マクラーレン、2024年もマシン開発に自信アリ！「”収穫”は減っていない。停滞した昨年とは違う」

　マクラーレンはいち早く2024年のマシンであるMCL38のカラーリングを発表したが、マシンの開発も順調に進んでいると自信を持っているようだ。

　マクラーレンは昨年、最後尾に近い位置からマシンのアップデートにより大きく躍進。レッドブルに次ぐ2番手のチームとしてシーズンを終えるという見事な復活を遂げた。

　チーム代表のアンドレア・ステラは、2024年のマシンに対する自信の度合いについて早くもヒントを与えており、2023年シーズンと同じように”収穫”を続けていると語った。

　motorsport.comの取材に応じたステラは、マクラーレンがこの冬に達成したステップについて次のように話した。

「今のところ、収穫が減っているようには見えない」

「実際にマシンを走らせてみなければそれは分からない。だが、風洞開発やCFD開発に関しては、昨年確立した勾配を維持することができそうだ。昨年はそれがオーストリアやシンガポールに持ち込んだアップデートにつながった」

「だから新シーズン開幕時のローンチカーも、それが期待できるだろう」

　ステラ代表のマシン開発に対する見解は、開幕時点で開発目標を達成できなかったと認めた昨年とは隔世の感がある。

「（空力）効率やダウンフォース、ドラッグ（空気抵抗）に関しては最終的には数字で見えるので、かなり追跡できる」とステラ代表は付け加えた。



「昨年は停滞していた時期があり、コンセプトの観点から方向性を変える必要があった。 勢いを取り戻し、発展できるような方向性だ」

「今年は開発のトラッカーや、その勾配において停滞は経験していない。 昨年のマシンで確立されたコンセプトは、さらに多くの利益をもたらすことができることがわかった。だから、まったくシナリオが違うんだ」

　ステラ代表はまた、MCL38の開幕スペックに留まらずシーズン序盤のアップデートで実現されるであろうさらなる利益についても、すでに目処が立っていると示唆した。

「水面下ではすでに、シーズン中に比較的早く実現させたいさらなる開発に着手しており、それもかなり興味深いものになりそうだ」

　マクラーレンは2024年のマシンカラーリングを公開した最初のチームだが、一方で新車の発表日についてはまだ明らかにしていない。