現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ERC:新型『シトロエンC3 R5』参戦。開幕戦には35台のR5カーが集結

ここから本文です

ERC:新型『シトロエンC3 R5』参戦。開幕戦には35台のR5カーが集結

掲載 更新
ERC:新型『シトロエンC3 R5』参戦。開幕戦には35台のR5カーが集結

 3月22~24日に伝統のポルトガル領アゾレス諸島で幕を明けるERCヨーロッパ・ラリー選手権のオープニングラウンドに、トップカテゴリーであるR5規定車両が全体で35台という記録的なエントリーを集まることが分かった。また今季から本格デリバリーが開始される新型R5マシン『シトロエンC3 R5』がシーズン中にも競技デビューを果たすことがアナウンスされている。

 2018年ERC開幕戦の舞台となるのは、例年通り大西洋に浮かぶ島しょ部で最大級の面積を誇るサンミゲル島で開催されるアゾレス・エアライン・ラリー。2015年に半世紀の歴史を迎えたこの伝統のイベントでは、緑豊かな田園地帯と海岸沿いに切り立つ壮大な風景が続くステージ群が設定され、火山性で砂のように細かなサーフェスと、アンジュレーションの激しいグラベルワインディングが特徴となる。

待望のMQB採用、第6世代『フォルクスワーゲン・ポロ』の先行受注が開始

 また、島の天候は変わりやすく、快晴から急な霧雨・濃霧によりセットアップやタイヤチョイス、視界不良時にはペースノートの正確性が試される難関イベントでもある。

 その開幕戦には、昨季のバウム・チェコ・ラリー・ズリンの37台に次ぐ、35台という記録的なR5カーのエントラントが集結。そのうち12台がERCジュニアU28、11台が同U27カテゴリー登録でのエントリーとなるなど、WRC世界ラリー選手権への登竜門として数多くの若手ドライバーが集結した。

 そんな若手からのチャレンジを受ける主要エントラントには、2017年のシリーズランキング2位で、昨年の開幕戦アゾレスを制した地元の英雄ブルーノ・マガラエスがシュコダ・ファビアR5でエントリー。

 こちらもトップランナーで昨年のクラッシュによる大怪我から復帰した“ロシアン・ロケット”ことアレクセイ・ルカヤナクも引き続きフォード・フィエスタR5で参戦する。

 さらに、昨季のジュニアU28部門を制したドイツ人、マリアン・グリーベルが晴れてERCトップカテゴリーに昇格。今季からプジョー208 T16でシーズンフル参戦を果たす。

 またU28、U27には昨年も同カテゴリーで活躍した有望株が揃い、ドイツ自動車連盟ADACの支援を受けオペル・アダムR2をドライブしたイギリス人のクリス・イングラムがシュコダ・ファビアR5でU28カテゴリーへ。同じくオペルでERCレディス・トロフィーを勝ち取ったレッドブル支援のタマラ・モリナーロがフォード・フィエスタR5にスイッチし、こちらもU28とレディス・トロフィーの両選手権登録でシーズンを戦うことが決まっている。
 その他、BRCイギリス・ラリー選手権でトップランナーとして戦ってきたリース・イエーツも、ERCのジュニアU28登録を行い、シュコダ・ファビアR5で開幕戦を含む数戦のイベントにエントリーすることを表明している。

 そして今季開幕戦以降まだ参戦イベントは明かされていないものの、フランスのトップチームとしてラリーや耐久レースでも活躍するSaintéloc Racing(サンテロック・レーシング)が、昨季より開発作業が続けられているブランニューモデル、『シトロエンC3 R5』をERCに投入することをアナウンス。

 これまでもシトロエンやプジョーといったPSAとの協力関係を築いてきたサンテロックは、FIAホモローゲーション取得予定の6月以降、シリーズへの投入を予定している。

 開幕戦にはジュニアチームとしてR2規定のプジョー208を持ち込み、シモン・ワグナーと、昨季モリナーロとERCレディス・トロフィーを争ったケイティー・ミュニングスの2台体制で挑むサンテロックだが、「我々はPSAとの信頼関係に基づき、シトロエンC3 R5の性能に自信を持っている」と、ラリーマネージャーのビンセント・デュシュもこの新型モデルに期待を寄せている。

「このマシンはR5規定全体の基準になる性能を秘めており、我々としてもFIAホモロゲの取得以降速やかにERCや国内外の選手権に投入したいと考えている」

 これまでSaintélocは2011年シーズンよりプジョー207S2000や208 T16、シトロエンDS3 R5などPSAの主力モデルを走らせてきた経験を持ち、今季もジュニアU28に"プジョー・ラリー・アカデミー"として参戦するペリエ・ロランのオペレーション部隊としても活動している。

 ホモロゲーション取得が待たれるこの『シトロエンC3 R5』は、Saintéloc卒業生のクレイグ・ブリーンやステファン・ルフェーブルといった若手有力ドライバーが昨季後半から開発テストを重ねており、早ければ第4戦キプロス、または第5戦のターマック・イベントであるラリー・デ・ローマ・キャピタルでの投入が予定されている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村