2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)LMP2クラスのチャンピオンチームであるJOTAは、LMDhレギュレーションが最高峰クラスに導入される2023年から同クラスにステップアップ。第3戦スパ6時間から、ポルシェのカスタマーLMDhマシン『963』を使用して、ハイパーカークラスを戦うこととなっていた。
そして今回、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ウィル・スティーブンス、イーフェイ・イェの3名が駆るカスタマー963のカラーリングが公開された。
■100周年記念のル・マン24時間、ハイパーカークラスは群雄割拠の計16台エントリー。ポルシェは4台、キャデラックは3台体制に
実車の到着に先立ち公開されたショーカーのカラーリングには、タイトルスポンサーとなる世界最大級のレンタカー企業「ハーツ」の”ハーツ・ゴールド”が施され、チームスポンサーでありポルシェ『911』の高級レストモッドを製作・販売する「シンガー・グループ」が配色を担当した。
シンガーのロゴはシャークフィンの他にリヤウイング翼端板にも入れられ、その下にはNFLニューイングランド・ペイトリオッツの伝説的クオーターバック、トム・ブレイディが共同設立したアパレルブランド「BRADY」のロゴが描かれている。
JOTAは、3月17日のWEC開幕戦セブリング1000マイルで、まずオレカ『ギブソン07』にこのカラーリングを施し、ハーツ・チームJOTAの名前でLMP2クラスに出場する予定となっている。
スティーブンスとイェはこのクラスで必須のシルバードライバーとして、ポルシェ・フォーミュラEチームのテスト兼リザーブドライバーを務めるデビッド・ベックマンと共にステアリングを握ることとなる。
ベックマンは、4月16日の第2戦ポルティマオ6時間でハーツのカラーリングを施したLMP2マシンもドライブすることとなっているが、3名のハイパーカードライバーのうちどのふたりがマシンをシェアすることとなっているかは明かされていない。
JOTAのディレクターであるサム・ヒグネットとデビッド・クラークは、共同声明で次のように述べている。
「チームとして、我々は過去9年間のル・マン24時間レースで10回の表彰台を獲得し、その実力を証明してきた」
「新しいパートナーのサポートのおかげで、我々はハイパーカークラスへステップアップし、ハーツ・チームJOTAは、世界最大の自動車メーカーと競うことになる」
「我々は経験豊富で強力なチームであり、このクラスの数少ないプライベートチームとして、ル・マンの精神を守り続け、サーキットへ出ることを楽しみにしている」
ブレイディは次のように語っている。
「僕は長い間モータースポーツの大ファンだった」
「そして今、未来のモータースポーツアパレルやデザインとしてハーツ・チームJOTAにBRADYが加わることは、信じられないほどエキサイティングなことだ」
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