルフVII GTI(4) 雪で立ち往生/柔軟なキャラ

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長期テスト VWゴルフVII GTI(4) 雪で立ち往生/柔軟なキャラ

もくじ

ー 積算9698km 雪で立ち往生
ー フレキシブルなエンジン
ー 柔軟なサスペンションと取り回しの良さ
ー テスト車について
ー テストの記録

大予想 次期型VWゴルフ(ゴルフ8)より上級志向へ GTIやマイルドHVも

積算9698km 雪で立ち往生

雪が降った。これはお世辞にも楽しい体験ではなかった。

わたしはベルギー・ブルージュへの旅を控えており、英国を襲った大寒波の影響が残るとある土曜日に、8時50分ユーロトンネル着の予定でゴルフGTIに乗り込んだ。

その週の初めの時点で、ゴルフGTIはこのようなコンディションが得意ではないとわかっていた。自宅アパートの地下駐車場から出るとき、出口の1mほど前で滑って立ち往生してしまったのだ。

さらに3回ほど少しずつやり方を変えて脱出を試みたが、いかんせんタイヤのグリップが足りず、いずれも成功したかった。

脱出できたのは夕方になってからで、路面が砂でざらつくようになってからだ。同居人の2014年式ミニ・クーパーは地上に停めていたため、その日はこれを借りることにした。

ちなみにGTIは、曲がりきれなかった出口のコーナー付近に24時間放置することになってしまった。

フレキシブルなエンジン

土曜の朝まではほとんど道路を走るクルマはいなかったが、滑り止めの散布は済んでおり、気温も凍結するほどではなかった。

その頃にはGTIも乗れるようになっていたため、ほとんど誰もいない静かな道路を、ユーロトンネルへと走ることができた。

そこでわかったことといえば、ゴルフGTIは大陸を横断するのにぴったりの相棒だったということだ。GTIの前にはBMW 320d xドライブに乗っていたのだが、このクルマはまさに長距離移動にぴったりで、夏の休暇の多くを運転に費やしたものだった。

だから、ゴルフGTIに乗り始めてからの3カ月でそのオールラウンドな特性を思い知ったものの、やはり一度ならず3シリーズを恋しく思っていた。

しかし、それもブルージュに行くまでだった。何も心配する必要はなかったのだ。イングランド南東部とフランス北東部、ベルギー西部を通過する高速道路は、いわゆる「ドライビングに適したコース」ではなかったのだが、GTIは見事な走りを披露して見せた。

たとえトップギアに入れて130km/h巡航していても、エンジンがフレキシブルでレスポンスの良さは変わらず、ギアを落とす必要はない。

ライバルとなるホットハッチよりもパワーは低いかもしれないが、これは万能マシンを求めて最適化された結果だと確信している。ドライバビリティや日常での利便性、快適性を犠牲にしてまでハイパワーを追求する類のクルマではないのだ。

柔軟なサスペンションと取り回しの良さ

さて、ユーロトンネルシャトルについてだが、低偏平タイヤを装着した車幅の広い現代のクルマにとって、荷室が狭かったり、固定用の留め具が金属製だったりと、非常に恐ろしい空間だ。

わたしもボディや18インチのブラックホイールが傷つくのではないかと気が気でなかったし、わたしのクルマの前に並んでいる高級車やSUVも心配だった。

しかし、停めてみると両サイドには十分な空間が残されていた。ゴルフGTIは明らかに初代より車幅が広くなっているが、同クラスのモデルの中にはもっと肥大化してしまっているものもある。

狭い場所でも容易に駐車できる美点はブルージュの古い町並みの中でも生かされた。このクルマは非常に扱いやすくて非常に助かる。

ステアリングは軽くこそあるが、感触は犠牲にしておらず、今回の旅ではその恩恵に預かれた。サスペンションも柔軟で石畳の衝撃をうまくいなしており、昨年乗っていた320dで似たような道路を走った時よりも快適だった。

今回は往復で640kmほどを走ったが、英国の高速道路よりも燃費が悪く、英国外では15km/ℓだった。これはフランスの法定速度が(ベルギーでもわずかに)高かったためだろう。

しかし全行程を無給油で乗り切ることができたのは評価できる。それに何より肝心なのは、そもそもこの天候で旅行に行けたことだ。

好きなトコロ:トランクルーム

ふたつの旅行カバンとワインを積める十分な空間がある。

嫌いなトコロ:空力を重視したミラー

ミラーは小さく、縁石に近い駐車スペースに停めるたびに手動で調整する必要があった。

テスト車について

モデル名:フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
新車価格:2万8320ポンド(434万円)
テスト車の価格:3万2520ポンド(499万円)

テストの記録

燃費:16.2km/ℓ
故障:無し
出費:無し

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