2019年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロは1月25日、SS3~8が行われ、セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)が総合首位に浮上、総合2番手にティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合3番手にアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いている。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合7番手
「非常にチャレンジングな1日だった。今朝は最初のステージを重視した戦略で臨んだが、そのステージがキャンセルとなりタイヤ戦略が機能しなくなってしまった」
「午後の再走ステージの1本目(SS6)は路面コンディションが非常にトリッキーで、雪、スラッシュ(溶けて多くの水分を含んだ状態の雪)、そしてドライ路面がミックスした状態だった」
「その次のステージではパンクを喫し、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはならなかった。そして、午後の最後のステージでは安定した走りができた」
「ラリーはまだ先が長いので、明日以降も全力を尽くして戦うつもりだ」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合4番手
「全体的にとてもポジティブな1日だった。今朝はとても良い戦略を準備していたけど、最初のステージがキャンセルされ非常に大きな影響を受けたよ」
「ただし、自分自身のドライビングに関しては良いフィーリングが得られるようになってきた。午後のステージではSS7でスノータイヤと舗装路用タイヤをミックス装着して走ったが、やや慎重過ぎたかもしれない」
「他の2本のステージ、SS6とSS8では安全策としてスノータイヤを4輪に装着して走ったけど、それは正しい判断だったと思うし、満足している」
「明日は3位争いに加わり、最終日に表彰台に立てるように頑張りたいと思います」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合8番手
「我々の出走順は理想的ではなかった。自分よりも前に走った選手達によって大量の泥が舗装路にかき出され、路面は非常に滑りやすくなり苦労したよ」
「それでも良いタイムが出ていましたし順位も上がっていったけど、その後不運にもホイールにダメージを受け、クルマを止めてタイヤ交換をしなくてはならなかった」
「とはいえ、約9カ月の空白期間を経て心から運転を楽しんでいるし、あと少しツキがあれば表彰台にも上がれるはずさ。他力本願といった状態でもあるけど、希望を失わずに戦い続ける」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合2番手
「なんて1日だっただろう! 午前中の走行は順調だった。最初のステージはキャンセルされたが、僕たちは正しいタイヤ選択ができたから、タイムを少し取り戻すことができた。すべてがうまくいったよ」
「ペースノートはとても正確だったし、マシンのなかで自信を持っていられた。このラリーでは予想されていたことだけれど、1日全体でタイヤ選択が鍵となっていた」
「午後の走行のスタートは計画通りにはいかなかった。コーナーに近づくのが早すぎて、退避路を使わなければならなかったんだ。約19秒もタイムを失ってしまい、苛立ったよ。このミスのせいで首位を維持するチャンスを失ったからね」
「僕たちは激しくプッシュを続け、ステージ優勝で1日を終えて、(セバスチャン)オジエとの差を縮めることができた。実にエキサイティングなラリーになったよ」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手
「タフな1日の後で、暫定的に表彰台のポジションにつけることができて、うれしいよ。こうしたコンディションではミスをしやすいから、着実で比較的競争力のある1日にできたことに満足している」
「タイヤ選択は誰にとっても難しいものだった。午前中最初のステージがキャンセルされたことで助かったけれど、最後には状況は良くなった。午後は、使えるタイヤ選択のバリエーションが多くて迷ってしまったよ」
「追いつ追われつのラリーだから、アドバンテージがあるところでは最大限に利用し、不利な点を最小限にしなければならない。今日はうまくできたと思う。ステージはまだ半分ある。この先もまだ多くのハードワークが残っている」
●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合5番手
「(SS4で)ヒュンダイi20クーペWRCで初のステージ優勝を飾ることができてよかったよ。WRCでステージ優勝するのは簡単なことではないから、良い気分だ」
「全体的にとても好調な1日だったよ。優勝を目指しているわけではないとはいえ、僕たちは少なくともまだ勝負の最中にいる。オープニングの走行では、スリックタイヤを選んでいたから、最初のステージがキャンセルされて助かった」
「午後も似たような状況で、最初のステージではタイムを失うだろうことは分かっていた。でもその後盛り返したよ。マシンの感触は励みになった。このリズムを土曜日も維持することを目指している」
■Mスポーツ・フォード
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手
「今日はいい1日だったけれど、午後のタイヤ選択は少し無謀すぎたかもしれない。それもよくあることで、フルターマックタイヤで臨んだ純粋なターマック(SS7)ではまたいいフィーリングが得られた」
「その後は本当にトリッキーで、路面が凍ってるセクションではかなり時間をロスしてしまったけど、それがこのラリーだ。僕たちはまだこのポジションにいるから、明日も引き続き頑張るよ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合22番手
「もちろん、いつでももっと速さを求めているけれど、今日すべての走行を通して、このラリーについて多くのことを学んだいい1日だったと思う」
「午後、4つのスリックタイヤと2つのスタッドタイヤを選んだけれど、少しリスキーだったかもしれない。7、8キロの長い雪のセクションが続く最初のステージでは、かなりタイムロスしてしまった」
●ポンタス・ティデマンド(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合40番手
「コーナーのインサイドでラインに沿って走っていただけだけど、そこに何かがあってウィッシュボーンを破損してしまった。それが何かは分からないけれど、エサペッカ(ラッピ)もダメージを受けた同じコーナーだよ」
「その前は、ペースが徐々に良くなっていた。目標達成には少し時間がかかるけれど、すべては正しい方向に進んでいたと感じたよ。もちろん、僕たちは学ぶためにここに居るのだから、明日も続けてそうするつもりだ」
■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合首位
「本当に厳しい1日をラリーをリードして終えることができて、もちろんうれしいよ。ステージごとにコンディションとリズムに極めて大きな変化があったからね」
「午後のタイヤ選択は理想的ではなかったかもしれないが、それでも対処することができた。C3 WRCを自信を持ってドライブできた」
「ラリーに対してクレバーなアプローチを取るという僕たちの戦略はこれまでのところうまくいっている。僕たちはミスをまったくしていないからね。特に明日の区間はまたとてもトリッキーなものになりそうだから、この調子を維持したい」
●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ2総合23番手
「他の一部のクルーと同じように、午前中僕たちはタイヤ戦略において大きく妥協しなければならなかった。最初のステージはキャンセルされたが、その状況では4本のスタッド付きタイヤで行くはずだったんだ」
「そして午後のスタートでは、コーナーで岩のようなものに激しく当たってしまった。そのせいでサスペンションのウィッシュボーンが壊れてしまい、修理することができなかった」
「とても残念だが、残りのラリーはC3 WRCに慣れるために走ることになるだろう。もしかしたらいくつか新しいセットアップ選択を試すかもしれない。普通の状況では思い切って試すことができないからね」
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