2024年F1イタリアGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは優勝、カルロス・サインツは4位を獲得した。
ルクレールは4番グリッドからスタート直後に2番手に浮上。ミディアムタイヤを装着しながら、15周目という早いタイミングでハードに交換した。1周早くピットインしたランド・ノリス(マクラーレン)にアンダーカットされたルクレールだが、ライバルたちが2ストップで走るなか、1ストップを機能させ、39周目にトップに。背後から新しいタイヤを装着したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がギャップを縮めてきたものの、ルクレールは最後まで寄せ付けず、2.664秒差で勝利を守り切った。
ルクレールがモンツァを制しティフォシ歓喜。マクラーレンを抑え込む【決勝レポート/F1第16戦】
サインツも1ストップで走行。1周目に5番グリッドから4番手に上がり、19周目に唯一のタイヤ交換を済ませた。39周目にはルクレールに続く2番手に浮上したが、ピアストリを2周にわたり抑えてルクレールを助けた後、ピアストリとランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれて4位フィニッシュとなった。
チームは、「2ストップが主流と思われたレースで1ストップを選択するというギャンブルをし、フレキシブルに対応して戦略をうまく実行した」と述べている。
「エアロダウンフォースを少なくするという決断も正しかった。そのおかげでドライバーたちはSF-24の長所のひとつ、つまりタイヤに優しいという点を最大限に活用することができたのだ。残りはルクレールが成し遂げたことだ。彼は再び実力を示した。常に向上し続ける彼は、今やタイヤマネジメントにおいて真の達人である」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=1位(53周/53周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
信じられないほど素晴らしい気分だ。モンツァで初めて勝った2019年には、僕もチームもとても感動的な経験をした。ここで再び勝った時にあの時と同じ気持ちになるとは思っていなかったが、今日も2019年と全く同じ気分になった。
ティフォシが一緒に祝ってくれている姿を見るのは感動的だ。ここでの2回目の勝利を分かち合えたことをとてもうれしく思う。
僕にとって、いつも勝ちたいと願う特別なレースは、モナコとモンツァだ。今日、この勝利を実現してくれたチーム全員に心から感謝する。この夢を現実にするために、皆は素晴らしい仕事をしてくれた。一緒にこれを達成できたことを誇りに思おう。
今日は完璧な戦略を実行し、ライバルたちに勝つことができた。この勢いをシーズン残りに維持するために全力を尽くし、訪れるすべてのチャンスを逃さずに戦う。
(レース後のインタビューで語り)2回目の勝利があったとしても、1回目ほど特別な気持ちにはならないだろうと思っていた。でも最後の数周には、2019年と全く同じ感動を覚えた。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位(53周/53周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
まず最初にシャルルと、マラネロで働く人たちを含むチーム全員におめでとうと言いたい。彼らとティフォシのことを考えると、僕もとてもうれしい。この勝利は皆にふさわしいからね。
自分が表彰台の位置を維持できなかったのは残念だった。ファーストスティントを延長してステイアウトしたことで、タイムを失い、トップグループとのギャップが開くことになったと思う。
その後は、遅れを取り戻すのが難しかった。それでも1ストップ戦略にこだわるという判断は正しかった。全体的に、マシンの調子は良くなったと感じたし、満足している。
今後のレースで良い結果を出し続けることができるかどうか、楽しみにしていよう。
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