8月27日に行われた2023年FIA F2第12戦のフィーチャーレース(決勝レース2)は、スタート前のコンディションから波乱を予感させた。直前まで降った雨が上がるも、路面にはウエットパッチが残ったこともあり、セーフティカー(SC)先導によるフォーメーションラップを経て、ローリングスタートとなった。
大多数の車両がドライタイヤを装着する中、フォーメーションラップ中には5番手スタートを切るはずだったランキング4位のジャック・ドゥーハン(インビクタ・ビルトゥジ・レーシング/アルピーヌ育成)が最終ターン14で単独スピンからクラッシュ。そのドゥーハンを横目に各車グリーンフラッグを受けるが、その先のターン1の路面も滑りやすい状況には変わらなかった。
【ポイントランキング】FIA F2第12戦ザントフォールト終了時点
オープニングラップのターン1では3番手につけるランキング2位のフレデリック・ベスティ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)が単独スピン。さらに、7番手スタートのファン・マヌエル・コレア(ファン・アメルスフォールト・レーシング)が6番手オリバー・ベアマン(プレマ・レーシング/フェラーリ育成)に追突。そのあおりを受けてランキング5位のビクトール・マルタンス(ARTグランプリ)もコースオフと上位勢にアクシデントが続く状況に。
ドゥーハンの車両改修に伴いSC導入となり、レースは4周目にリスタートを迎えた。この時点で12番手スタートの岩佐歩夢(ダムス/レッドブル&ホンダ育成)は8番手につけていた。
岩佐はさらに順位を上げるべく、リスタート早々のターン1で勝負に出た。先行する7番手クッシュ・マイニ(カンポス・レーシング)のインに飛び込むもグリップを失いコースオフ。その際にマイニのフロントウイングと岩佐のリヤが接触、マイニはフロントウイングを破損し緊急ピットインを余儀なくされる。
コースオフにより後退した岩佐には10秒のタイムペナルティが科せられ、9周目にソフトからミディアムに交換したタイミングでペナルティを消化。その翌周にはランキング首位のテオ・プルシェール(ARTグランプリ)がターン7でバランスを崩しクラッシュしたことで再びSC導入となり、岩佐は16番手となる。
なお、このSC中にはプレマ勢がピットストップを敢行。ベアマンに続いてベスティがタイヤを変えたが、ピットアウト直後にベスティのリヤタイヤが左右2本とも外れるというまさかの事態に。プレマ・レーシングによると原因は「タイヤ交換時に使用したホイールガンの問題」とのことだが、この11周目までにランキング上位4名中岩佐を除く3名がリタイアという状況となる。
その後、レースは16周目に再開。リスタートのターン3でマルタンスがベアマンのインにやや強引に飛び込み、2台は接触。弾き出される形となったベアマンはターン3アウト側のウォールにヒットし、リタイアに。なお、これでマルタンスには10秒タイムペナルティが科せられることとなった。
一方、リスタート後も岩佐は追い上げを見せ、13位まで順位を上げるが入賞には届かず。波乱のフィーチャーレースは長くFIA F2で苦戦が続いたクレモン・ノバラック(トライデント)が初優勝という結果で幕を閉じた。なお、ランキング上位勢のほとんどがノーポイント、ランキング5位のマルタンスも2点獲得に終わったこともあり、ランキング上位5名の並びは前戦スパ終了時点から変わらず、岩佐はランキング3位をキープしている。
「スパと同じようなミスをしてしまい、自分に対して怒りしかないです。ミスをした理由はあるのですが、それは言えないことなので勘弁してください。いまはその原因もクリアになっているので、改善点として活かしたいと思います」と岩佐はコメント。
「それ以外の部分では、自分のペースやマシンのポテンシャルなど悪くはなかったと思いますが、うまくまとめきれなかったという反省はあります。やはり課題は予選で、順位がよくないとレースにおいても悪循環になってしまうことはわかっているので、次に向けてできることをやりきり、しっかり準備したいと思います」
「今回、ランキング上のライバルのリタイアが多かったものの、自分としては全く意識しておらず、自分のミスの後に起こったことでもあるので、ポイントについては何も考えていなかったです。それよりも、まず自分たちができることをちゃんとやることが重要なので、改善点を見つめ直して、次戦に備えたいと思います」
2023年のFIA F2、次戦となる第13戦は9月1日~3日にイタリアのモンツァ・サーキットで開催される。今季のFIA F2も残る2大会4レースとなる中、シリーズタイトル争いはいよいよ佳境を迎える。
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